小林清親「柳原夜雨」。雨でびしょびしょになった地面に、提灯の光はもちろん、傘をさす人々の姿も反射しています。木版画でこの反射をどのように表現しているのか、ぜひ画像を拡大して見てください。原宿の太田記念美術館で11/1より開催の「闇と光ー清親・安治・柳村」展で展示します。
#平家物語 にちなんだ浮世絵をご紹介。水野年方が描いた三宅青軒の小説『寂光院』の口絵。平清盛の娘であり、安徳天皇の母である平徳子が、華やかな衣装をまとっています。左奥は、壇ノ浦の戦いで生き残り、尼となって京都の寂光院で余生を過ごす徳子の姿が描かれています。※現在展示していません。
【グッズ紹介】歌川広重のネコを集めた可愛らしいシール。広重の『浮世画譜』を元にしています。税込330円。太田記念美術館の受付にて販売しています。「浮世絵動物園」展(~9/25まで)にお越しの際、ぜひ手に取って見て下さい。※製作は芸艸堂@unsodo_hanga
源頼光の館に突如現れた大勢の妖怪たち。一匹一匹がユーモラスな顔をしているので、ぜひ拡大して見てみて下さい。歌川国芳の「源頼光館土蜘作妖怪図」より。東京都美術館(上野)の「The UKIYO-E 2020」展にて8/23まで展示中。入館は事前予約制。本日7/27は月曜日ですが、開館しています。
河鍋暁斎が描いた「百鬼夜行」をご紹介。『暁斎百鬼画談』という絵本より。骸骨や付喪神、ユーモラスな表情の妖怪たちまでいろいろ。オンライン展覧会「河鍋暁斎ー躍動する絵本」(有料配信)では他の頁の妖怪たちを全てご覧いただけます→otakinen-museum.note.jp/n/nfcbb0750e831
【今日の推しおじ】来年2/3から太田記念美術館で開催の「広重おじさん図譜」展に向けて、歌川広重が描いた味わい深いおじさんたちを少しずつ紹介。最初は「隷書版東海道」シリーズの吉原のおじさん(2/3~26展示)。荷物持ちと馬子と思われるおじさんがにこにこしています。#広重おじさん図譜
漫画のキャラクターのようなカエルと、本物そっくりのリアルなカエル。描いたのは両方とも同じ絵師。河鍋暁斎によるものです。この振り幅こそ暁斎の魅力といえるでしょう。太田記念美術館で10/29~12/19に開催する「河鍋暁斎 躍動する絵本」展に展示予定です。
浮世絵に描かれた乗り物を紹介。「自転(轉)車」とあり、旗印に「御免」と書かれています。明治初期に見られた「手漕ぎ三輪」と呼ばれるものだそうです。守川周重「新板車づくし」より。10/1から原宿の太田記念美術館で開催の「はこぶ浮世絵-クルマ・船・鉄道」展にて展示予定。
緊急事態宣言が延長されました。新型コロナの感染が収まることを祈念して、葛飾派の絵師による「須佐之男命厄神退治の図」という肉筆画をご紹介します。スサノオが、疫病をもたらす厄神たちを懲らしめ、二度と悪さをしないよう手形証文を取っているところです。 #おうちで浮世絵
#月岡芳年 の「月百姿」の中で、もっとも正面摺が分かりやすい作品が、深見自休という侠客を描いたこちら。着物は真っ黒に見えますが、光の当たる角度を変えると、市松模様が浮かび上がってきます。※現在展示されていません。
雪の中で輪になっている子犬たち。お互いの尻尾を追いかけているのでしょうか。歌川広重の作品。詳しくはこちらの記事をどうぞ→otakinen-museum.note.jp/n/nfacfa4e1184a
同じ作品ですが、こんなに色が違います。小林清親の「五本松雨月」。摺りが早い上の作品はかなり薄暗い夜景ですが、摺りの遅い下の作品では全体が明るくなりました。原宿の太田記念美術館で11/1より開催の「闇と光ー清親・安治・柳村」展では、木版画ならではの摺り違いの作品も紹介しています。
子猫たちのにぎやかな声が聞こえてきそうな「しんぱん猫の川がり」。泳いだり、魚を釣ったり、亀をつかまえたり、とても楽しそうです。「#江戸にゃんこ  浮世絵ネコづくし」にて4/25まで展示中。ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/nya…
【グッズ紹介】歌川国芳の「金魚づくし」をモチーフにしたガーゼ手ぬぐい。可愛らしい金魚たちが散りばめられています。ふんわりとした肌触りが特徴。太田記念美術館の受付にて税込660円で販売しています。「浮世絵動物園」展のお土産にどうぞ。
【他館展示情報】兵庫県立人と自然の博物館@hitohakuでは「妖怪と自然の博物展」を本日7/1より開催。伝統的に地域で語られてきた妖怪を「自然環境」の視点から見つめなおす。詳しくは→hitohaku.jp/exhibition/pla…
兄の命を受け、夫である垂仁天皇を暗殺しようとした狭穂姫命。しかし失敗し、兄と共に炎に包まれた城でその命を終えます。迫力ある炎と明暗の強烈な対比にご注目。太田記念美術館が有料600円で配信するオンライン展覧会「月岡芳年ー血と妖艶 第3章 闇」にて紹介しています→otakinen-museum.note.jp/n/n9bb628ce688a
#ゴジラSP「古史羅ノ図」の元ネタとなる国芳のワニザメについて紹介しました。「ゴジラ」が描かれた浮世絵の話|太田記念美術館 @ukiyoeota #note otakinen-museum.note.jp/n/n57366b3c9ad2
雲が途切れ、月が家々の屋根を照らします。その様子を湯島天神の境内から眺めるのは2人の男性。不思議な雰囲気の作品ですが、作者の小倉柳村は作品数が少なく謎の多い絵師。太田記念美術館「江戸の天気」後期(7/30-8/29)にて展示いたします。
こたつの上に陣取るのは、幸せそうな表情で眠る猫。こうした姿は浮世絵でしばしば描かれており、江戸っ子にとって馴染みのある光景だったのかもしれません。「#江戸にゃんこ  浮世絵ネコづくし」にて4/25まで展示中です。ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/nya…
#平家物語 にちなんだ浮世絵をご紹介。福原へ遷都した平清盛の前にさまざまな怪異が起こります。こちらは月岡芳年の「新形三十六怪撰」。清盛の前に骸骨が出現しますが、清盛が怯まずに睨みつけると、骸骨は消えてしまいました。芳年は襖の引手で骸骨の目玉を表現しています。※現在展示していません
#ナゾすぎる 美人画をご紹介。まるで阿修羅像のように、1つの頭に3つの顔が。実は、京都・大坂・東京の有名な舞妓や芸妓をモデルにした肖像画なのですが、なぜこのような表現にしたのでしょうか。小林清親の作品。※現在展示していません。#キュレーターバトル
太田記念美術館の新しいグッズができました。歌川広重の「雪中椿に雀」をデザインした「ポチ袋」です。スズメがこちらを向いてにっこりしています。3袋入って税込250円。美術館の受付にて販売中です。「浮世絵動物園」展のお土産にどうぞ。
曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』。中でも、犬塚信乃と犬飼現八が戦う芳流閣の場面は大人気で、さまざまな浮世絵師が錦絵に仕立てました。歌川国芳もその一人。先のツイートで紹介した月岡芳年も、こちらの国芳の作品を参考にした可能性が考えられます。※現在は展示しておりません。
歌川広重の「牡丹に孔雀」。浮世絵版画では墨の輪郭線を用いるの一般的ですが、牡丹の花のふんわりとした柔らかさを表現するため、花の輪郭線だけをあえて省いています。原宿の太田記念美術館にて3/4から開催する「赤ー色が語る浮世絵の歴史」展で展示します。
河鍋暁斎の描いた妖怪より「塗仏(ぬりぼとけ)」をご紹介。黒い体で、髪の毛は如来のよう。目玉が二つとも飛び出して垂れ下がっています。歯を見せて笑う口元が不気味さをより一層引き立てます。原宿の太田記念美術館で開催中の「河鍋暁斎ー躍動する絵本」展にて12/19まで展示しています。