飯間浩明(@IIMA_Hiroaki)さんの人気ツイート(新しい順)

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最後のお願いにまいりました。三省堂「#今年の新語2018」は明日14日が応募締め切りです。今年生まれた語、でなくていいんです。昨年はともかく、今年ぐらいから広まったな…と、あなたが思うことば。それをぜひお教えください。ハッシュタグで今日までの投稿も見られます。ご応募お待ちしています。
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#世界ふしぎ発見 で「銀ブラ」の語源をクイズに出題し、三省堂国語辞典で誤りとされた説を正解として紹介する - Togetter togetter.com/li/1287601 @togetter_jpより
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杉村さんの報告を拝見するかぎり、番組は「銀座でぶらぶら」が事実に合った語源だと知りつつ、意識的に誤った語源説を流したのでしょう。「諸説あります」というごまかしの呪文を安易に使って、フェイクを放送することに罪悪感を持たなくなった。結果として、番組全体の信用を落とすことになりました。 twitter.com/tisensugimura/…
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『四字熟語を知る辞典』に新井素子さんらSF小説の例文を見つけた、というツイートを拝見しました。そう、この辞典は、例文を明治~現代の文学作品から、ひたすら探して載せたところがポイントです。漱石や鴎外はもちろん、今活躍中の作家たちが、四字熟語をどんなふうに使っているか、ご覧ください。
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新聞社や出版社、放送局の内部で、ことばの取り決めがあるのは当然のことです。記者やアナウンサーがばらばらの言い方で情報を送っては、読者や視聴者が混乱します。社内で統一ルールを作るのは必要なこと。さらに、そのルールを社会に紹介するのもありでしょう。ただし、「あくまで参考として」です。
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「ことばは正解が定めにくい」ということは、「ことばをどう使ってもいい」ということとイコールではありません。飯間は何でもありと主張している、と受け取らないでください。誤解を生む言い方、失礼になる言い方、場違いな言い方は避けるべきです。ただ、それは「ことばの正誤」とは別次元の話です。
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「自分の言い方だけが正しい」という一択の論理は、「それ以外の言い方をする人を批判してもいい」という、ひどく不寛容な考え方につながります。ことばのことで対立するのは不毛です。「自分は好まないが、好む人もいるんだな」というスタンスが望ましい。この態度は、ほかのことにも応用できます。
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ことばという正解が定めにくいものについて「これは正しい、誤り」と選別していくと、矛盾が生まれます。どこかで他人の考える「正解」と衝突する。どちらの言い方もそれなりに理由があるから存在するのに、声の大きいほうの主張する「正解」だけが通ってしまう。そこに問題があります。
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私は「この言い方は誤りでない」と言うことはあっても、「この言い方は正しい」という表現はしてこなかったと思います(していたらごめん)。せいぜい「この言い方もそれなりに正しい」とかですかね。つまり、ことばに正解がある、とりわけ、唯一の正解があるという見方は適切でないと考えています。
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しぶしぶ書くレポートでも、人は(単位をもらえる程度には)意味のある文章を書こうとする。一方、ある種のまとめサイトでは、筆者の言いたいことも、読者の受け取る意味もほとんどないのに、見た目だけ文章に見える文章ゾンビを生産している。文章というものが愚弄されている感じが、痛ましいのです。
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まとめサイトについての知識や、見たくない文章の回避策についてお教えいただきましたが、私のもやもやの中心は、どうも別の所にある感じがします。私たちが日常読む文章の水準は優劣さまざまですが、少なくとも意味を伝えようとしている。その姿勢が最初からない文章の出現に驚いているわけです。
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「順風満帆」という熟語の成立は歴史的に新しく、最近まで「じゅんぷうまんぱん」でも「じゅんぷうまんぽ」でもよかった。明日発売の『四字熟語を知る辞典』(小学館)では、一般常識に殴り込みをかける記述も盛り込みました。辞書として引くだけでなく、読み物として楽しんでいただければ幸いです。
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ある種のまとめサイトでは、広告収入を目的に、何でも書き殴っていると聞きます。1ミリも関心のないことについて書くのはさぞ苦痛でしょう。授業でいやいやレポートを書くことは誰にもありますが、せめて「可」を取ろうと努力する。まとめサイトには、その努力もない「不可」の文章があふれています。
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「○○について調べてみました!」式のまとめサイト、無内容な上に長文で、調べ物のじゃまになるので、何とかならないかと思います。私についての記事もあるんですが、内容が見事なほど間違ってるし、「誤用に厳しい人のようです」などと、私の普段の主張と真逆のことを書かれたりして、やれやれです。
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ちなみに、「寝落ち」とは、ネットでチャット(最近見かけない)やネトゲなんかしてるとき、独りだけ寝てしまって「落ちる」(いわゆる「離脱する」)ことを言うのであろうと、私は理解しています。「羽鳥慎一モーニングショー」で、「おそらく」と別の説明をしたのは、どこに取材した結果なのかな。
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「羽鳥慎一モーニングショー」で『三省堂現代新国語辞典』第6版が取り上げられました。追加語・削除語にどんなのがあるか、ネット情報以上の取材があったのはよかった。「寝落ち」は「飲み屋で寝て、独りだけ取り残されるときに使う」という説明は、語源ではないにせよ、そういう場合もありそうです。
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10/31「相棒」で大鷹先生の名言。 「ことばというのは、石ころみたいなもんなんだよ。最初は手触りが悪いが、使い込んでいくうちにだんだん角が取れて光り輝いていくものなんだ」 脚本の神森万里江さんの見方かな。最初は俗語、乱れていると言われつつ、いつしか日常的に使われるようになります。
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10/31「相棒」の「辞書の神様」で、作り手の思いを、右京さんが代弁してくれました。 〈右京 『千言万辞』を読むのが、寝る前の楽しみのひとつなので。 伊丹 辞書が? 芹沢 どれも一緒でしょう。 右京 とんでもない。辞書によって、見出し語、語釈、全く違います〉 だから辞書は複数使ってほしい!
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このたびの『三省堂現代新国語辞典』第6版には「忖度(そんたく)」の新しい意味が入りました。「忖度」自体は「推察」の意味で昔から使われていますが、「役人が忖度に走る」のような使い方は、意味的・文法的に新しい。昨年(2017年)の三省堂「今年の新語」に選ばれたばかりですが、辞書にも採用。
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三省堂「今年の新語2018」は11月14日締め切りです。実は、応募が昨年より少ないんだそうです。たしかに今年は「これ」ということばを思いつきにくいですよね。でも、周囲の人が最近使うことば、気がついたら自分も使ってることば、ないでしょうか? お誘い合わせてご応募を! dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo20…
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辞書好きの身としては、ドラマ「相棒」の「辞書の神様」の細部を観察して、トリビアを発見したいところです。でも、1回見ただけでは、「これは」というものは見つけられませんでした。ドラマ中の辞書『千言万辞』のゲラ(三校)が映っていましたが、これが『広辞苑』第7版らしいのは気づきました。
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ドラマ「相棒」で、先生が街角に出て、少女の会話を観察している場面がありました。私なんか身につまされます。公道から店先をカメラで撮影していて不審がられ、声をかけられることもあります。「実は辞書を作っていまして……」と名刺を出すと、さらに不審な顔をされるというわけです。
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『明解国語辞典』の編纂に当たった見坊豪紀は、用例採集の作業に時間を取られすぎて、編纂が滞った。そこで、親友・山田忠雄が主幹となり、『新明解国語辞典』を刊行。ある面では強引な「主幹交代劇」でした。ドラマ「相棒」は実際にあったのです。佐々木健一さんの『辞書になった男』に詳しいです。
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辞書編纂者・見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)は、日々、新聞や雑誌から多数の用例を集め、採集カードは生涯に145万枚以上に。切り抜きの必要から、新聞・雑誌は2部ずつ購読していた。天才編纂者のこうしたディテールはドラマ「相棒」によく反映されていました。神森万里江さんの脚本に唸りました。
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テレビ朝日「相棒」の「辞書の神様」を見ました。辞書編集部の男が殺され、編纂者の先生が疑われる。辞書編纂の世界がドラマになり、大喜びです。先生の風体や、弟子との関係性は、井上ひさし『国語事件殺人辞典』のそれを髣髴とさせます。先生の造形には、見坊豪紀や山田忠雄を思わせる面もあります。