エリザ(@elizabeth_munh)さんの人気ツイート(いいね順)

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アイルランドの貧農出身のオケイリーは、イギリスの名門貴族達からどうか種付けをと懇願されるようになった。 オケイリーは名士となる。しかしイギリスのジョッキークラブは意地でもオケイリーを正会員とは認めない。どう考えたって生まれも卑しく、また、立身出世も賭場でのものではないか。
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出獄後、ワースはライバルのピンカートンに連絡を取った。 「不思議なものだ。今となっては友達と言えるのはお前しかいないような気がする」 名探偵と犯罪王は和やかに語り合い、ピンカートンはワースの伝説を事細かに記録した。 「最後に頼があるんだ」
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イギリス飯がなぜ不味いのか…… それは遥か氷河期まで遡る……。太古の昔よりイギリスはメシマズを運命付けられていたのだった。 と言うと陰謀論かオカルトか、って感じだけど、中世においてイギリスはとても作物の多様性に欠けており、その原因は紀元前数千年前の氷河期にあった。 twitter.com/elizabeth_munh…
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1815年6月、イギリス軍はエルバ島から舞い戻った皇帝ナポレオンと再び対峙していた。決戦が近い。 そんな中、総司令官ウェリントン公爵は最前線の部隊に撤退命令を出す。2個旅団、8000人の彼らの前に20000人を超えるフランス軍が迫っていた。 しかし、指揮官は敢然と拒否する 彼はオランダ人だった
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違法賭博、女衒、禁酒法下での酒の提供、おまけに傷害、殺人と、白か黒かで言えば間違いなく真っ黒。 でも、その生き様は寧ろ憧れを生み、今でもアメリカの伝説の一端を担ってる。 ギャンブルに生きた女、ポーカー・アリス。 アウトローとは、こう言うもの。
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ただの都市から大都市に脱皮し、火災と無縁でなくなった街を密かに守り続けた英雄は、今も組織や体制を通じて世界中の人達を炎から守っている。
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ウィリアム・ブロディは18世紀スコットランドの家具職人で当代一の大工。錠前技師で貿易ギルドの組合長。そしてスコットランド首都エジンバラの市議会議員。 彼はエジンバラで最も優れた職人で、人当たりも良く、大勢から信頼を得ており、様々な人達の家の錠前や、複雑な金庫の作製を行ってきた。
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ブリテン島西端、アーサー王生誕の地コーンウォールには一風変わった名前の土地がある。その名もプロイセン入江。 なんでイギリスにプロイセンがと思うけど、これはここを根城にしてた密輸業者に由来する。
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身分階層の異なる者が、異なる知見をそれぞれ持ち込み、酩酊するでなく、逆にクリアな頭で話し合う。コーヒーには軽い覚醒効果と興奮作用があった。時には激しく議論になることもある。世界が広がる。知らない事が知れる。 楽しい。 コーヒーハウスはたちまち大人気となった。
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マッチの発明はいつでしょう? 実は歴史は意外と新しく、19世紀。17世紀に発火温度の低い燐が発見されてから、簡易に火を起こせるマッチの発明まで実に2世紀もかけてるのね。火がなくては生活は成り立たないけど、簡易にそれを起こせるようになるのは案外、ごく最近だった。
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オケイリーのもと、エクリプスは文字通り孤独な勝利を重ねた。エクリプスが強すぎて誰もマッチしたがらない。単独でレースを走るエクリプス。 「エクリプス何するものぞ!」 と言う強気のオーナーもいたにはいたけど、オケイリーは親指を逆さに命じる。 「殺せ。エクリプス」
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調教師の他に乗りこなせる騎手もない程で、デビュー戦もそのまま引き続き調教師がやる事になった。 エクリプスはデビュー戦前に未勝利の馬とテストレースを済ませていた。 結果は虐殺とでも表現すべきもので、エクリプスは興奮し、デビューずみの相手を地平線の彼方へと突き放す。
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「あの時のジャンパーか? 丁度いい、今度こそ捕まえて、これまでの借りを返させてもらおう!」 ピンカートン探偵だった。流石のワースも名探偵には分が悪い。 「ええい! しつこい男だ。何故あいつは俺様を認識できる!?」 ワースはイギリスに逃げ、ピンカートンを撒いた。
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ヴィクトリア朝時代初期、一般的な労働者の勤務時間は12時間を下回ることがなく、しかも週6日勤務だった。 家事労働が機械化されていない時代でこの労働条件は過酷としか言いようがなく、賃金の安い女子供が主力として使われ、片っ端から労災死して行く。
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愛飲した富豪がいるんだけど、髪という髪が全部抜け落ち、骨はスカスカ、内臓もボロボロと言う凄まじい死に方をしたそう。 遺体は高濃度に汚染されてて、鉛の棺に入れて埋葬されたとか。この人は極端な愛好家だけど、市販されてたからどれだけの人が影響受けたのか…… 幽霊より怖い。
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イギリスの貴族たちは権威を示すため、また、地元に雇用をもたらしたり、政治的な会合のために豪壮華麗なカントリーハウスを建てた。 しかし中にはとんでもない変わり者もいる。それが第五代ポートランド公爵ウィリアム・キャヴェンディッシュ。 彼は地下に住んだ。 twitter.com/elizabeth_munh…
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ヴィクトリア朝時代のイギリスでは教育需要が高まった。政府としても帝国を支える労働者の質を高めるため、教育を推奨して学校に補助金を出す。 しかし教師がそもそも希少なので、特に貧しい現場では字も読めない無学者が無意味な体罰で子供を躾けるようなところも出る。
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珍妙な名前を聞いて噴き出さない人はいないポテイトーズだけど、走らせると忽ち周囲を戦慄させる。 「あんな名前で父はエクリプスかよ!? 詐欺だろ!」 ポテイトーズは同世代最強の一角で、数多いるエクリプスの子の中でも最優の馬の一頭だった。
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お昼のTIPS。 1981年、スウェーデンの領海でソ連の潜水艦が座礁し、行動不能になった。 よりによってそこは海軍基地の目の前で、しかも先だって度々スウェーデンの漁業網が何者かに切り裂かれる事件が起こっていたことから、スウェーデンは緊張状態に陥る。
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執念の名探偵ピンカートンが大西洋を渡ってワースの店に入ってきた。ワースは生まれて初めて恐怖する。 「絶対偶然じゃない……! 奴は俺様を地の果てまで追い詰める気だ! ねぐらを知られた以上、ここにはいられない!」 ワースは店を放棄し、イギリスに逃げる。ピンカートンは地団駄踏んだ。
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お昼のTIPS。 日本人にも広く名前が知られているイギリスの提督といえばネルソンだけど、同時代に活躍した提督がコリングウッド。 彼はネルソンの親友で、トラファルガーの海戦では次席指揮官として戦い、名誉の戦死を遂げたネルソンから指揮を引き継いだ。
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1936年の事。ドイツでは既にナチス党が政権の座に就いて3年。日に日に英独関係はきな臭くなり、戦争が近づくのをイギリス人達は肌で感じていた。 海から攻めてくる分にはいい。ロイヤルネイビーは天下無敵だ。ドイツ海軍など相手にならない。 問題は空だ。
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英国王は数多けれど、ただ1人、死後もなおその存在を熱狂を以て思い起こさせ、誕生日を国民の祝日として盛大に祝われた国王がいる。 誰あろう、ヴィクトリア女王だった。彼女の誕生日である5月24日はエンパイア・デーと呼ばれる。
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終戦までマルベリー港は機能し、臨時の港は250万の大軍とその補給物資を大陸に送り続ける連合軍最大の港となる。 奇想兵器スレスレだけど、その実態は戦争の決定力たるに相応しい、正に戦略兵器。 ドイツの移動要塞ラーテなんて可愛いもの。 移動港ほど恐ろしいものはないでしょう。
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クリスマスシーズンだけど、イギリスでは不思議な伝統があって、この時期に怖い話をするのが習慣になってる。幽霊ばなしね。 冬至の時期、夜は長く陰鬱で寒い。中世の人達は月もない凍える夜に暖炉の側で想像力を働かせ、超自然的な現象を空想し、やがて各村や町ごとに怪異譚が生まれた。