事情が事情なので、刀については私の方で業者交換会(オークション)で手数料無しで売却する予定です。 刀は研ぎ上げで良い状態なので、次は良い持ち主に巡り会って欲しいものです。
映画「燃えよ剣」 土方歳三(岡田准一さん)が手にする和泉守兼定 鎺元に大きく腰刃風の互の目を焼き、上は、直刃調に処々に互の目を交え、物打ち辺、箱がかって大きく乱れ、帽子は横手下より刃幅を増して焼き深く一枚風に返っています。 之定でも「和泉守」受領後の晩年の作品ですね #映画燃えよ剣
太刀 銘 豊後国行平作 (重文) 豊後行平は彫物の名人で、倶利伽羅、不動明王、地蔵、毘沙門天、松喰鶴などがみられます。 鎌倉時代初期と古い時代としては珍しい桜花紋のある太刀が遺されています。
「万死に値する!」と うちの腐嫁が突然に叫んだので、何事かと思って振り返ったらPCのモニターでヘッドホンしながら刀ステを見てるだけでした。 (刹那、殺されたかと思いました) #刀ステ一挙無料配信
大刀剣市2020 開催中止 令和2年(2020) 11月1日(日)・2日(月)・3日(火)に開催を予定しておりました「大刀剣市」は新型コロナウイルス感染症の影響により中止が決定しました。
片面を「山姥切長義(本作長義)」 片面を「山姥切国広」 をあらわした現代刀匠の方が製作された写し物があったら面白いかもしれませんね♪
山姥切国広 (左) 指表:打刀の表側なのでバランスが良い綺麗な刀姿。 刃文は全体的には焼きが高い。 (右) 指裏(佩裏):太刀とすれば表側にあたり、山姥切長義のような鋭い刀姿の印象。 刃文は帽子と物打ち辺は表側よりも焼きが高く深い。 (長義写しなので表裏で刃文が大きく異なっています)
関東大震災と刀剣界 大正12年(1923)9月1日、関東大震災で被災した刀剣では水戸徳川家の「児手柏」や「燭台切光忠」以外にあまり知られていませんが、膨大な数の刀剣類が甚大な被害を被りました。 川口陟:筆 「刀の研究」大正12年10月より (刀剣界新聞-第54号 T) tsuruginoya.net/guidance/kannt…
「鶴丸国永」 戦後、昭和23年頃 古い写真も味わい深いものがありますね。 地鉄の妙味は古い写真の方がよく分かります。
「鶴丸国永」 画像比較 2葉
「へし切長谷部」 古研ぎの頃の画像 私も古研ぎの指裏の画像は初めてみました。
「へし切長谷部」 古研ぎの頃の画像 2葉 表裏とも現在の研磨と下部の刃取りが異なるようです。 現在の研磨と、古研ぎの頃ではまた少し違う雰囲気であったのかもしれません。
「山伏国広」 堀川国広考(昭和2年)より
丹波守吉道(大阪初代、京初代の次男) 陸奥守吉行の師匠:大和守吉道(初代)は丹波守吉道(大阪初代)の次男 切断されてしまった茎 刃長 3.0cm (5.5cm以上は登録証が必要) 正しい銃刀法の知識が無いとこのような悲劇が生まれてしまいます。。。 登録手続きは難しくありませんのでご相談ください
右耳には鈷杵(独鈷杵か三鈷杵)のピアス それに繫がる羂索の鎖を猪目(ハート型) 猪目は古くからみられ魔除けの意味もありますが、 戦いの神でもある猪にのった摩利支天の意味合いもあるのでしょうか、「武運長久」のように (と拙僧も推測してみました)
「太閤左文字」 「本阿弥光徳刀絵図(寿斎本)」に記された「志(し)ゆらく」→「じゅらく(聚楽)」は刀の号 「豊臣家御腰物帳」に記された「しゆ楽より」→「聚楽より」は、当時の聚楽第にいた関白:豊臣秀次より献上された と解釈するべきでしょうか
「山伏国広」 独立ケースに太刀掛けで展示されていました 独立ケースなので裏側にまわると不動明王をみることができます
独立ケースの反対側からは裏面の不動明王をみることができます
「山伏国広」 新刀の重要文化財指定品ですので非常に健全な刀でした。 堂々たる体躯の太刀姿に、地鉄も美しいです。 (国広の天正打、古屋打にはここまで綺麗なものは少ないです) 刃紋はこの頃の作風にみられる小のたれ調に小互の目、丁子交じりとなり、上半は飛焼かかり、下半は映りごころとなります
帽子は焼き深く複雑に乱れて覇気が感じられます。 彫物は鏨がよく効いており、特に不動明王は緻密なものとなっています。 (刃紋はハバキ元の彫物周辺は焼きを低くしています。これは彫物を施すことを想定して予め低くしています) 目釘穴は下が生ぶ孔(太刀用) 上は後補(打刀用)のようでした
「山伏国広」の健全度 堂々とした太刀姿 緩みの無い精美な地鉄 しっかりとした焼刃や映り たっぷりとした帽子 研ぎ減りが全く感じられない鏨の効いた彫物 などから非常に健体のようです 展示が太刀掛けなので棟側からも観察できます。 茎と刀身の重ねを比較してみても殆んど違いがなく健全無比です
「山伏国広」の状態 小錆やヒケなども全くみられません。 最も驚いたのが彫物の底の部分にも全く打ち粉や丁子油の澱みがありませんでした。 よほどに現在の所有者様が大切にされ、丁寧にお手入れされていらっしゃるのでしょう。 感服いたしました。
地鉄に潤いや艶が感じられるのは、研磨が行われた後に長年に渡って良いお手入れを施されてきた賜物であるのかもしれません。 下半には良い映りも鮮明にあらわれています。 刀剣は研磨された後、地鉄がだんだんと味わいが出てきます。 とくに古名刀では twitter.com/tsuruginoya/st…
「山伏国広」 彫物 不動明王(肉彫)の拡大 (埋忠展の展示方法では右側の画像に近く見えます) 右側は、四肢に力が漲り、顔には威厳すら感じられます。左手に持つ羂索や背後の火焔にも流れがあります。 同じ彫物でも光源の違いで大きく見え方や雰囲気が異なるのがお分かりいただけると思います。
「山伏国広」 不動明王像 お顔は両目を見開き、口は下唇を噛んでいます。 首に数珠 髪型は総髪(そうはつ)、開蓮(かいれん)が頭上にあり、左側のみ弁髪(べんぱつ) 右手に三鈷柄剣(さんこつかけん)、左手に羂索(けんさく) 蓮台(れんだい)に載り、背後には迦楼羅炎(かるらえん)があります