飯間浩明(@IIMA_Hiroaki)さんの人気ツイート(リツイート順)

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なるほど、直後の発言を「そう」で指す語法、手近の辞書にはありません。たしかに落語でおなじみで、なんか独特だなとは思いつつ、問題意識が働きませんでした。タツオさんの慧眼に恐れ入ります。 twitter.com/39tatsuo/statu…
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「KY」(空気読めない)は2007年からのことば。『三省堂国語辞典』に入れましたが、その後頻度が下がり、「流行語だったか」と反省。それでもSNSなどでたまに目にします。定着はしていると思う。特にメディアの大見出しにあると「健在だな」と思います。ただし、空気を読むのがいいかどうかは別問題。
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戦前の漢字字体については、我ながら認識不足でした。漢字の字形(トメハネなど)が厳しく採点されはじめたのは1960年前後と言われます。字体についても、戦後は字体表どおりかどうか、と厳しくなりました。一方、戦前は地下鉄の看板さえ不統一だったとすれば、戦前・戦後で意識が相当異なるわけです。
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昨日の「今年の新語2019」イベントはおかげさまで大いに盛り上がりました。先ほど、上位10位に選ばれたことばの選評が出ました。その語を、どういう理由で、今後辞書に入れてもいいと考えたか、そこのところをぜひお読みください。#今年の新語 htn.to/2h68T2PT3b
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すでに調査はありますが、私も独自アンケートを取りたいと思います。どうぞお教えください。 山手線の新駅の名前を「高輪ゲートウェイ」にすることについて、どう思いますか。 (1) 適切である (2) 不適切である
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自分の主張を人に「信じて」もらうためには、必ずしも根拠は要りません。「地球は平らだ」と思っている人に「地球は丸い」と信じてもらうためには、「昔、神がこの地を球体に作られました」などと詳細に物語れば、うまくいくかもしれない。これで通用している主張は、周囲にもけっこう多いですね。
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「多忙」は明治の海外視察報告書『米欧回覧実記』(1877年)の〈五六月までは、事務多忙なり〉という例あたりが古いらしい。100年以上にわたって、このことばはまさしく多忙に働いてきました。怪しげなマナー本の主張によってその使用が控えられるとしたら、日本語にとって大きな損失です。
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山田由佳さんとの共著『サクっと書けちゃう!文章レシピ60』(新星出版社)はおかげさまで重版出来となりました。新装版となり、読んでほしい人々に届いた実感があります。お知り合いの中に「文章書きたくないけど、仕事で書かざるをえない」という人はいませんか。本書をご紹介いただければ幸いです。
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大阪府知事の「ガラスの天井」の用法は、定着していない時点では誤用と判定すべきではないか、これが誤用でなければ、どんな場合が誤用なのか、と質問をいただきました。ごもっともです。私は日頃、誤用の基準はないと言っていますが、それでは議論にならないので、もう少し緩く考えましょう。〔続く〕
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『三省堂国語辞典』第8版の削除項目について、今後もメディアで紹介される見込みです。たとえば「ペレストロイカ」をなぜ削るかという声も多いですが、端的に言うと、近現代史用語は『大辞林』(大型辞典)や『三省堂現代新国語辞典』(学習辞典)に譲り、『三国』は日常語を重視するということです。
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これは、そのとおりかもしれません……。今のうちに『三省堂国語辞典』の第7版もご購入ください。 twitter.com/kamikoshiki_/s…
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辞書編纂者・見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)は、日々、新聞や雑誌から多数の用例を集め、採集カードは生涯に145万枚以上に。切り抜きの必要から、新聞・雑誌は2部ずつ購読していた。天才編纂者のこうしたディテールはドラマ「相棒」によく反映されていました。神森万里江さんの脚本に唸りました。
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「今年の新語2021」の選評が、きょうの昼に出ました。大賞の「チルい」については予想どおり「知らない」という声も聞かれますが、なぜこのことばが選ばれたかなどを詳しく書いてあります。他の語の入選理由とあわせて、楽しんでお読みいただきたいと思います。dictionary.sanseido-publ.co.jp/211201_shingo
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事後報告ですみませんが、けさ(5/24)のNHK「#あさイチ」の夫婦の関係性特集で、配偶者の呼び方についてコメントしました。リモート出演だったので、スタジオとのやりとりが不安でしたが、ウェルカムな雰囲気で助かりました。スタッフの皆さんにも助けられ、とても感謝しています。
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『たくさんのふしぎ』2023年2月号(福音館書店)として、デザイナーで習字の先生でもある井原奈津子さんの「字はうつくしい」が刊行。ご覧のように、全40ページにわたり独自収集の魅力的な手書き文字がいっぱい。詳しくはぜひ直接見て!としか。飯間が昔書いた文字も見開きで紹介していただきました。
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三省堂辞書スタンプはメディアでも話題に。売れ行きに驚愕する三省堂のコメントはこちらです。これからの辞書は、欲しい項目だけダウンロードしてもらうというのもアリかも。▽説明ウザい?辞書スタンプ話題に SNSで反響広がり販売急増...発売の三省堂「非常に驚いている」 j-cast.com/2023/02/064555…
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いじめ問題が深刻になった頃、文科省がいじめを定義し、それが改定され、さらに「いじめ防止対策推進法」の条文が整備されるに至った、と理解しています。社会がいじめ問題に取り組むには、国による定義が必要でした。「反社会的勢力」についても同様で、政府見解が揺れていては困るはずです。
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Perfumeの曲紹介で、西脇綾香さんが〈紅白さんではまだ歌ったことのないとっておきの楽曲なので〉。番組名を「さん付け」で呼ぶのが珍しくて面白かったです。
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後追いとは言っても、もちろん、なるべく現実のことばに近づこうと、辞書の作り手は努力しています。「今までの辞書に載ってなかったけど、こういう言い方、昔から普通にあるよね」ということばを発見したときは、ちょっとドキドキします。
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『岩波国語辞典』が10年振りに改訂版を刊行しました(第8版)。私もさっそく入手。この写真はなんじゃと思われるでしょうが、辞書の新刊を買ったら記念写真を撮るようにしているのです。私たちの携わる『三省堂国語辞典』とは競合関係だけど、とりあえず皆さん、書店へGO!
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1/16頃、ポプラ社から『ことばハンター』という本が出ます。ことばを観察する面白さ、辞書づくりの喜び苦しみ、また、私が成長する中でどんなふうにことばに関心を深めていったかなど、子どもにも楽しんでもらえるように書きました。子どもさんも大人さんもご一読ください。poplar.co.jp/book/search/re…
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「大辞林」「大辞泉」以外の国語辞典は、今後、唯一無二の内容を持たなければ、存在が許されなくなるでしょう。『現代国語例解辞典』の類義語の比較はその一例ですが、ほかにもいろんな可能性があるはず。過去の蓄積を踏まえつつ、従来とは一線を画した内容にすることが、各辞書に求められています。
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「多忙」失礼論は、おそらく、まず「忙」が「亡」を含んで不吉なので使用は不適切という話が生まれ、それだけでは弱いので、「実は相手にも失礼なんです」という理屈が後づけで誕生したのだろうと推測します。そういう意味合いを感じる人がいてもいいのですが、マナーではないということです。
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NiziU「CLAP CLAP」は手をクラップして地球の裏までもつながろう、という曲ですが、私なんかは坂本九さんの歌った「幸せなら手をたたこう」を思い出してしまうわけです。あの歌の令和バージョンはこうなるのか、と感慨があります。
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三浦大知「Blizzard」の「期待を詰め込む圧が乱反射」というのは、周囲からの期待の「圧」(圧力、重圧)ということでしょうか。「圧」は最近、「顔の圧がすごい」などと、インパクトの意味でも使われます。このあたりも、辞書の説明は物足りないかも。