エリザ(@elizabeth_munh)さんの人気ツイート(いいね順)

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曲者揃いの英国海軍。ネルソンもかなりの問題児だけど、そんな彼でもトマス・コクランよりはまだ御し易い。 コクランこそは英国切っての暴れ者で、機知に富み、勇敢で、また過激な海軍軍人だった。 コクランはスコットランド貴族で、家業は軍人であり、予め軍人となる事が決定されていた。
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やがて入浴と洗濯は習慣をこえて娯楽となり、イギリスは徐々にコレラを克服し、やがてパスツールが遂に正体を探り当てる。 キティは不潔との戦争における英雄となった。ヴィクトリア女王より称賛のメッセージが込められた銀のティーポットが授けられるけど、彼女は最期まで貧しい洗濯屋に過ぎなかった
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調査委員会はブレイドウッドの献策を受け入れていたならば、今回の火災は未然に防げた可能性があると結論。民衆は掌を返し、果敢に消火に挑み、2人の殉職者を出したブレイドウッド達消防ポンプ隊は英雄となる。火災の際の指揮系統も移譲された。 「消火は日頃の積み重ねです。どうか防災にご協力を」
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パルマンティエはじゃがいもに関する論文を著し、パリの医学会に送りつける。 「あなた方はご存知ないだろうが、地方では既にじゃがいもはありふれている。貧者のパンは伊達ではない。無視するのも大概にして頂きたい」 医学会はこれを認め、遂にじゃがいもは公認の食べ物になった。
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おはよう。今朝のTIPS。 頻繁に森を焼かれるので有名なエルフ。 その源流は北欧神話のアールヴで、アルフヘイムと言う妖精郷に住まう自然の豊かさを司る存在。大きさは人間ほどで、ヴァン神族の長フレイが彼らを支配してた。 見た目は美しい人間のようだけど、牛の尾が生えてたりしたそう。
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「毒物を勧めるか!」 と言う人にパルマンティエは言い返した。 「科学はじゃがいもの安全を証明している! 国王陛下も禁止されていない! あなたはなぜ国王よりも王様ぶるのか!」 そして当の国王もパルマンティエに熱い視線を注ぐ。 「貧民をも満腹させられるのか!?」
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乗合馬車、駅馬車、お金持ちなら個人向けのキャリッジ、郵便馬車、お散歩用の馬車……馬車……馬車…… 鉄道が出来ても小回りは利かない、中〜短距離の移動には馬車を使うしかない。 ロンドンには日々5万頭の馬が行き来する事になる。その全ての馬が糞尿を撒き散らす。
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パルマンティエ同様、科学的見地からじゃがいもを擁護する人たちがたちまち賛同する。中にはアメリカ建国の父の1人であるベンジャミン・フランクリンもいた。 しかしコロンブス交換以来250年間、毒とみなされていた偏見はその程度では覆らない。
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1796年のこと。ロンドンの芝居小屋の支配人であるシェリダンはシェイクスピアの未発表の台本とされる『ヴォーティガン』を19歳の青年アイアランドから受け取り、上演した。 台本を一読したシェリダンははじめ思った。 「妙に稚拙だな?」 しかし彼には余裕がない。劇場のために借金がある。
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査問に呼び出されるブレイドウッドだけど、調査の結果、責任がないことが明らかになる。 「市当局はブレイドウッド氏に事を任せるより民間保険会社を頼みとし、ブレイドウッド氏には必要な権限も与えられず、また、氏がたびたび行っていた献策は握りつぶされ、装備はお座なりなものだった……」
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マロリーは原稿の一部を獄中で書いてる。そして完成させて二年後、薔薇戦争の結末を見る事なく世を去った。 理想を抱いてても現実は厳しい。騎士達は自由闊達に戦える訳じゃない。派閥の領袖にやれと命じられたら嫌でも戦わないとならない。 きっと彼は理想をお話に託したのでしょうね。
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本来、どこか良家に嫁いで無名のまま終わるはずだったお嬢様は、自然遺産保護の嚆矢となる。 世界一有名な絵本作家の1人として彼女の名は記憶され、児童文学における不朽の名声を今も保っている。
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メキシコ風のソースをサルサと言い、日本だとあまり一般的ではないけど、アメリカだとかなり普及してる。 このサルサのアメリカにおける売上が1991年、「ケチャップを上回った」とするニュースは大きな話題となり、アメリカに激震を走らせた。
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お昼のTIPS。 1860年、イングランド南西部、ウィルトシャーの地方村で凄惨な事件が起きた。まだ4歳の男の子、フランシス少年が滅多刺しにされた上、首を切断寸前まで切り裂かれて殺害されたのだった。 フランシス少年は地元の名士で上流階級の父親の子であり、事件はセンセーショナルな衝撃を与える
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管理事務所 会計主任:1名 会計士:1名 会計助手:2名 事務員:2名 秘書室 当主付秘書:2名 夫人付秘書:2名 長男付秘書:1名 次男付秘書:1名 子供部屋管理 ナニー:1名 ナースメイド:2名 家庭教師:1名 タウンハウス管理 ハウスキーパー:1名 ハウスメイドチーフ:1名 下級ハウスメイド:2名
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コルダイトの製造は機械任せにできない危険な作業で、どうしても人力を必要とした。 不安定な爆発物ニトログリセリンをかき混ぜ、他の化学物質と混合させる作業は有毒ガスが発生し、多くの女性が髪や歯を失ったり、健康被害に悩まされる。その光景はコナン・ドイルをして、『悪魔の粥』と称させた。
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1894年、イギリスの新聞紙が絶望的な記事を出した。 『今後50年以内にロンドンの街路は9フィートの馬糞で埋まるだろう。  何故ならば、馬糞を撤去するにもまた馬車が必要だからである……』 市民は驚愕し、『1894年の大馬糞危機』と事態は称される。
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焼け落ちたロンドンが急ピッチで再建されていく。元々の店を失った人達は、いい機会だからコーヒーハウスでもやるかと考え、ロンドン中でコーヒーハウスが開店した。 コーヒーはありふれた飲み物となり、庶民もコーヒーハウスに通い出す。何せ席料込みでコーヒーいっぱい、たったの1ペニーだった。
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そもそも聖書内にイエスが12月25日に復活したとか生誕したとかはどこにも書いてない。冬至の日を祝う習慣は遥か昔からあった。 「翳り続けていた太陽が、この日を境に再び現れる」 故に復活や誕生と自然と結び付けられていたわけで、イランの民族宗教ゾロアスター教のミスラ神の日が原型とも。 twitter.com/elizabeth_munh…
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そう言えばイギリスの商人文化には奇妙な風習があって、フットマンの名前はジェームズと決まっており、雇われたフットマンはジェームズに改名したそう。 フットマンを2人雇った場合、2人めはチャールズに改名させられた。
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お昼のTIPS。 中世前期、イギリスの警察行為は構成員の自助努力頼みで、犯罪が起これば誰かが声を上げ、後は皆で犯罪者を追い回すという牧歌的なものだった。 これはゲルマン人の支族であるアングロ・サクソンの伝統で、自力救済が原則とされてた事に由来すると思う。
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ハンモックは中々寝心地良さそうな寝具だけど、これは海軍の将兵に長らく使われ、各国船乗りの良眠を支えた。 元は中南米の人達のものだったのをコロンブスが持ち込んだとされてるけど、宙吊りのベッドは当時の帆船ととても相性が良かった。
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有益な効果を表す嗜好品として彼らはカフェイン中毒になっていった。 「コーヒーは身体にいいし、思考力が高まるらしい」 口コミでコーヒーへの憧れが広まる。飲んでみたい。そんなある日、大事件が起こる。 ロンドンを大火災が襲い、市街の9割が焼失した。ロンドン大火。
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イギリス史に悪い意味で名を残す卑劣な暗殺者、同胞殺しとしてわたし達は彼らを記憶していた事でしょう。 大英帝国の暗部を請け負う覚悟だった彼らは、幸運にもその刃を敵にのみ向けることが出来た。
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「上流階級は何をやっている! 下層階級がノブレスを発揮しているのに!」 そうした声が高まる。無論上流階級も黙っていなかった。 「ここで身を張らずして、何がノーブルか!」 地区共済組合と慈善家がキティの支援を声明した。 「これは不潔との戦争だ! 彼女を助けるぞ!」