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私は自分の携わる辞書以外の辞書に、非常な対抗心を持っている者ですが、ツイッターで「『○○国語辞典』はダメダメ」とは一言も言わないと思う(疑問点があれば指摘しますが)。「他の辞書も素晴らしい、でも私たちの辞書もけっこういいですよ」これが基本線です。どうも話が逸れて終わりましたね。
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実名を呼ばないのは敬意を表するためですが、ただ、もしうっかり者の御家人が、間違って源頼家のことを「頼朝様」などと言ったら命を落としそうです。実名を敬避して「御所様」とか言っておけば、楽は楽です。「ミスを防止できてグッド」と思った昔の人も、少しはいたかもしれません。
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中村倫也&木下晴香「ホール・ニュー・ワールド」で「魔法のジュータン」。「絨毯」は漢語ですが、「ジュー」と棒を引っぱるのは面白い。「蝋燭(ろうそく)」を「ローソク」、紙飛行機を「紙ヒコーキ」、「琺瑯(ほうろう)」を「ホーロー」など、仲間はけっこうありますね。
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本人が苦痛に感じるような名前の読み方は、申し出があれば修正できる仕組みは必要だと思います(名前それ自体と同様に)。ただ、日本人の名前はどう書き、どう読むのがいいかというのは、本当に時代によるとしか言えません。自然の成り行きにまかせるのが最適解であろうと思います。
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主要な辞書にはない表現もあり、参考になった。古今亭志ん生(ビートたけし)が、なかなかお酒を買ってこなかった五りんに「待ち疲れしちゃったあ」(10/13)と言うのは、「ああ、そういう言い方をするのか、他の例を調べてみよう」と思ったことでした。
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若い世代が「してください」の意味で「してもろて」と言うのは、「してもろて(もいい?)」という気持ちと理解しています。西日本などで「してもろて」は本来「してもらってください」の意味で、郷里の香川県でもそうでした。「してください」の意味で使った記憶はないですが、今はどうなのでしょう。
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2月にやむなく中止した「国語辞典ナイト」が、気持ちも新たにリモート配信の形で実現の運びとなりました。テーマはもちろん、前回のリベンジで『明鏡国語辞典』。コロナに打ち負かされた証のリモートではありますが、強い警戒感を持って安全安心なイベント開催に取り組みます。ぜひご視聴ください。 twitter.com/tokyoculture2/…
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(前の続き)2017年の発言の直後、両者の矛盾について指摘があったのですが、私がそれに気づいたのは2019年の今になってからです。改めて「○○年が明けた」は差し支えないと、元の文章に追記しておきました。実に15年経ってからの訂正ということになります。asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/k040… (続く)
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あるいは、先頃、アイドルのコンサートなどで他のファンなどに迷惑行為をする人物を「厄介」と言うことを知りました。「厄介」の新しい意味として辞書に載せてもいいかどうか。『三省堂国語辞典』はどうしようか。#今年の新語2021
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「若朽」「除霜」「人乳」など、『三省堂国語辞典』の古い版から何となく受け継がれてきたことばです。「こんなことばもあるんかな」ぐらいの気持ちで見過ごしてきましたが、現在ではほぼ使われない。心を鬼にして削除しました。「除霜」は私も何となく昔の記憶がありますが……。 twitter.com/kawasakinousao…