児玉美月|Mizuki Kodama(@tal0408mi)さんの人気ツイート(リツイート順)

クィアな要素を伏せおいて映画の終盤で明らかにすることで観客に驚きを与え、揺さぶりをかけてなんらかの気づきや契機を与えるような構造が有効なのは多くの場合マジョリティの観客に対してであって、ではそこに偶然出くわしたクィア当事者の観客のことは、一体どう考えているのだろう。
日付変わって本日9月11日からいよいよ『窮鼠はチーズの夢を見る』が公開となります。私もまた、長い間この日を待っていた一人です。映画芸術とリアルサウンドに寄稿した文章も、ぜひ観賞後にもう一度お読みいただけたら嬉しいです。 realsound.jp/movie/2020/08/…
昨日TIFFで『ディア・エヴァン・ハンセン』を観た二十代の従姉妹が、内気な主人公の男性が周りに捲し立てられておどおどしてしまう場面で、劇場内に笑いが起きたのが居心地が悪かったと言っていた。わかりやすくいえば「非モテ男子」をみて笑うのに対して「もうそういう笑いは古い」と。成程と思った。
女性を描く映画が増えたからといって、それは必ずしも映画の領域における女性の人権が向上したことを意味しない。画面上/表面上のリプレゼンテーションが単に増えるだけでは、内部のこうした負担や皺寄せを結局は女性が被らなければならなくなる。
映画業界において、あらゆる形でこうして日本の性暴力に対する認識の甘さが顕在化する。この件も、『最後の決闘裁判』で複数の評論家や映画監督から性被害を軽視するような問題の所在を理解していない評が出てしまったことと地続きではないと言えないと思う。
映画館での鑑賞は暗がりのなかで自由を奪われ、映像を観る行為に拘束されることであって、とても健全な精神状態でなければ耐えられない。それでも映画を観たい/観なければならないときもある。映画館の重要性を唱え続けると同時に、多様な鑑賞方法による映画の受容が価値の優劣なく認められてほしい。
『燃ゆる女の肖像』の宣伝をご担当されている方が、性的マイノリティを描く作品を巡る昨今の様々な問題とも向き合いつつ、きちんと学びながら作品を届けていきたいとおっしゃられていました。とても誠実な姿勢でこの映画のことを大切にしてくださっているように感じます。その言葉に嬉しくなりました。
「いったい何者だったのでしょうか」ではなく「何者だったのか」を興行側は説明する義務があると思う。私は八月にキネ旬で、韓国映画史の記事で彼の名を挙げなかった某雑誌と、訃報の際の日本における追悼を批判する文章を書いた。彼の名と彼の犯したことは併記すべきでは。 ttcg.jp/human_yurakuch…
3/3公開『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』試写 確定申告からはじまり確定申告におわる、マルチバースでのひとりの女性の戦い。クィアの受容と可能性を奇想天外な物語に織り込んだクィア映画としても気高い。まさにいま・ここではない世界に、わたしたちを連れて行ってくれる。
気になっているひとのためにこっそり書くと、来月公開の松本穂香×玉城ティナ主演映画『恋のいばら』は「百合」か「百合」じゃないかといったら「百合」です。
『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』の邦題で、6月25日(金)から緊急公開決定とのこと。 klockworx-asia.com/soulmate/ twitter.com/tal0408mi/stat…
一月にある二つのレズビアン映画。それぞれの季節が、まず先に公開される『ユンヒへ』が冬、その後の『春原さんのうた』が春であることに不思議な巡り合わせを感じる。そして杉田監督は自らの映画を「届くことのない手紙を送り続けるような作品」と言い、『ユンヒへ』は届く手紙によって紡がれていく。
この辺りは『ELLE』の記事にも、ほんの触りを書いた通り。「人間」がすなわち「男性」だけを含意してきたように、不均衡な力学が作用するこの社会においては、マイノリティ属性を名指す言葉を掻き消すことは、必ずその存在自体を掻き消すことにも繋がりえるだろうと考える。 elle.com/jp/culture/mov… twitter.com/tal0408mi/stat…
📚寄稿📚 1/7公開の韓国映画『ユンヒへ』の劇場用パンフレットに、「雪どけに追いつかれない早さで」と題した作品評が掲載されています。私の文章は、日本の「レズビアン映画(史)」とも交差させながら、日本と韓国の女性たちの想いが架橋しゆくことを願いながら書いたものです。分かち合えますように。
性暴力の一連の描写について私自身けっこう不安をおぼえたこともあって、さらにここに補足しておくと、資料には「製作陣は性犯罪の被害者と連携するいくつかの組織からも助言を受けた」とある。人によっては十分トリガーになりえるでしょうから、注意したほうがいいかも。 twitter.com/tal0408mi/stat…
▼韓国クィア映画10選 チョン・ジュリ 私の少女 イソン・ヒイル Going south(短篇) イム・デヒョン ユンヒへ ナム・ヨヌ lost to shame(未) イ・ヒョンジュ 恋物語 キム・ヤンヒ 詩人の恋 ハン・ガラム アワ・ボディ パク・チャヌク お嬢さん キム・ボラ はちどり アンドリュー・アン Spa Night(未)
おそらく日本でもゆくゆく公開されるはずのレズビアン映画『Ammonite』と『Portrait of a Lady on Fire』はいつごろになるんだろう。あと配給がついてるかわからないけど、インドの『Ek Ladki Ko Dekha Toh Aisa Laga』と韓国の『Moonlit Winter /윤희에게』は良作そうなので日本でも公開して欲しい。
「映画館で観なければ映画ではない」といった原理主義的言説は、私のように精神的な問題を抱える者だけでなく、経済的な問題や、地方と都市部における文化的資本の格差の問題などを抱える者の喉元も苦しめるはず。息苦しい。できるなら映画は映画館で観たい。でももうそんな言説に縛られたくもない。
2/7公開『ハスラーズ』 ストリッパーの女達がウォール街の男達に「復讐」する実話のクライム映画。 ジェニファー・ロペスとコンスタンス・ウーの運命的な出逢いから紡がれるシスターフッド。豪華絢爛なダンスと札束を浴びる身体が色気の極みであり、『オーシャンズ8』以来の女の連帯と強さが描かれる。
この社会全体が「性自認」を重んじていないのにもかかわらず、ジェンダーバランスの問題を遡上に上げる際にこうした持ち出し方をするのは、ジェンダー平等を唱える声を封じる効果の方が強く働いてしまい、有意義だと思えない。この意味で「価値観のアップデート」を追求すべき局面は他に幾らでもある。 twitter.com/test_test_hoge…
「フェミニズム的なテーマを巧妙に潜ませている」のようなあるある称賛にしたって、前面に押し出さないようにしたり潜ませたりするその巧妙さが一体どんな層を想定した上で培われなければいけないものだったのか、フェミニズムを一体なんだと思っているのか、それによってどんな構造を温存させるのか。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』は、これまで娯楽化されてきた女の性に反旗を翻す聡明で痛快な復讐譚だったけど、わたしは女性同士の連なりや絆の象徴をラヴァーン・コックスに託すかのようなところに感動した。フェンネル監督がコックスに対して本当に敬意を抱いているのが伝わってくる。
「レズビアン映画」と形容すると、決まって「作品の可能性を狭めている」「レッテル貼りをしている」というような言明が湧く。そのとき見落とされているのは、異性愛的な表象が支配的なこの異性愛規範社会において、どれだけ非異性愛的な表象に数の格差と可視性の不均衡があるのかという実態だと思う。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』が、本日よりAmazonプライムビデオにて見放題配信が開始。 amazon.co.jp/gp/video/detai… twitter.com/tal0408mi/stat…
レインボー・リール東京で、2023年に公開される映画『エゴイスト』(@egoist_movie )の主演の鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんのコメント動画と予告が流れて、鈴木さんが「愛の物語であり、ひとりのゲイの物語」と言っていて、予告の映像の感じもすごく良かったので期待。 egoist-movie.com