エリザ(@elizabeth_munh)さんの人気ツイート(いいね順)

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お昼のTIPS。 豚は古くから食べられていた家畜で、古代ローマ人も豚肉を愛し、博物学者プリニウスは「豚は50近くの風味を持つ」と称えてる。色んな風に加工できるし、ソーセージやハムにすれば保存もきくからね。軍隊食にもぴったり。 ただ、そのローマ人もガリア人に比べればそこまで食べてない。
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ワースはジャンパーを辞めた。どのみち戦争にも終わりが見えてきた頃 名前と顔のない男ワースは裏社会を生きるのに有利だけど、裏を返すとマトモな道は歩めない。彼はニューヨークでスリを始める。ワースはやがて自分でスリをやるより、スリを教えたり、多数のスリを指揮する方が割りに合う事に気づく
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ワースのビジネスは銀行強盗にまで拡大した。逮捕されても当然のように脱獄する。どころか、有望と見込んだ囚人の脱獄を手伝い、相棒にしてしまう始末。 金庫室まで地下トンネルを掘って強奪するなど、大胆な犯罪を重ねるワース。しかしそんな彼の影を捉えた男が。
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スコットランドの伝統と言えばタータンチェック模様のキルト(スカートと言う表現は誤り。過去にはわたしもそう表現した)だけど、比較的その伝統は新しい。 そもそも全スコットランド的なものでもなく、スコットランドの北部で山がちなハイランド地方の各氏族(クラン)がこれを用いた。
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1898年1月、今で言うポリティカルコレクトネスな騒動が起こった 「私達を『フリーク』と呼ぶな! 別の呼び方を要求する!」 『フリークショー』の出演者達はフリーク(異形)の呼び名を拒否し、新たな名前のための会議を招集する。先頭に立ったのは髭レディとして有名なアニー・ジョーンズだった。
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始まるやいな、ギンと睨む目でエクリプスが走り出す。オケイリーは叫んだ。 「行けぇ! エクリプス! ボロ儲けだ!」 騎手は半泣きだった。コースは勝手にエクリプスが進む。彼に出来るのは、とにかく振り落とされない事だけ。 「何だこれは!? これは本当に馬なのか!?」
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じゃがいもを拒否する仲間は衰弱する一方。しかしパルマンティエは満腹で健康。パルマンティエは確信した。 「じゃがいもは下賤な野菜じゃない。まして、食べたらハンセン病になるなんて、嘘っぱちだ」 こうしてパルマンティエは生涯をじゃがいもに捧げる決意をする。
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幼い頃、どうして17〜19世紀のヨーロッパ人は奴隷を無慈悲に扱うのか、鞭打つなんて可哀想じゃないかと素朴に思ってたけど、今なら分かる。 主人たる彼ら自身の命がそもそも安い。上流階級でも体罰は当たり前だし、鞭打ちは日常だった。今よりもっと世界は暴力的だった。
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人痘に関して。 メアリーが自分の子供に人痘を施して以来、イギリスで人体実験が行われ、人痘は普及する事になる。まずは恩赦を餌に志願した死刑囚に試された。やり口が中々荒っぽい。その後は孤児に試され、彼らが無事だった事から普及し、国王の子供にも人痘が接種されるようになる。
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「こんなに生きるなんて思いもしなかったけど、今はとても嬉しい気持ちです。  大英帝国勲章を授与された時の事は、今でも一番大事な思い出で、今でも私はこれをとても誇りに思っています」 二度の大戦を労働者として戦った女傑は堂々たる大往生を遂げた。
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お昼のTIPS。 19世紀後半、アメリカは困っていた。 歴史がない! 18世紀にイギリスから独立して以来、西へ西へと拡張し、国土を広げ、インフラを通し、お金儲けに躍起になって来たアメリカ人だけど、ふと振り返ると自分達の固有の文化遺産が乏しい事に気付いた。
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おはよう。今朝のTIPS。 昨日紹介した大三島の話だけど、鶴姫に言及する人が多かったので、ご紹介。 大山祇神社には胸の部分が膨らみ、腰がくびれているように見える鎧が一領残されている。 これは室町末期、水軍を率いて戦国大名、大内義隆から大三島を守った女傑、鶴姫のもの。
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Women's Royal Naval Serviceは第一次大戦と第二次大戦時に結成された海軍の補助組織で、陸空軍の同種の組織と同じように、女性を戦争に動員した。 略称のWRNSから彼女達はWrens(レンズ)、ミソサザイと呼ばれる。 10代から20代の若いミソサザイ達は、英海軍で最も対潜水艦戦に通じていた。
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「恥知らずどもをひっ捕らえろ!」 腕利きの賞金稼ぎや探偵社がジャンパーを捕まえる。ただの脱走兵よりジャンパーは憎まれており、最悪処刑があり得た。中でもピンカートン探偵は名うての追跡者で、ジャンパーを次々捕まえ、やがて彼はワースを追う。 「ちっ、厄介な奴に目をつけられた!」
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もう2ペニー払えば横になる事ができる。これが4ペニーの棺桶で、利用者は棺桶に似たベッドに寝そべって皮の毛布やオイルクロスを被る。パンや紅茶も支給されたけど、棺桶は一律同じサイズでなるたけ多くのホームレスを収容できるようになってたので、少し背が高いとたちまち窮屈に感じたでしょう。
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西部戦線の塹壕やトーチカの建設に数多く携わったグリフィスは作戦を練ったり突撃に参加する訳ではない、いわば戦場の土建屋さんで、彼の部下たちは兵士と言うより職人だった。 彼は高級ワインを満載したロールスロイスで塹壕を視察して回り、選抜した兵士をトンネル掘削部隊に差し出す。
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エクリプスは無敵かつ、隔絶した馬だった。戦えば戦うほど誰もエクリプスに勝てないことが明らかになる。 やがて誰もがエクリプスとの対戦を避けた。エクリプスが出るとなればみんなして出走を拒否するので、エクリプスはやがて厄介者となる。馬主も困り果てた。
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ジェームズ・ブレイドウッドはスコットランドはエジンバラ生まれの消防士であり、1824年に24歳の若さで同市の消防署長に就任して以来、人生の全てを炎との戦いに捧げてきた、筋金入りのファイアファイターだった。
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ペプシコ社はこの1幕を宣伝に用い、自社のキャッチフレーズである『人と交わろう、ペプシを飲もう』に引っ掛けて、『フルシチョフはペプシと交わりたい』と広告を打った。コカ・コーラ社は歯噛みする。先に手をつけたのは自分達なのに!
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流石のエクリプスもそこまでは離せまい、と大勢が賭けに乗った。 「馬鹿かアイツ、初走ならともかく、これはヒートレースで、しかも4マイル走だぞ?」 当時の競馬のルールは今と違う。短い休憩で何度も走り、連続して一位になった馬が優勝するルール。
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シャーロットはロンドンの娼婦達をかき集めて非合法な娼館を組織し、オケイリーはコーヒーハウスに陣取って好き物の旦那衆を斡旋する女衒となりつつ、彼自身のビジネスである詐欺もやる。 2人は骨の髄まで悪党だった。そして、少しでも儲けられそうな事については誰より鼻が効くようになる。
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「デヴォンシャー公爵夫人……。お前が見つけたことにして、返してくれないか? 報奨金も出るだろう。俺に回してくれ。もう、昔のように怪盗ができないんだよ……」 ピンカートンは承諾し、四半世紀も行方不明になっていたデヴォンシャー公爵夫人は再び表舞台に現れた その一年後、ワースは亡くなる
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繁盛するシャーロットの娼館にはありとあらゆる階層の人たちが溢れ、寝物語に情報も集まる。シャーロットとそれを共用するオケイリーは気になる話を耳にした。 「デビュー前だが、エクリプスと言う馬が凄いらしい。ただ、とんでもない気性難で、オーナーは持て余しているとか」
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「競馬はよく分からんが、どうも気になる。行ってみるか」 行ってみると、正に噂の如し、極端に気性が荒いエクリプスは他の馬も騎手も馬主も寄せ付けず牧場の主人として君臨し、馬主は泣きべそかいていた。 「騸馬(去勢)するか……」 それを聞いたオケイリーは猛烈な剣幕で抗議した。
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会場全体がエクリプスを別格と認識したので賭場は冷めた。 「次のレースも一着エクリプスは確定だ。いわゆる銀行レースだな……」 みんながエクリプスに賭けたのでエクリプスのレートはとても低くなる。エクリプス以外に賭けるのは余程のバカ。 そんな中、オケリーは言う 「詰まらん賭け方だな?」