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親もなく、コネもなく、頼れるのは腕一つ。そんな立場から身を立て、高みに至る。
アメリカンドリームの体現者となった騎手達はそれぞれ、ポニーエクスプレス社の騎手であった事を看板に、それぞれの夢へと走る。
彼らもまた、歴史の浅い国アメリカの建国神話の一部。
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ドイツに帝国アハト(追放)刑と言う刑罰があった。
これは死刑より凄まじいもので、対象を『法の保護の外に置く』というもので、正に国家による保護から一人の人間を追放する極刑。
人間ではなく狼とか死人として対象は扱われるので殺そうが何をしようが構わない。
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街の家々は全て壁を共有していて、すし詰め状態で建っていて、家の中に入るための出入り口は天井にしかない。
つまり住人たちは梯子を伝って屋根の上に登り、屋根と屋根を行き来して街を歩いた。地面には街路がないからね。
こうした独特の街ができたのには理由がある。
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「そのノートは燃やしなさい。それから、この事は誰にも言わない事。聖書に誓いなさい」
こうしてオーバーロード作戦はクロスワードパズルが発端であわや頓挫するところだったのが実行に移された。
人の口に戸板は立てられぬ。最大級のプロテクトをしても、運用してるのは結局、人間だからね。
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北欧神話における天国をヴァルハラと言うけど、ここは神々の住まう城で、戦場で斃れた戦士のみがこの門をくぐる事を許される。
戦女神ワルキューレからお酌を受けて、尽きる事ない肉食を楽しみ、朝になるとひたすら夜になるまで殺し合いの戦闘訓練をやって生き返ってまた宴会。
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オリンピック級三隻の海難全てを生き延びた彼女は『ミス不沈艦』と称され、もっと有名なタイタニックサバイバーとなる。
とは言え整然の彼女はこの異名に苦笑いした。
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何故イングランドのサッカーチームは犬を飼う事を許されないのか?
リードを保てないから。
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まず壁を共有するのは建物の強度を増すためと、建築資材の節約。家々が壁を共有しあって街全体で一つの建物になる事で、少ない資材で頑丈な街を作れる。
そして地面の高さに出入り口がないのは侵入者対策。もし敵や、猛獣が来ても、梯子を外せば家の壁は城壁に早変わり。
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おはよう。今朝のTIPS。
ガチガチの階級社会であるイギリスでは合理性より体面を重んじる事がよくある。
それは合理性を重視する軍隊でも同じで、兵卒や下士官はともかく、20世紀に至っても士官、特に高級将校は紳士たる事が求められ、貴族的な生活を過ごすよう求められた。
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妻売りはなんと20世紀まで続けられたと言うけど、1857年、離婚がそれまでより簡単になるとほぼ終息する。19世紀の初めごろには流石にその光景は悪趣味なものとも捉えられていた。
一見酷い光景に見えても、それは過度に道徳的で現実に即さない法に対する逃げ道だったのね。
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ナチスドイツの親衛隊の将校服は格好いい。
現代から見ても格好いいので、当時だと敵軍からも憧れを買った。
そんな訳でドイツ軍を打ち破った連合軍兵士が状態のいい制服を見つけると、テンション上がって着用して味方陣地に走って見せびらかしにいったそう。
大体は撃ち殺されたとか。