飯間浩明(@IIMA_Hiroaki)さんの人気ツイート(いいね順)

951
「アーティー」。学生に教わったことばで面白かったもの。〈水彩絵の具で描いたようなアーティな花柄〉などと使う。「アートっぽい」という意味のようですが、artyを英和辞典を引くと〈芸術品まがいの〉〈芸術家気取りの〉と説明されいる。ここでは日本語用法なんですね。#今年の新語2020
952
時代物の漫画で、「~と、あなたを中傷している者がいます」と親玉に報告した人物がいました。親玉は「それをわしに言うとは、さだめしお前も同意見であろう」と、その人物を罰します。というのをふと思い出しましたが、これこそ記憶が曖昧で情報ソースが示せません。どなたかご記憶でないでしょうか。
953
辞書の引き比べを楽しむ「辞書部屋チャンネル」。今回は「別腹」ですが、私が驚いたのはそこじゃなかった。『三省堂国語辞典』の「別腹」に〈満腹したあと、好物がもう一つのおなかに……〉とある、その「満腹する」が〈今あんまり言わない〉と評されたのです。そんなはずは!? youtube.com/watch?v=i8t6CF…
954
「確信犯」のうち「②そうするのが むしろ正しいと信じておこなう犯罪」で使う例は、現代の文章では非常に少ないという判断なんです。この②の意味は、ちまたの日本語誤用本などで「正しい」「本来」とされているのですが、はて「正しい」とはなんだろう、と考えてしまいます。 twitter.com/fudesakisanzun…
955
「ビタイチ分からない」「ビタイチ関係ない」のように、「少しも」を強調して「ビタイチ」と言うことがあります。元は「びた一文」と思われるので、意味が変わっています。私の初見は2019年ですが、2010年代に増えた言い方と思われます。今年の候補にはならないでしょうか。#今年の新語2022
956
「分かる」を「わかる」にするよう強制されたことはなく、私に不満はありません。純粋に、この方針の由来に関心を持つわけです。深く調べないままの感想としては「単に最近の流行ではないか」と思います。だとすれば、いつ頃からの流行か知りたい。多くの編集部で採られている方針かどうかも不明です。
957
同居婿の意味の「マスオさん」を『三省堂国語辞典』は載せています。すごいでしょう――と言いたいところですが、実は『大辞林』第3版(2006)のほうが早く載せていることは指摘しておきます。『三国』が載せたのは第6版(2008)から。後には『三省堂現代新国語辞典』にも載っています。
958
「平成」「令和」の発表記者会見を見比べると、雰囲気が違って面白いですね。「平成」の時は、発表と同時に記者が騒然、資料を求めて立ったり座ったり。質問も、珍問も含めて続々出て、小渕長官も気さくに答える感じ。「令和」の時は、記者たちは行儀よく統率が取れ、型どおりの質問が2問だけでした。
959
Superfly「Gifts」の「いつか 眩いあなたに気づくといいね」という歌詞の「眩い」は読み方が難しいですね。「まばゆい」です。「眩しい」は読めるとして、「眩む」「眩めく」「眩う」なんかも読むのは難しそう。それぞれ、くらむ・くるめく・まうです。
960
「鳥肌が立つ」が、少し前まで寒さや恐怖に使うことが多かったのに対し、現在は感動や興奮の意味で使うことが非常に多くなったのは確かです。ただ、これは単に割合の問題かもしれません。先入観にとらわれずに調べれば、感動・興奮を表す古い例はもっとあるのではないか。興味深く思います。
961
大学の文学の授業で「この作品はいいか悪いかと尋ねられることがあるが、研究者はそういう問いへの答えを用意していない」という意味のことを聞いた記憶があります。現代の目からは凡庸でも、文学史的に画期的だったりしますからね。むしろ作品それぞれの意味を見出すことに研究者は興奮するのかも。
962
総務省の有識者懇談会が「過疎」の代替語を検討とのこと。人口は少ないが自然があって住みやすくなることを表現する語はあっていいと思います。「自然化」(?)とか。ただ、「過疎」は「情報過疎」「このブース、過疎ってるね」など広い用法があります。「過疎」の語自体は今後も需要があるでしょう。
963
国語辞典の説明を見ると、『明鏡』は「謹啓」の結びとして「敬白・謹言・敬具」を出し、『大辞林』は「敬白」が多いが「敬具」でも差し支えないと記し、『大辞泉』は「敬白・謹言」で結ぶと記し、要するに一致していません。頭語と結語は一対一対応しているわけではなく、柔軟に考えていいでしょう。
964
以前のツイートでちょっと触れた中江俊夫「火と藍 XV」という詩をご紹介しましょう。この詩もまた、「I love you」の気持ちをいろいろなことばで婉曲に示しています。「月がきれいですね」のフレーズが有名になる前の作品で、作者の鋭敏な言語感覚が感じられます。
965
ふぃっしゅっしゅ さんのアンケートでは、傾向が逆になっていますね。おやおや。ただ、解釈が二手に分かれるという構図はここにも見て取れますね。 twitter.com/kyodaisuu/stat…
966
「大喪」の昔の用例を見直していました。昭和天皇崩御の日、NHKアナウンサーが「政府は大正天皇のご葬儀を参考にいたしまして、たいものれいは……たいそうのれいは……参考にいたしまして、たいそうのれいは崩御後40日から50日後に行う方針で」と原稿を読んだ。アナウンサーでもそんな感じでした。
967
不思議なのは、「見られる」を「見れる」とすることは「ら抜き表現」としてさんざん叩かれるのに、「見まい」を「見るまい」としても何も言われない(もし言ったとしても「まあいいのでは」と返されて終わりになりそう)ということです。ことばの正誤の意識は頼りないことが、この例でも分かります。
968
あの駅名には納得していない面々が再び集結!「第2回 駅名向上委員会~高輪ナントカ駅開業残念会~」開催! (2020年2月20日) - エキサイトニュース excite.co.jp/news/article/R…
969
「重用」は「じゅうよう」か「ちょうよう」か。どっちでもいいんですがね。小調査や、歴史的な話については、4月にツイートしました。リンクしておきます。twitter.com/IIMA_Hiroaki/s…▽日テレ藤井アナ 市來アナに謝罪 生放送で「重用」の読み方を…(デイリースポーツ) news.yahoo.co.jp/articles/0961c…
970
レポート執筆にChatGPTの使用を許可するのは、寛容に見えて実はそうでもありません。教師が「ChatGPTでも書ける内容は不合格」という基準を設定すれば、現状では、多くの学生が不合格になりかねない。合否判定基準をどこに置くかはともかく、レポートの判定基準がシビアになる可能性はあります。
971
主要な辞書にはない表現もあり、参考になった。古今亭志ん生(ビートたけし)が、なかなかお酒を買ってこなかった五りんに「待ち疲れしちゃったあ」(10/13)と言うのは、「ああ、そういう言い方をするのか、他の例を調べてみよう」と思ったことでした。
972
#今年の新語2020」の選評についてのご感想を拝見しています。複数の方から疑問を呈されたのは「まである」の説明。たとえば「DVD買ったまである」を「DVDまで買った」と解釈しましたが、これを疑問視するご指摘に、ぐっと詰まりました。〔続く〕dictionary.sanseido-publ.co.jp/shingo/2020/be…
973
明日3月27日の山手線新駅の名称に関する記者会見、13時からの国交省で行う分は、「ニコニコニュース実況」で配信されるようです。「新駅名はイヤか、イヤじゃないか」というレベルを超えた問題提起ができればと思っています。 twitter.com/nico_nico_news…
974
『和名類聚抄』は平安時代の書物ですが、『箋注倭名類聚抄』はその注釈書で江戸時代の書物。鎌倉時代の例がでてくるのはそのためです。「◯」以下の部分が注釈部分です。画像では「箋注『和』名類聚抄』と書いてしまいましたが、正確には「倭」とすべきでした。
975
文語文を習得したいというのは、外国語を習いたいというのと同じ探究心によると思うのですが、友人の賛同は得られない。そんな時、新聞で「古典語を自由に操りたい」という高校生の投書を読みました。「いるじゃん、俺以外にそういう人」と嬉しくなり、思わずリプを飛ばしました。この画像がそれです。