飯間浩明(@IIMA_Hiroaki)さんの人気ツイート(古い順)

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文法学の近藤泰弘さんが「ことばの正誤」に関する私の発言に触れてくださいました。ご指摘の点は2つかと思います。第1に「文法に『正しい日本語』はあるか」、第2に「学校教育で『正しい文法』を扱わずにすむか」。以下、専門の方には自明のことも含めて、私の考えを述べます。twitter.com/yhkondo/status…
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7月6日(土)、NHK文化センター広島教室で「カープ仕様の国語辞典」について話します。出版経緯は三省堂の社員さんが詳しいのですが、私がしゃしゃり出た格好。カープ仕様には編集委員も知恵を絞ったので、その話を含め、国語辞典の魅力について広くお話しします。近県の方、どうぞおいでください。
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■おわびと訂正■ 5月30日に投稿した「二の舞を踏む」に関する一連の文章の中に不正確な部分がありました。多くのリツイート、いいね、コメントを裏切る結果となり、深くおわびいたします。元の投稿は拡散を避けるため削除し、赤字で訂正した画像をこのツイートに添付します。
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NHK「所さん!大変ですよ」(5/30)の内容がひどいと聞きました。番組紹介ページに〈元号の「令和」を〔略〕<れえわ>と読む人が多い〉〈口を横に広げてきれいに「い」と発音することができず、「え」のように発音する人が、若い世代を中心に増えている〉とあり、確かに音韻史の常識に反しています。
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「れいわ」などの「エイ」の音を「エー」と言うのは今に始まったことではなく、遠く江戸時代後期からのことです(松村明『江戸語東京語の研究』)。方言では「エイ」の発音は九州や四国西部、紀伊半島の一部に残りますが、大半の地域では「エー」と発音します(『日本方言大辞典』の「音韻総覧」)。
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つまり「所さん!」の話は前提から誤っています。オンデマンド配信で見ると〈専門家によれば、「い」が発音できない原因は、口をしっかり横にひらけないこと〉。姿勢が悪いために「令和」の発音が変化したかのようなまとめです。専門家は「姿勢が悪いと『い』が言いにくい」という話しかしてないのに。
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司会者の弁。〈「れーわ」って読んでも間違いではないんですね。経済を「けーざい」って読むように。ただ「元号は何ですか」と言われたら答えは「れいわ」なので、私たちアナウンサーも元号をきちんと強調したいときには「れいわ」を強調して言うように〉。どうも発音と表記を混同している模様です。
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「『れーわ』でも間違いではない」どころか、NHKの最新版のアクセント辞典では「経済」は「ケ\ーザイ」、「生命」は「セ\ーメー」で、放送の発音としては「レーワ」が標準形、「レイワ」でも間違いではないというのが正確です。仮名遣いは、当然「れーわ」は間違いで「れいわ」が正解です。
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他の部分について。「おいしゅうございます」を「おいしいです」と拍数を節約するのは〈発音の経済効率〉だし、古代(放送では平安時代とあったがむしろ奈良時代)のハ行の子音pが後にf→hとなったのも労力節減のためでしょう。でも、だから現在〈会話から「い」が消える〉とする構成は無茶です。
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憂慮するのは、他の教養バラエティー番組でも、このように無茶苦茶な内容(事実に反する、または、個々の部分は事実でも誤解を招く構成になっている)が増えていることです。「事実でためになるが、つまらない」よりも「事実でなくても、面白い」ものを私たちが求めている結果なのでしょう。
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辞書の形は紙でもデジタルでもかまわない、多様な辞書があることが利用者にとって望ましい、だからそれぞれの辞書は独自情報をたくさん載せるなど個性を発揮したい。私はつねづねこう話し、書いているのですが、反応の何割かは「飯間は紙の良さを訴えているが、無駄だろう」みたいになるの、謎ですな。
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プランニング会社からの仕事依頼で「執筆の承諾をいただいた後、クライアントに提案し、承認されれば改めてご依頼します(承認されない場合もあります)」的なものがあります。執筆者よりクライアントの決定権を優先している感じなので、お断りします。よくあるパターンですが、執筆者には失礼ですね。
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部屋の整理をしていると、「予定を先送りしないためにはどうするか」といった趣旨の本が出てきました。以前から、読もう読もうと思いつつ、先送りにしていた本です。「こんな所にあったのか」と本棚に戻しました。これでやっと読むことができます。そのうち読もうと思います。
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「お前が打たなきゃ誰が打つ」の文言が不適切で中日の応援歌が自粛とのこと。日本語では「お前」はもとより「あなた」も面と向かっては失礼な場合がある。名前の呼び捨てはもちろん失礼。「高橋さん、高橋さん、今お打ちにならないなら、どなたがお打ちになるのでしょう」なら許可されるかな。
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中日ドラゴンズの応援歌についてのツイート、ほぼ皮肉は伝わったと思うのですが、蛇足を加えます。
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「お前」は、古代は「大前」(その方のいらっしゃる前)で、神仏や貴人を婉曲に指したと考えるのが妥当です。平安時代に「お前」が現れ、江戸前期までは敬称。後期には目下にも使うようになり、価値が下落。現在、女友だちを気軽に「お前」と呼ぶ男性もいますが、呼ばれたくないという人は多いですね。
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現在、「お前」は目下に対しても使いづらいという人は多いはず。ところが、戦いの場では事情が変わります。日常語の「高橋さん」は、試合では「高橋!」、「打ってください」は「打て!」となる。「ぜひヒットを打ってくださいね」は「お前が打たなきゃ誰が打つ」で、ノープロブレムであるわけです。
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総務省の有識者懇談会が「過疎」の代替語を検討とのこと。人口は少ないが自然があって住みやすくなることを表現する語はあっていいと思います。「自然化」(?)とか。ただ、「過疎」は「情報過疎」「このブース、過疎ってるね」など広い用法があります。「過疎」の語自体は今後も需要があるでしょう。
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「いよいよ1年前に迫った東京2020オリンピック・パラリンピック」という広告の文言について、ネットで議論があったそうですね。これについて、ネットニュースから見解を問われました。短い記事の中では、必ずしも私の真意が反映されていない部分もあるので、改めてここにメモしておきます。
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ネットでの主な指摘は、要するに「『1年前に迫った東京五輪』ではなく『1年後に迫った東京五輪』と言うのが普通だ」ということだと思います。私も同意見です。どちらが正しいか、と裁くことはできませんが、実例では、「6日後に迫った」「1か月後に迫った」など、「~後に迫った」が大多数です。
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時間の前後を表すことばは、時として逆の意味になります。「母は3年前に亡くなった」を、昔は「母は3年あとに亡くなった」とも言いました。また、「先のことを考える」の「先」は未来、「先に行われた選挙」の「先」は過去です。「1年前に迫った東京五輪」と聞いて、そのことを連想しました。
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まとめると、こういうことです。「1年前に迫った東京五輪」は、理屈は分かるものの、ごく少数派の言い方ではある。私自身が書くなら、やはり多数派の言い方で、「1年後に迫った東京五輪」とするだろう。あるいは「東京五輪まで〈ちょうど/あと〉1年」とか。報道ではこの表現も聞かれましたね。
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蛇足ながら、ネットメディアにせよ、新聞・雑誌メディアにせよ、取材の際に述べたコメントは、多くの場合、原稿化されたものを確認する機会がもらえます。読んでみると、けっこう、数字が違っていたり、意味が正反対になっていたりします。コメントの確認を条件に取材に応じるのが望ましいですね。
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ニュースサイトで、「注目記事」などの形で過去ニュースが表示されることがあるでしょう。何の気なしに見ていると、実は数年前の記事。日付をぼかして注意を引いているのかな。これは明白に過去記事と分かるようにすべきです。でないと「以前あったのと似たような事件がまた起こった?」と混乱します。
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のりださないこと 立てかけないこと かけこまないこと 立ち入らないこと それが一番大事 と、見るたびに歌いたくなります。