エリザ(@elizabeth_munh)さんの人気ツイート(いいね順)

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コレラ撲滅の基礎となった医師をジョン・スノウと言い、疫学の父と称されるんだけど、この人は少し変わったところがある。 完全禁酒主義者でかつ菜食主義者。修行僧のように真面目な人だったのね。
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しかし盗んだ絵を見た時、ワースは驚きの余りに目を見開く。 「天使が……。いや、女神か……」 『デヴォンシャー公爵夫人ジョージアナ』 イギリスを代表する画家、ゲインズバラの傑作だった。孤独な犯罪王ワースは絵に恋をする。
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「誰も対戦したがらない馬に何の意味がある。馬ごと私も嫌われるばかりではないか……」 対戦相手すら見当たらぬ売りに出された馬の競売に喜び勇んでオケイリーが手を挙げた。 「こちとら嫌われ者だ。仲良くしようぜエクリプス!」 こうして魔王は成り上がりのものとなる。
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しかもこの日のレースは6400メートル走で、二戦目だった。 「いかな怪物馬とて、大差で勝てるものかよ」 と、観衆は思っていたけど、騎手は別の意味で恐怖していた。 「初めての大舞台で一走経験して、完全に興奮している……。まずい、完全にスイッチが入った。神よ私を守りたまえ……」
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元々知的エリート達の場であったコーヒーハウスは、庶民がやってきた事で多様な階層が一緒に過ごす混沌とした坩堝となった。 「旦那ぁ! 新聞を読んで下せぇ! 俺っちは字が読めねぇんでさ!」 「よし来た。昨今の政治状況はな……」 文字が読める者はそうでないものに日々のニュースを伝える。
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オケイリーは1725年、アイルランドの貧農に生まれた。当時イングランドの二等植民地だったアイルランド人は真っ当にやれば貧民として生涯を終えるしかない。 オケイリーは一発逆転を賭けてロンドンに渡り富裕な家の使用人になる。与えられた役割は籠担ぎだった。 twitter.com/elizabeth_munh…
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創作である事はよく知られてるけど、それはそれとしてよく出来たお話なので知られてるみたいね。 よかった、勘違いで主人に斬り殺された犬はいなかったんだ。
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起承転結はしっかりしてないけど一応。 軍オタの人なら、英国兵を『トミー』と呼ぶ事を知ってると思う。 正式にはトミー・アトキンス。日本で言うところの山田太郎みたいなもんで、入隊時に記入する名前の例にもそう書いてる。英国匿名兵士の愛称ね。
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帆船が航海の主役だった時代、船の操作は全て手作業であり、動揺し、しばしば波を被る甲板の上で水夫達は帆を操作した。数人がかりで大きな綱を引いたりすることもある。 こうした際、皆で呼吸を合わせるために使われたのがシーシャンティ。舟歌ね。
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「ドイツより……。ドイツより……ドイツより……。  イギリスの民主主義は失敗です! 労働者の皆さん、騙されてはいけません。上流階級はユダヤ人と結託し、あなたがたを無意味な死に追いやっています!」 WWⅡ最中のイギリスのラジオにドイツの放送が割り込む。その司会者はイギリス人だった。
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世界最大のアイスクリーム消費国となったアメリカはアイスクリーム需要が完全に定着。 やがて二次大戦が起こると、前線の兵士たちにいかにアイスクリームを提供するかは士気を維持する観点から大真面目な議題になった。 いかなアメリカとは言えまだアイスクリーム製造機は貴重。
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ジューコフのささやかな楽しみに終わったコカ・コーラと違ってペプシはキチンと販売権を得た。ただしソ連の通貨ルーブルは海外への持ち出しを認めてなかったので、対価は物々交換となり、コーラの代わりにペプシコはウォッカを入手し、その販売権を得た。 ソ連市場にペプシは食い込む。
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イギリス政府は志願者を募るために条件を満たしてるにも関わらず志願しない男性を臆病者と罵らせる白い羽根運動をやってた。志願しない男性は男ではないと社会的批判に晒される。 そんな訳で戦意ある男性がバーケンヘッドの採用事務所で暴れる。 「意地でもどかんぞ! 腕づくで来い!」
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戦艦や空母でもアイスクリーム製造機の数は限られてるので、その前には常に長蛇の列が出来た。 不文律のルールとして、この列は階級を問わず横入り禁止であり、上級将校とは言えいち兵卒の後ろに並ばねばならなかった。 しかし、ある日そのルールを知らない士官が当然のように横入りしようとする。
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オズワルド・モズレーは20世紀半ばのイギリスの政治家で、第六代モズレー准男爵としてイギリスの上流階級の一員だった。 初め、軍人として身を立てようと第一次世界大戦に従軍するも重傷を負い、片足が不自由になって軍人としての道を諦め、政治家に転身した。
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デイヴィッド・ロイド=ジョージは19世紀後半から20世紀初頭のイギリスの政治家。 マンチェスター生まれの最も有名なウェールズ人と呼ばれる彼は、鵺的な性質を持つ混沌とした政治家で、一言で言い表すのが難しく、現代に於いても見る人によって評価が異なる。
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鎌倉は防衛に向いてないとは最近よく言われるようになったね。 というか概念がどうも現代と異なって、このくらいの時代の人たちは、逆茂木を並べてバリケードを連ねた物を『城』と称したらしく、恒久的な防衛拠点を作ろうという発想そのものがなかったみたい?
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「この馬からはカネの匂いがする。去勢なんぞしたら台無しだ。調教師なら斡旋してやる。カネがないなら貸してやる。  いいか、絶対に去勢するな」 こうしてイングランドいちの荒馬調教師がエクリプスに派遣された。しかしその調教師を以てしてもエクリプスは御し難い荒馬だった。
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「今のは……競馬だったのですか……?  物凄い形相の馬が竜巻のように通り過ぎてから、だいぶん過ぎて普通の馬が私の傍を通り過ぎて行って……」 と、目撃者は述懐する。 デビュー戦の第一戦もそんな感じで、観衆も一撃でエクリプスの隔絶した実力を叩き込まれた。 「この馬は、他と違う」
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イギリスのいいところも悪いところも共に知って行きたいという気持ちがあるけど、日本が犯した過去の非を厳しめに指摘するのを見ると、何気に日本人なので、お前が言えた義理かよ七割、それはそれとしてまぁ悪かったよね三割くらいの気持ちになる。
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17歳の頃、南北戦争が始まった。 ドイツ生まれのユダヤ人であるワースにアメリカに対する愛国心などないし、郷土がどこにもないのだから郷土愛もない。ただ、志願する事によって得られる報奨金目当てに年齢を偽って北軍に志願した。 しかし緒戦で彼は負傷し、後送される。
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悪人同士、互いの才覚に惹かれ合ったオケリーとシャーロットはビジネスパートナー兼愛人関係となる。 2人はツキも良かった。国王ジョージ2世が崩御し、比較的軽微な罪を犯した犯罪者に恩赦が降りる。 釈放されると、2人は忽ち共同でビジネスを始めた。
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お昼のTIPS。 16世紀来、ロンドンの大体のトイレは家屋から離されたところに設置された屋外式便所だった。 戸はあったし屋根はあったけど、隙間が意図的に設けられていたこうしたトイレは、冬場は凍えるような寒さではあったけど、少なくとも悪臭を効果的に換気する事ができた。
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勇気あるチャレンジャーは地平線の彼方に置き去りにされ、馬主は半年間、恥辱のあまりに引き篭もるほどとなる あまりの強さとオケイリーの態度の悪さゆえ、現役時代はレースの機会そのものに恵まれなかったエクリプスだけど、現役を退くと忽ち脚光を浴びる 文句なしの最強馬との種付け依頼が殺到した
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おはよう。今朝のTIPS。 エリザベス女王時代、アルマダの海戦に於いてスペイン無敵艦隊を打ち破ったイギリスは、世界中の海でスペイン商船を海賊戦法で拿捕して回り海洋大国への道を開いた。 ……と、一般的には信じられている。 しかし現実は甘くない。イギリスは自国の制海権もままならなかった。