児玉美月|Mizuki Kodama(@tal0408mi)さんの人気ツイート(いいね順)

「映画館で観なければ映画ではない」といった原理主義的言説は、私のように精神的な問題を抱える者だけでなく、経済的な問題や、地方と都市部における文化的資本の格差の問題などを抱える者の喉元も苦しめるはず。息苦しい。できるなら映画は映画館で観たい。でももうそんな言説に縛られたくもない。
この辺りは『ELLE』の記事にも、ほんの触りを書いた通り。「人間」がすなわち「男性」だけを含意してきたように、不均衡な力学が作用するこの社会においては、マイノリティ属性を名指す言葉を掻き消すことは、必ずその存在自体を掻き消すことにも繋がりえるだろうと考える。 elle.com/jp/culture/mov… twitter.com/tal0408mi/stat…
リジー・ボーデン監督による『WORKING GIRLS』('86)がYouTubeで無料公開中。 映画はレズビアンカップルが一緒に住む家から始まり、舞台は娼婦たちの仕事場へ。女の性の労働と裸体が、フェティッシュも神格化も色気もなしにただ女たちのものとして活写される。 youtu.be/4MS2yNw8IGE
製作陣のメディアでの無理解な発言は、当然そのまま作品の内容自体がそれ相応のものであると見做され得る。レズビアンカップルが「女性役」/「男性役」で成り立っているというような異性愛規範に基づく思い込みを広めるのはやめた方がいいと思う。 mantan-web.jp/article/202008…
最近台湾クィア映画についての原稿を書いていたこともあって、台湾BLドラマはどんな感じなのかなと思ってとりあえず『We Best Love』を観てみたら、王道中の王道で人気あるのがよくわかる。空気中の滴が視認できるほど男性が衒いなくぼろぼろ泣くのが良かった。3期ください。 amazon.co.jp/-/en/dp/B0981C…
「フェミニズム的なテーマを巧妙に潜ませている」のようなあるある称賛にしたって、前面に押し出さないようにしたり潜ませたりするその巧妙さが一体どんな層を想定した上で培われなければいけないものだったのか、フェミニズムを一体なんだと思っているのか、それによってどんな構造を温存させるのか。
「『女性には正義がもたらされない』ということがある。この映画を作った目的とは、その状況を訴えるためだったんです。当時、女性が被害に遭った性犯罪において、正義を見出すことは稀なことでした。それは悲しいことに、公開当時、そして今でも変わらないことなんです」
映画レビューは約70%が白人男性によって書かれている|映画批評サイトのロッテン・トマトは2019年に過半数が女性の600人の批評家を追加、俳優のブリー・ラーソンは映画祭でこの問題を改善するための三つの解決方法を提示した。 front-row.jp/_ct/17428940
7/22『映画はアリスから始まった』試写 "世界初の女性監督"であるアリス・ギイ。男性の歴史家が書いた映画史において彼女の名前は透明化され、或いは別の男性の名前に書き換えられてきた。この映画が実践しようとしているのは彼女の再評価のみならず、ひいては「映画史」の捉え直しそのものでもある。
正直なところ、性的マイノリティを描く映画に出演した俳優のインタビュー記事には落胆することの方が多いけど、この言葉には救われた気持ちになった。と同時に「普遍的な〜」を始めとして、問題含みのお決まりの宣伝文句が、ひとつひとつ見直されていくことを切に願う。(自分自身への自戒も勿論込み)
現実と乖離していると判断できる部分が含まれるとして、それを「ファンタジー」なる言葉で表現するのを避けたいのは、作り手が現実とは異なると分かった上で、そこに未来の似姿なり希望なりを託している可能性が頭を過るからで、その想いや表象を「ファンタジー」と言ってしまうのに抵抗があるから。
『ユンヒへ/ユンヒに』 ──「私たちは何も悪くないから」 韓国と日本に住む女性の手紙の往復で進む韓国のレズビアン映画。月と雪が彼女たちを隔てる国境を結びゆく。交わされる言葉はほぼ手紙に書かれた文字であって、直接発される声によるものではない。その透徹さがより二人の時間の重みを伝える。
本日発売のキネ旬最新号にて、評者より「前号の『最後の決闘裁判』評で、性被害への配慮を欠いた表現を取ってしまったことを深くお詫びします」と謝罪が掲載されています。批判のみが大きく広がるのでなく、その後の評者の言葉まで聞き入れられてほしいと思うので、続報としてこちらの投稿に記します。
『ユンヒへ』が来年1/7に公開とのこと。無事公開日が決まって良かったです。 twitter.com/tal0408mi/stat…
『The Hustle』('19) ──「どうして女の方が詐欺師に向いてると思う?自分より賢い女がいるなんて思ってる男はいないから。それを使うの」 『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』('88)のアン・ハサウェイとレベル・ウィルソンによる女性版リブート映画。正反対の二人の掛け合いが極上のコメディ。
この映画が心底恐ろしいと同時にものすごいと思うのは、「LGBT表象」に乗っかって脚光を浴びているマイノリティを演じるマジョリティと、虐げられているマイノリティを舞台装置を利用して対比/対面させているところで、ここまで真っ向からこのことを批判する映画は今のところごく限られているのでは。
──「告訴人が若い女性だったら、彼は拘束されていましたか?」。『プロミシング・ヤング・ウーマン』や『17歳の瞳に映る世界』がスクリーンにかかっている今、ひっそりと配信されはじめたこの『69歳』という映画も、どうか多くの人に観られてほしい。
はっきり言って全く意味がわからない。まさか被害者の告発に、「知性」や「品格」が必要だと言いたいの?そしてそれらがなければ、被害者の「告発」は「告発」に値せず「無暴」と?被害者の「告発」を、だれが、なんの権利をもって、審判することが許されるというのか。
少年同士の恋を描くタイ映画『Dew』が『デュー あの時の君とボク』で7月に日本公開決定とのこと。もう公開しないと思っていたところにこれは嬉しい。 realsound.jp/movie/2021/02/…
📚寄稿📚 本日発売の『ユリイカ』に、「台湾"クィア映画"──『青春神話』から『君の心に刻んだ名前』へ」と題した文章が掲載されています。ここ三十年ほどの台湾のクィア映画史を、蔡明亮や周美玲など重要な映画作家たちを足掛かりにしながら辿った約一万三千字です。 seidosha.co.jp/book/index.php…
原稿書くために『君の名前で僕を呼んで』を観返して、『Tharntype』がいかに再現しようとしていたかを再確認した。完全にtharnとtypeがタイ版オリヴァーとエリオに重なる……
#LesbianVisibilityDay #レズビアン可視化の日 ということで、おうちで観られるL映画まとめ記事に5作品追加 🎞 note.com/tal0408mi/n/n3…
本予告にもある「もし僕が女性で夫が亡くなったあと家族の世話を続けていた場合、同じ質問をしますか?」という台詞が伝えるように、「配偶者」であれば人がとりあえずそれで納得して問われないようなことでも、「他人」であればつねに理由を要求されてしまう現実がある。
『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』の邦題で、6月25日(金)から緊急公開決定とのこと。 klockworx-asia.com/soulmate/ twitter.com/tal0408mi/stat…
例えばその映画において、ある人物がレズビアンだと伏せられた状態から劇中でそれがのちに明かされるなど「ネタバレ」扱いされていたとしても、以上の理由などから、その無邪気で悪意のない「ネタバレ」に抵抗し、いずれ無くしていくためにも、私ははっきりとレズビアンだと言う。