エリザ(@elizabeth_munh)さんの人気ツイート(古い順)

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お昼のTIPS。 ヴェルダン要塞攻防戦の際、包囲下にあったフランスの堡塁から救援要請を届けるために放たれ、司令部にたどり着くと同時に息絶えた伝書鳩がレジオン・ド・ヌール勲章を受賞した話は有名だと思う 同じように懸命に戦った動物のため、イギリスには専用の章がある。それがディッキンメダル
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おはよう。今朝のTIPS。 毎週話題の鎌倉殿の13人。木曾義仲の幼馴染の巴御前と言えば日本における女傑の代名詞だけど、同時代にはもう1人女傑がいる。それが板額御前。 身長188センチの長身で、無双の弓の腕前を誇り、その矢に当たって死なない者はいなかった。
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おはよう。今朝のTIPS。 ウェールズの有名な民話にこうしたものがある。 ウェールズの王子ルウェリンは、彼の信頼する狩猟犬ゲラートを愛していたけど、ある日、彼が宮殿に帰ってくると、ゲラートの口元が血まみれであり、またルウェリンの赤ん坊の部屋もまた血塗れなのに気づく。
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「おのれ、余の子を噛み殺したか!」 怒ったルウェリン王子は剣を引き抜き、ゲラートを刺し殺すも、その悲鳴を聞いて赤ん坊が泣く声が聞こえてくる。ルウェリンの子は無事だった。そして、その傍らには大きなオオカミの死体が。 「お前、命懸けで余の子を守ってくれたのか。ああ、なんて事を……」
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ルウェリンは愛犬を殺してしまった事を深く悔やみ、手厚く葬って、その地をベッドゲラートと名付けて碑を建てた。今でも命懸けで主人の子を守った忠犬の墓は心ある人たちの敬意を集める。 ……お話としてはよく出来てるけど、この墓は出来てから200年も経ってない。エピソードは13世紀のものなのに。
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実はこのエピソードは創作で、ベッドゲラート村の人達が何の変哲もなければ面白い逸話もない自分達の村に何かしらの由来をつけようとしてできたもの。 愛犬家の国イギリスの精神性に訴えるものがあったのか、すっかり広まり、村の唯一の観光資源と化した。
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創作である事はよく知られてるけど、それはそれとしてよく出来たお話なので知られてるみたいね。 よかった、勘違いで主人に斬り殺された犬はいなかったんだ。
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お昼のTIPS。 蒸気フリゲート、HMSバーケンヘッドは1852年、南アフリカの植民地戦争のため、兵士と少数の女子供を乗せてポーツマスを発った。 バーケンヘッドは鉄製の船体で建造されたイギリスの最初の船舶の一つで、1845年に造られたばかりの新鋭艦だった。
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お昼のTIPS。 ヴィクトリア期、スポーツの効能と言うのがよく知られるようになった。ジョジョの第一部でもジョナサンとディオがラグビーやってるわね。 彼らのみならずイギリス全体でスポーツブームで、身体を動かす事は健康にいいと言うのが定説となる。
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おはよう。今朝のTIPS。 これはリスター式石炭酸噴霧器。分の悪い賭けだった外科手術に画期をもたらした隠れた大発明。 19世紀まで、腐敗と言うのは何もないところから生じると言うのが定説で、悪い空気、即ち瘴気が原因とされた。
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お昼のTIPS。 マルコ・ポーロの『東方見聞録』はあまりにも有名ね。実は同時代、14世紀には彼の旅行記をも凌ぐ大人気を博した旅行記が『東方旅行記』。 イギリスの騎士を自称するマンデヴィルの著作とされるこの旅行記は、なんとマルコ・ポーロの旅行記の4倍もの出版数を誇ったとか。
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おはよう。今朝のTIPS。 古代世界でも屈指の大国であるローマ帝国。そこには世界中から知が集まった。 前にも話したアレクサンドリアの大図書館よろしく、当時貴重品だった本もまた大量に集まったんだけど、こうした数多の本の記述をまとめ上げたのがプリニウスの『博物誌』。古代の百科事典ね。
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お昼のTIPS。 ロンドンにはナチスにゆかりのある、イギリス唯一の記念碑がある。 それがこれ、ナチス犬ジローのメモリアル。ジローは在イギリスドイツ大使、レオポルト・フォン・ホーシェの飼い犬で、ホーシェはナチスが政権奪取する直前の1932年から任にあった。
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お昼のTIPS。 ルドルフ・キルヒシュレーガーは1974年から86年までの長期間、オーストリアの大統領職にあった名政治家。当選時の得票率は80%にも登ったと言うから驚き。どこぞの独裁国ではなく、オーストリアでこれだけ支持されるのはよほどの事ね。 さて、そんな名大統領も泣きべそかいたことがある
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そう言えば、普通のイギリス人にとって、英仏百年戦争はイギリスの勝利に終わったという歴史認識なのは、常識かな? なので、実はイギリスの怨敵ジャンヌ・ダルクも別段、憎悪の対象ではないのね。
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チャールズ3世陛下は73歳。 エドワード7世や、ウィリアム4世同様、ご高齢での即位となるけど、史上最高齢で即位した英国王ね。 チャールズと言う名の王は17世紀、ピューリタン革命後、王政復古の当事者となるチャールズ2世以来で、実に350年ぶり。
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炎上したらすぐ消すけど、取り敢えずわたしの知るところを簡単に。 まずのっけから言うと、現在のイギリス王家は万世一系を号する皇室と異なり、かなりの紆余曲折と変遷をしてきている。 twitter.com/suzuken0524/st…
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お昼のTIPS。 二次大戦後、オーストリアは連合国に分割占領され、首都ウィーンもまた四カ国による統治に置かれる。この時期を軍政期と言う。 ドイツが東西に分割されたように、オーストリアも東西に分割され、ウィーンも西ウィーンと東ウィーンに分かれる可能性があった。
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昨日の続きだけど、英雄ヘンリー2世と獅子心王リチャード1世の個人的な武勇や器量でいっとき、フランス王家を呑み込まんとしていたイングランド王家プランタジネット家は、凡庸な君主ジョンの下では持ち堪えられずほぼフランス領を失陥した。
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昨日の続きだけど、エリザベス1世が子供を残さず亡くなると、王位はスコットランドの王朝であるステュアート家に移行した。 この話はエリザベス1世の在位中から密かに進められてて、これと言ったトラブルもなくジェームズ1世が即位する。 しかしステュアート朝はトラブル尽くしの王朝だった。
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キャサリン・ウィルキンソン。通称キティは19世紀前半の貧民の女で、生涯の殆どを極貧の中で過ごした アイルランドから港町リヴァプールに引っ越してきたキティはその道中、海難事故に遭い父と妹を亡くす 母子家庭となったキティは母親の負担とならぬよう、年季奉公人として紡績工場で12歳から働いた
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「上流階級は何をやっている! 下層階級がノブレスを発揮しているのに!」 そうした声が高まる。無論上流階級も黙っていなかった。 「ここで身を張らずして、何がノーブルか!」 地区共済組合と慈善家がキティの支援を声明した。 「これは不潔との戦争だ! 彼女を助けるぞ!」
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やがて入浴と洗濯は習慣をこえて娯楽となり、イギリスは徐々にコレラを克服し、やがてパスツールが遂に正体を探り当てる。 キティは不潔との戦争における英雄となった。ヴィクトリア女王より称賛のメッセージが込められた銀のティーポットが授けられるけど、彼女は最期まで貧しい洗濯屋に過ぎなかった
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身を挺して他人に奉仕し、生来の気高さでもってイギリスの衛生の改善をもたらしたキティ・ウィルキンソンをイギリス人はこう称する。 『スラムの聖女』 貧しさは彼女から正義とノーブルを奪わなかった。キティは誰より貧しく、そして誰よりも貴族の精神を持っていた。
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おはよう、今朝のTIPS。 キティ・ウィルキンソンの献身を契機として公衆浴場の建設ラッシュが始まる。貧民にまで清潔を提供するのは、衛生上の大きな命題となっていた。昨日はお話の都合上一気呵成に解決まで書いたけど、実際にはコレラは毎年流行し、その都度何万人も亡くなってる。