飯間浩明(@IIMA_Hiroaki)さんの人気ツイート(古い順)

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個人の場合はともかく、企業や公的機関が謝罪するとき、「誤解を与えたとすればおわびします」と仮定法を使ったり、「ご不快な思いを……」と快・不快の話にしたりするときは、問題を分かってるのか確かめたくなります。「ご迷惑をおかけし」も、けっこう問題をぼかしていることがありますね。
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「芸能人の不倫会見では『不快な思いを』で十分」という反応をいただきました。これはまた別のケースということになりますが、私としては「俺なんぞに謝らんでもいいよ」という気はします。そして、当事者や応援してくれたファンに対しては、やはり「不快な思いを」以外の文言が適切だと思います。
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「○○推し」ということばは、21世紀のゼロ年代になって、ハロプロファン関係の文章に出てきます。8年前のツイートで「AKB発」のことばのひとつに挙げたのは誤りで、謹んで訂正いたします。AKBファンを含めて一般化したのは2010年代になってからです。twitter.com/IIMA_Hiroaki/s…
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頭、羽…「動物の数え方は死んだ後に残る部位で決まる説」は本当か? 国語辞典の編集委員に聞いた maidonanews.jp/article/146039…
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#持続可能な恋ですか?」で、林太郎の職業が辞書編纂者なのは伏線かも、と思っています。第1回で杏花が「結婚って何? 辞書にはなんて書いてあるの?」と問う。これが全体のテーマなんだな。結末次第では辞書が説明の書き換えを迫られるんじゃないかと、実際の編纂者として怯えています。#じぞ恋
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「たわわ」が従来とは違う意味を持つのでは、と話題のようです。古来、実が多くついたりして、枝などがたわむ様子を言う擬態語でした。「たわむ」と同語源ですね。一方、現代では肉体などの「豊満」の意味が一般化したのも事実。この記事の「たわわなサイン」なんて、従来の意味では解釈できません。
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『三省堂国語辞典』第8版では〈②大きく育ったようす〉として「たわわに実ったスイカ」を示していますが、不十分かもしれない。文学作品には、髪(三島由紀夫)や身体(石原慎太郎・開高健)の例もあります。〈湧き出る水もたわわ〉という文例もあり、総じて「豊か」という意味で説明できそうです。
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『大辞林』第4版では〈②落ちてしまいそうなほど量感に富むさま〉として「乳牛のたわわな乳房」を載せています。普通の例文なら「たわわな乳房」で済みそうなところを、あえて「乳牛の」として、いやらしさを消そうとしたとおぼしい。『大辞林』の苦慮を感じるのは私だけでしょうか。
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こどもの日なので、香川県のRNCラジオで、子どもに国語を好きになってもらうには、という15分の話をしました。要点は3つで、 ・漢字の書き方(トメハネなど)をうるさく言わない ・本は読まなくても漫画を読めばいい(語彙力はつく) ・子どもの使う新語や新しい言い方を否定しない ということです。
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漢字のトメハネを過度に厳しく指導する必要がないことは、2016年の文化庁「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」でも述べられています。〈漢字の伝統や文化からすれば、同じ骨組みの中でいろいろな字形が生じるのは、自然なことなのです〉。でも、SNS上では時に厳密な指導の例を見ますね。
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漫画を読んでいれば、すぐに国語の成績が上がる、とまでは言えない。文章構成を読み取る力などはつきません。でも、漫画のせりふには多くの難しいことばが含まれています。浴びるように漫画を読めば、語彙力がつく。すると、文字だけの本を読むためのハードルが劇的に下がるのです。
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子どもが新しい言い方を口にすると、大人は「そんなことばはだめ」と否定する。すると子どもは、ことばには「だめ」「正しい」の2種類があると思うようになる。「正しい」は「つまらない」の類義語なので、子どもは興味を持たない。「どのことばも、それぞれに面白いね」という態度が望ましいです。
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「ネギトロ」の語源は「ねぎ取る」からではない、と断言しておきます。以前「疑いの余地がある」と述べましたが、その後、ウィキペディアの記述も消えないばかりか、むしろ「通説であり」などと表現が強くなってる。通説なわけはなく、俗説を書いた本があるにすぎません。twitter.com/IIMA_Hiroaki/s… twitter.com/IIMA_Hiroaki/s…
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何事も断言調で言うのは難しく、「ねぎ取る」という動詞が「ない」という不存在の証明はできません。しかし、「こそげ取る」の意味で使った「ねぎ取る」の確実な例がなく、「こそげる」を「ねぐ」「ねぎる」と言う例も見当たりません。実例がない動詞を基に語源説を立てるのは無理があります。
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「ネギトロ」は、とりあえず「葱(ねぎ)+トロ」と考えられます。葱以外にアサツキなども使うこと、マグロのいわゆるトロを使わないことから、「本当の語源は?」と疑問が生まれたのでしょう。でも、部位としてのトロではなくても、トロっとした肉、と大ざっぱに捉えて差し支えありません。
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いずれにしても、「だろう」「でしょう」では強い語源説にならないので、私もごちゃごちゃ言わず「真相は不明」とするのが穏当だと思います。ただ、「ねぎ取る」説が「通説であり」などと言われる資格がないことは言っておきます。証拠もなく、考え方にも無理があって、通説になりようがないのです。
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「キュンです」は2020年代になって若い人が多く使い出しましたが、そもそも「きゅんとする」は緊張・寂しさ・懐かしさなどによる反応を広く指しました。それが1980年代にYMO「キミに、胸キュン。」で恋愛の要素が強くなった。最近、それがリバイバルしたわけです。#じぞ恋
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「キュンです」をめぐって辞書編纂者・編集者が深刻に話し合っている。実際の三省堂の会議室を使用したロケです。辞書を作る人々は、現実にこうして、新語や若者ことばの意味について大真面目に眉にしわを寄せて議論することがあります。もちろん実際の用例に基いて。#じぞ恋
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戸籍氏名に読み仮名をつけることを法制化するにあたって、どの範囲の読みを認めるか3案が出ているとのこと。私としては、届け出られたものはみな受理するのが公平でいいと考えます。非常識な名前が増える可能性はありますが、すでに昭和の常識で読めない名前は大量に生まれています。
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本人が苦痛に感じるような名前の読み方は、申し出があれば修正できる仕組みは必要だと思います(名前それ自体と同様に)。ただ、日本人の名前はどう書き、どう読むのがいいかというのは、本当に時代によるとしか言えません。自然の成り行きにまかせるのが最適解であろうと思います。
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「そういう(情けない)とこ見られるのが、妻の特権」と言う陽子さんと、「その顔、見る権利、僕にはある気がするんですけど」と言うラストの晴太が重なる。相手が大事な人かどうかは、その弱さを知る権利があると思えるかどうかによるのかも。繊細なせりふの多い第5話でした。#じぞ恋
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「ガビーン」を使い始めたのはどおくまん「嗚呼!!花の応援団」ということでいいと思います。初期の頃は「がーん」などと普通に表現していたのが、やがて凝ってきて「がびーん」になります。作者が苦労して編み出した擬音と考えられます。
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『AERA』5/30で詩人の谷川俊太郎さんとことばについて語るという、幸せな機会をいただきました。私もことばに関わる仕事とはいえ、関わり方はかなり違う。話がかみ合わなかったら……との不安は杞憂でした。谷川さんには優しく話を聞いていただけて、とても楽しかったです。
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谷川俊太郎さんとの対談では、現代のポップスの歌詞にも話題が及びました。たとえば、関ジャニ∞の「Re:LIVE」に〈変わり採(ど)る夢/時代に/君は未来持ってんだ〉と歌われた「変わり採る」。ツイッターで、ファンの方から「遊び心を入れて作った造語」と教えていただいたことがあります。
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妻を指す「奥さん」の語源について、林太郎が「本来、大きな家で奥の部屋をとりしきる責任者」と説明。商家や武家で、家族の住む「奥」と呼ばれる部分の責任者という意味で「奥さん」と言っていました。これは林太郎の説明のとおりです。#じぞ恋