児玉美月|Mizuki Kodama(@tal0408mi)さんの人気ツイート(いいね順)

トランス女性をシス男性の俳優が演じれば、俳優のジェンダーに引きずられてトランス女性は女性ではなく別の/元のジェンダーがあるという偏見を強化しかねない。それがトランスの俳優の数少ない就労機会を奪うと同時にどんな影響を及ぼすか等の検討もなく、称賛の言葉ばかりが並ぶべきではないと思う。
作品を褒めるのに特定のジャンルを落とす必要はないし、こういうときにBLがつねにその落とされる対象にされてきたことに少なくない人が声を上げてきたはずなんだけれど。
言うまでもなくこれはかなり温和な言い方をしてるのであって、そこには無自覚な同性愛嫌悪が底流にあるはずで、旧来より続いているこの日本の映画宣伝が抱えている宿痾をどこかで意識的に断ち切らないと、差別の再生産に加担し続けることになる。「その先」を目指したいなら、まずはそこからだと思う。
10/1公開『TOVE /トーベ』 ムーミンを生んだトーベ・ヤンソンの物語。瓦礫のうえの自由なダンス、爆発音のなかの"落書き"。彼女がいかにして女性を愛すようになり、その後の人生の幕を開いていったかが描かれる。そんな激動たる1940~1950年代のいっときに、86年間の人生の濃密さが垣間見える。
気になっているひとのためにこっそり書くと、来月公開の松本穂香×玉城ティナ主演映画『恋のいばら』は「百合」か「百合」じゃないかといったら「百合」です。
一月にある二つのレズビアン映画。それぞれの季節が、まず先に公開される『ユンヒへ』が冬、その後の『春原さんのうた』が春であることに不思議な巡り合わせを感じる。そして杉田監督は自らの映画を「届くことのない手紙を送り続けるような作品」と言い、『ユンヒへ』は届く手紙によって紡がれていく。
すでに他にも指摘してくださっている人が出てきたので明言しますが、この投稿の該当の批評は下記に掲載されたものです。プロの評論家によって書かれてることに、より深刻さを感じました。できれば批評に反論はしたくないですが、女性蔑視的とも言えると思います。 twitter.com/tal0408mi/stat…
「マルグリットは性行為の最中、呻くだけ。終わったあとも泣くだけ」「夫への告白の真の理由がわからない〜」 「ル・グリは高貴な人だったと思う。彼は、敗北を選ぶことで愛も名誉も守ったのだろう」 性暴力事件の被害者を下げ、加害者を上げる酷すぎる『最後の決闘裁判』評。 haradafilms.com/diary/harada_d…
2/7公開『ハスラーズ』 ストリッパーの女達がウォール街の男達に「復讐」する実話のクライム映画。 ジェニファー・ロペスとコンスタンス・ウーの運命的な出逢いから紡がれるシスターフッド。豪華絢爛なダンスと札束を浴びる身体が色気の極みであり、『オーシャンズ8』以来の女の連帯と強さが描かれる。
#松本まりか24時間生テレビ でふくだももこ監督の撮ったドラマ(6話目)が配信されています。松本さんの友達がレズビアンの女の子で二人のやりとりが可愛らしいドラマになってます。「シスヘテロしかいない世界をもう撮らない」と宣言してから有言実行までのスピード感が凄い。 abema.tv/video/episode/…
"レズビアン映画"の特集記事が、某媒体から近いうちウェブ上に出ます。 なんだか心許ない感情に独りさいなまれたままで書きあげたばかりの結びの文章を、ひっそりとここに置いておきたいと思います。
かなり前にアップした、配信中のL映画をまとめた記事を未だにみてくれている方がいるみたいなので、近作の『ライカ-Laika-』『さよなら、私のロンリー』『ハピエスト・ホリデー』『ワールド・トゥ・カム』『燃ゆる女の肖像』『アンモナイト』を新たに追加しました。 note.com/tal0408mi/n/n3…
『お嬢さん』の女と『はちどり』の女が「再会」する、ホン・サンス監督『逃げた女』は来年劇場公開予定なので、ぜひ観てください。
『ザ・ハッスル』が劇場公開なし+購入のみでAmazonビデオで配信されたとのこと。 watch.amazon.co.jp/detail?asin=B0… twitter.com/tal0408mi/stat…
📚寄稿📚 1/7公開の韓国映画『ユンヒへ』の劇場用パンフレットに、「雪どけに追いつかれない早さで」と題した作品評が掲載されています。私の文章は、日本の「レズビアン映画(史)」とも交差させながら、日本と韓国の女性たちの想いが架橋しゆくことを願いながら書いたものです。分かち合えますように。
この社会全体が「性自認」を重んじていないのにもかかわらず、ジェンダーバランスの問題を遡上に上げる際にこうした持ち出し方をするのは、ジェンダー平等を唱える声を封じる効果の方が強く働いてしまい、有意義だと思えない。この意味で「価値観のアップデート」を追求すべき局面は他に幾らでもある。 twitter.com/test_test_hoge…
『君の心に刻んだ名前』を「禁断の恋がテーマのティーン向けラブロマンス」などとしているNetflixは何を考えているのだろう。同性愛を「禁断」と形容すべきではないことはこれまでも散々指摘されてきたはずなのに是正されていないことに驚く。
『燃ゆる女の肖像』の宣伝をご担当されている方が、性的マイノリティを描く作品を巡る昨今の様々な問題とも向き合いつつ、きちんと学びながら作品を届けていきたいとおっしゃられていました。とても誠実な姿勢でこの映画のことを大切にしてくださっているように感じます。その言葉に嬉しくなりました。
韓国の映画研究者Kelley Dongが韓国クィア映画の歴史について記した記事「Queer Korean Cinema」を、透明ランナーさんが翻訳してくれています。韓国クィア映画を語る上で重要な情報が詰め込まれており、必読だと思います。 ──韓国クィア映画の過去、現在、未来 note.com/k18/n/n9b30aad…
3/3公開『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』試写 確定申告からはじまり確定申告におわる、マルチバースでのひとりの女性の戦い。クィアの受容と可能性を奇想天外な物語に織り込んだクィア映画としても気高い。まさにいま・ここではない世界に、わたしたちを連れて行ってくれる。
レインボー・リール東京で、2023年に公開される映画『エゴイスト』(@egoist_movie )の主演の鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんのコメント動画と予告が流れて、鈴木さんが「愛の物語であり、ひとりのゲイの物語」と言っていて、予告の映像の感じもすごく良かったので期待。 egoist-movie.com
『私の少女』から8年ぶりのチョン・ジュリ監督の新作『あしたの少女』、8月25日に劇場公開が決定しました。フィルメックスで観てからずっと、日本公開を熱望していた映画です。私はプレスシートに文章を寄せました。どうか多くの人に届きますように。 twitter.com/tal0408mi/stat…
タイBLドラマ『Until We Meet Again~運命の赤い糸~』 前世で引き裂かれた恋人同士の生まれ変わりである二人が再び出逢う。時代や社会の同性愛を取り巻く変容を描出し、縦糸と横糸でほかのあらゆる悲しい物語を優しく編み込んでゆく。「今度は誰も死なない」という台詞が持つ言葉の力強さを忘れない。
『チェデン&アップル』(2017年) 夫を亡くしてレズビアンを宣言し、忘れられない初恋の女性を探し求めるチェデン。恋人の暴力に耐えられず相手を殺害して逃避行する元俳優のアップル。フィリピン版『テルマ&ルイーズ』と言われる六十代の女性二人の旅を描くコメディ映画。初恋相手探しの結末が良い。
件のこの投稿における文意は、「映画に罪はないか/あるか」といった議論にはない。あくまで、「映画に罪はない」という言葉が免罪符のように機能し続けることによって、性暴力が横行する業界の構造を温存してしまう/しまってきた問題そのものにある。