飯間浩明(@IIMA_Hiroaki)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「ばか」という語は、発言者の意図によっていろいろな表情や口調で伝えられる。にっこり笑って軽く「ばか」と言えば好意を表すことも。では、議員なり会社社長なりがテレビカメラの前で、そんな表情と口調で「国民って、ばか」と言ったら許されるか。表情や口調は、選んだ語の言い訳にならないですね。
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DAOKO「打上花火」。「足元をよぎり何かを攫う」「曖昧な心を解かして繋いだ」など、画数の多い漢字をルビを振らず使っています。「繋(つな)ぐ」はよく使いますが、常用漢字には入っていませんね。「心を溶かす」でなく「解かす」と書くのも注目されます。
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#マツコの知らない世界」で紹介された『三省堂国語辞典』の削除語に「タカラジェンヌ」が入っていて、ヅカファンの方々はご不満かと思います。これは、「タカラジェンヌ」が古いということではなく、今回の版で固有名詞の類(英語なら大文字で始まる語など)は大幅縮小したのです。ご容赦ください。
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「坂本花織『落ちるときって、とことん』 四大陸控え胸中」――という省略タイトルに感じ入った。「『[調子が]落ちるときって、とことん[落ちる]』四大陸[選手権を]控え胸中[を語る]」と補うところですが、述語「落ちる」「語る」を省略しても分かるのはすごいです。digital.asahi.com/sp/articles/AS…
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辞書の「嗜好品」の例から「タバコ」が消えつつあるという話。『三省堂国語辞典』は現在〈酒・タバコ・コーヒー〉を例示していますが、喫煙者はタバコを嗜好するのでなく、タバコにaddict(中毒)しているのだという説明も分かります。『三国』はどう対応すべきか。(続く)news.yahoo.co.jp/byline/ishidam…
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「パパ、これ全部読んで〜!」 といって国語辞典を持ってきたので丁重にお断りした。 「12月に『三省堂国語辞典』が出るから、その時読んでやろうな」 『三省堂国語辞典 第八版』12月17日発売
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#今年の新語2020」のイベントが今終わったところです。大賞は「ぴえん」に決まりました。受賞理由はどういうことだったのか、詳しくは、改めて公式から選評が発表されます。どうぞ告知をお待ちください。では今から「#国語辞典ナイト」です。
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『三省堂国語辞典』第8版、こうすれば買えます。って、今さらな感じですが、具体的にどんな媒体で供給されているか、もうひとつ分かりづらいですよね。書籍版・アプリ版の入手方法をまとめました。iOS版は物書堂から出ています。一方、アンドロイド版は、残念ながらまだ出ていないのです。
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1979年の朝ドラ「マー姉ちゃん」が、この3月までNHK BS-Pで再放送され、楽しく見ていました。古風なことばも多く採集できて有意義でした。「とんでもございません」がごく普通に使われるのも特徴。この表現を誤りとする主張が広まるのはこの前後の時期からで、それまでは平和に使われていたのです。
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現在の私は、他人様の家庭での命名方法には特に何も意見がなく、「お望みのままに」という感じです。ただ、今後は、子の命名理由を役所にきちんと説明できる家庭に斬新な名前が増えるかもしれない、とは思います。役所に対する説明能力が問われる時代になるかもしれないと。
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1843年が初版の『The Southern Planter III』では、フレンチトーストについて「この街(米国リッチモンド)のフランス人から次のレシピを得た」として、今とほぼ同じレシピが紹介されています。ネット辞書のMerriam-Websterで初出例1844年とされているのはこの例でしょうか。books.google.it/books?id=BfEjA…
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「勝手にシンドバッド」を初めて聴いたのは小学生の時。歌詞が半分ぐらいしか聞き取れない歌が出現したことに度肝を抜かれたもんです。「ちょいと瞳の中に消えたほどに」の「消えたほどに」が解釈できなかった。「殿、用意はできておりますほどに(=ので)」とは違うし。いまだに自信ありません。
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それだったら、私も話題にしてやろうじゃないか。というわけで、1/15の「おちょやん」から、「だんボ」の例を紹介しましょう。「だんご」と書きたかったのは分かりますが、「こ」の変体仮名(「古」をくずした仮名)の形がおかしく、「ボ」になっています。昔の人もこうは書かなかったと思います。
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Hey! Say! JUMP「Ultra Music Power」では「せつないこの地球(こころ)」というルビが特徴的でした。「地球」は「ほし」などとも読まれるし、サザンの「ピースとハイライト」では「ふるさと」と読んでいました。
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「たわわ」が従来とは違う意味を持つのでは、と話題のようです。古来、実が多くついたりして、枝などがたわむ様子を言う擬態語でした。「たわむ」と同語源ですね。一方、現代では肉体などの「豊満」の意味が一般化したのも事実。この記事の「たわわなサイン」なんて、従来の意味では解釈できません。
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明日3月27日の山手線新駅の名称に関する記者会見、13時からの国交省で行う分は、「ニコニコニュース実況」で配信されるようです。「新駅名はイヤか、イヤじゃないか」というレベルを超えた問題提起ができればと思っています。 twitter.com/nico_nico_news…
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冒頭のトークもそこそこにLiSA「明け星」。この「明け星」は大きな国語辞典にもない語で、この作品での造語かと思われます。東の地平空高く輝く「明けの明星」(金星)ということでしょうか。古代に同じ意味で「あかほし(明星)」ということばもありました。
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編集者の方からネット記事の「似つかわない」ということばをご教示いただきました。「似つかわしくない」ではないのかと。私も見慣れませんが、辞書には古い例があり、「青空文庫」の作品にも出てくるので、昔から脈々と使われているのかもしれません。現代語の辞書での位置づけには悩みますが。
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「貴様」の価値の下落は江戸時代に起こったのですが、その原因は「貴様」の敬意を疑う当時の謎マナーに発していたのではないか、という話です。つまり、謎マナーで敬意が下落することは昔からあったろう、と言いたかったのですが、昨今のマナーの話と混同させる書き方になっていました。失礼しました。
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「APIを使い切る」は、「ギガ」(単位)を「ギガ(資源)が減る」などと使うのに似ています。また、「APIで見れない」のように「API」を「API制限」の意味で使うのは、「USB」を「USBメモリ」の意味で使うのと、どこか似ています。今後、制限が継続するならば、こうした言い方は定着するのでしょうか。
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現在は「違和感」が多数派ですが、「異和感」を用いる作家としては三島由紀夫・田辺聖子・筒井康隆・井上ひさし・大江健三郎らがおり、日本語学者でも大野晋・山口仲美らが使っています。「差異」「差違」がどちらも使われているのと同様に考えて差し支えないでしょう。
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一部の雑学本でバツとされる「微に入り細にわたる」「微に入り細に入る」は、古い例があるだけでなく、意味も不自然なところはありません。「細を穿つ」が細かい点まで穿鑿(せんさく)することなのに対し、「細にわたる」は細かい点にまで及ぶこと、「細に入る」は文字どおり中まで入ることです。
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検索万能時代と言いますが、私がネットで、たとえば医学的なことを調べようと思ったら、確実な情報にたどりつくまでに苦労します。広告目的のサイト、俗説のサイトなどの山をかき分ける必要があります。ことばに関しても同じ状況があります。このカオスに対抗すべく辞書を作っている意識はあります。
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「国語学者は一般的に言葉の正誤を言いたがりません」との岩佐さんのご指摘。これは「言いたがらない」というより、言いようがないのです。何しろ「正誤」の客観的な基準がないから。客観性を欠いた調査研究は、当然評価は低くなります。自分が主観で研究していると「言いたがる」研究者はいません。
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一口に「国語」と言っても、現代文の読解あり、漢字あり、古文・漢文ありでいろいろですが、ここでは漠然と「国語」全体としてお尋ねします。とりわけ「読書をしなくても現代文の読解はめっちゃできた」という人の理由を伺いたいですが、話をそれに限るつもりはありません。#読書と国語