刀剣の鞘には続飯を使用して(科学系)接着剤はNGです。 他には掛軸や着物の防虫剤である樟脳やナフタリンもNGです。 いずれもこれらの薬品が要因となって、刀身や鞘の中に水分である湿気を帯びたり、留まることによって鉄が錆びてしまいます。
「石田正宗」といえば「切込正宗」「石田切込正宗」とも呼ばれ、物打ちと鎺元の2カ所の凄まじい切り込み傷が有名ですが。 新刀剣男士のお腹の辺りの楔形のデザインが、刀身の物打ちの棟側にある左右非対称となる特徴的な楔形の切り込み傷の形状がちょうどこのような感じでしたね。
大型連休が始まるこの時期に日本刀(と思しきもの)が発見されたというご相談も多くなります ・銃砲刀剣類登録証が無い ・真っ赤に錆びている などなど お電話かLINEでご相談ください。 昨年は某県の蔵から刀が数振り出てきたが夜中にこっそり川に流したという話を後から聞いてともて悲しくなりました
「日本刀(と思しきもの)を川に流す(沈める)」 ・銃刀法違反 ・不法投棄 になりますので絶対にお止めください!
取り壊した家から刀が見つかったが登録証が無いというご相談。 解体業者さんが家主さんから許可を得て無料でもらった。どうすれば良いか? →家主さんが所有者になるので、警察へ届けることになります しかし建物は既に更地、家主さんは所有権放棄、刀は既に移動済み 「2つに切断して土に埋める」😱
(発見届出済証が発行された後に、業者さんが県教育委員会での登録審査会の代行は可能です。その後に譲渡されてください) ・家屋や蔵がすでに更地でも事情を話せば警察も対応をしてくれるかもしれませんが、所轄警察署の管轄外での対応は不可となるでしょう。
家や蔵を解体する業者さんから比較的に多いお問い合わせです。 ・刀が発見された場合の所有権は家主さんにあります。 家主が警察は連絡して発見届出済証を発行してもらってください。 ・解体業者さんが家主さんより無登録の刀剣を有償無償を問わずに譲り受けることは銃刀法違反になります。
解体業者さんが家主さんより無登録の刀剣を無料で譲渡される。家主さんは所有権放棄。 しかし、発見された家屋や蔵もすでに更地で無い。 所轄警察署の管轄外に移動。 ↓ 発見届けも登録も不可。 「切断して土に埋めるしかない」に行き着きます。
無登録の状態で日本刀を持ち運ぶ前に家主さんに相談して所轄警察署で発見届出済証を取得してもらってください。 刀剣が発見されて警察への届け出となると解体工事が中断したり、工事が遅れるのでこのようなケースが多いのだと思われますね。 警察署の担当も当日直ぐには対応ができないでしょうから
しかし、解体業者さんに正式な登録の手続き方法をお伝えすると殆どの方が「切断して土に埋める」 という答えが返ってきます… 刀剣が発見される機会に多くの接する可能性のある解体業者さんにも、新規登録の正しい手順を周知していかなければならないかもしれません。
「実休光忠」の押形 天正10年(1582)、本能寺の変で被災後に再刃された刃文 ・オリジナルは大房の丁子乱れに、物打ち辺がやや寂しい小乱れ出来 ・再刃後は腰元から先端まで刃文の調子と焼刃の高低が同じような丁子乱れの出来 (左)光悦刀譜 (右)継平押形-附本阿弥光徳同光温押形集
光忠3振 (すべて重要文化財) 「実休光忠」の銘は4種類ほどある光忠の銘うち、比較的に晩年のものになります。 全体がやや大振りとなっています。 おそらく、こちらの3振のような出来だったのでしょうか。 大房を主体とした丁子乱れ、物打ちは長船物らしくやや寂しい小乱れ出来であったという