エリザ(@elizabeth_munh)さんの人気ツイート(リツイート順)

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中世終盤から近世の半ばごろまで、欧州諸国の軍隊の主力は傭兵が担った。そんな中、最強の名を欲しいままにしたのがスペイン・テルシオ軍団で、彼らは豊富なスペインの財源に支えられた常備軍であり、また常勝の軍団だった。 そのテルシオ軍団は1643年、圧倒的劣勢にあり、降伏を促されていた。
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お昼のTIPS。 アルプス国家スイスはかつてヨーロッパ最貧国の一つで、これと言った産業もなく、余った男を国家ぐるみで外国に傭兵として売り飛ばして生計を立てていた。傭兵国家スイス。ハイジに登場するおんじさんも元傭兵ね。 しかし19世紀も半ばになると、流石に廃止の流れとなる。
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武田信玄といえば尊師の兵法、『風林火山』。 速き事風の如し 静かなる事林の如し 攻める事火の如し 動かざる事山の如し 日本人なら知らぬ者とてなし無敵、武田の軍略。 ところが実はあと二つ続きがある。
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島国イギリスはいつでも大陸をピリピリした目で見ている。ドーバー海峡は狭い。気を抜いたら攻め落とされるかも知れない。 「フランスが攻めてきたらこうなる!」 革命戦争中のイギリスはフランスの侵略を恐れ、港と言う港に艦隊を張り付け、出てきたら袋叩きにした。
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ガンファイア(銃撃戦)と言うと中々勇ましい光景を想像するけど、その名を冠したカクテルがイギリスにはある。紅茶とラム酒のブレンドで、見た目お茶に見えるけど度数が中々高い。 1890年ごろに作られたと言われていて、その名前からも明らかな通り、軍隊に由来する。
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「そのノートは燃やしなさい。それから、この事は誰にも言わない事。聖書に誓いなさい」 こうしてオーバーロード作戦はクロスワードパズルが発端であわや頓挫するところだったのが実行に移された。 人の口に戸板は立てられぬ。最大級のプロテクトをしても、運用してるのは結局、人間だからね。
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百年戦争のジャンヌと言えば、わたし達はジャンヌ・ダルクを想像するけど、ジャンヌは珍しくない名前なので、百年戦争中、彼女の他にもジャンヌは結構いる。 そして、中でも復讐に身を捧げた『怒りのジャンヌ』がジャンヌ・ド・ブレヴィーユ。またの名を『血塗れのライオン』。貴婦人の二つ名よ。
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実はこの絵は真正面からバーメイドを見る視点ではなく、斜めから見ている。 よって、絵画として表現すると不自然には見えるけど、現実を映し取った描写であり、嘘ではない。紳士はバーメイドと向き合ってるようで、実は鏡に映った観客席の白い服の美女を見てる。
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イングランドの中央部、ノッティンガムシャーにゴータムと言う村がある。 アメリカ英語風に発音するとゴッサムで、かのバットマンの舞台、ゴッサムシティの名前の由来となった。 この村には少し有名な逸話がある。
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無類のコーラ好きである連合軍総司令官アイゼンハワー元帥に勧められて飲んでみたところ、ジューコフは一撃でコーラに魅了された。 しかし戦後、米ソの外交関係は悪化。アメリカの象徴とも言えるコカ・コーラは輸入を禁じられる。飲みたくても飲めないジューコフ。元帥で国防大臣なのに。
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妻売りはまるで奴隷や牛の売買を思わせる公開の場でのオークション形式となる。法的な離婚ではないので、売買する当人達、売られる妻、そして周囲に『彼女は売られた』と言う合意が形成されねばならなかった。 ために、オークションの形式だけど、実際には事前に話がついてて、買う人は決まってた。
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1893年、イギリス最強、最精鋭たる地中海艦隊は異様な状況の中にあった。 「ちっ、近い!? ぶつかるぞ! 命令変更は!? 指示はまだなのか!?」 演習の最中、艦隊旗艦と戦隊旗艦は近接し、スローモーションのようにゆっくりと衝突コースに入っていた。
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そして件のワードはどれも同じ子供から提供されたものだった。 ドー氏は密かに子供を呼び出し、訪ねる。 「ウチの近所のアメリカ軍の人がヒソヒソ話してたんだよ。聞き慣れない言葉だからノートに書いてたんだ」 ドー氏は天を仰いだ。子供の前とはいえ、軍の不始末じゃないか。
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フランスからイギリスへ、エリート街道から、貧民の料理人、そして野戦陣地のコックへと。 波瀾万丈の人生は、最終的に貧しい者への燃える闘志となって結実した。
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少し遡って8世紀ごろの話から始めましょう。 この頃のイギリスは現在とは全く違う姿をしていた。ローマ軍が引き上げた後のイングランドは土着の民族であるケルト系ブリトン人と、侵入してきたゲルマン系民族アングロ・サクソン人による群雄割拠の混迷とした時代を経た後、最終的に七王国に落ち着く。 twitter.com/gxe10i6_use20v…
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『美味しい料理を万人に届けるべし』 料理書を執筆し、キッチンの改善に励み、上流でなくても、素材に限りがあっても美味しい料理を届けられるよう、ソワイエは尽力。貧者向けに無料で施してもいたけど、それも手を抜かない。 やがてクリミア戦争が始まると、彼は従軍した。
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やがて1989年、ソ連崩壊手前における取り引きでは、なんとコーラの対価としてペプシコは戦艦3隻と17隻の潜水艦まで得るに至る。無論全部退役したスクラップとしてだけど、ペプシコは時のアメリカ大統領に誇らしげにこう言った。 「我々はあなた方よりも速くソ連に軍縮をさせている」
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1920年代の終わりから1930年代にかけて、イギリスは大不況に晒された。大勢の人達が職を失い、産業は冷え込む。1932年に登録失業者は350万人に達した。 こうした中、イギリス共産党は失業者を組織化し、ロンドンまで行進して議会に抗議するハンガーマーチを始める。
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隣国フランスが革命に燃える中、1792年、とある法律がイギリスで成立する。名誉毀損法だった。 提出者は野党にして革新派ホイッグ党の党首であり、与党たるトーリー党と国王ジョージ3世不倶戴天の敵、チャールズ・フォックス。 この法律は、以後のイギリスに大きな影響を与える事になる。
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エリート街道まっしぐらで、イギリスの食の頂点に達したソワイエはこうして、砲弾降り注ぐ戦場の料理人となり、戦争中、野営のテントの中でも構わず万人のための美食を追求し、限られた食材を如何に美味に調理するかを研究し、発表した。やがてその本はベストセラーとなる。
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1914年ロンドン、怒れる女達のデモ隊が、バッキンガム宮殿目掛けてまるで軍隊のような隊列を保ちつつ前進していた。 「Votes for women(女性に参政権を)!」 最前列の女性が声を上げると、周囲も一斉に叫んだ。 「女性に参政権を!」 彼女の名はエメリン・パンクハースト。
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おはよう。今朝のTIPS。 毎週話題の鎌倉殿の13人。木曾義仲の幼馴染の巴御前と言えば日本における女傑の代名詞だけど、同時代にはもう1人女傑がいる。それが板額御前。 身長188センチの長身で、無双の弓の腕前を誇り、その矢に当たって死なない者はいなかった。
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1759年、アイルランドはダブリンのセント・ジェームズゲートの使われなくなっていた醸造所をひとりの男が借り上げる。5000坪の広大な敷地だった。 「9000年契約、年45ポンドでどうか?」 男の名はアーサー・ギネス。世界一売れるビールのひとつ、ギネス・ビールを創業者だった。
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ヴァイオレット・ジェソップ(以下ジェソップ)はアルゼンチン出身の客室乗務員。 9人きょうだいの長女で、幼少期の殆どを弟妹の世話に費やす。16歳の時に父親が亡くなると、母親に連れられて一家はイギリスに移住した。
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19世紀後半、南アフリカに新たな民族が誕生した。その名を、アフリカーナー。 オランダ語でアフリカ人を意味するこの言葉はかつて黒人奴隷を指していたものの、やがてオランダ系アフリカ人の新たなアイデンティティとして選択される事になる。