126
事情が事情なので、刀については私の方で業者交換会(オークション)で手数料無しで売却する予定です。
刀は研ぎ上げで良い状態なので、次は良い持ち主に巡り会って欲しいものです。
127
映画「燃えよ剣」
土方歳三(岡田准一さん)が手にする和泉守兼定
鎺元に大きく腰刃風の互の目を焼き、上は、直刃調に処々に互の目を交え、物打ち辺、箱がかって大きく乱れ、帽子は横手下より刃幅を増して焼き深く一枚風に返っています。
之定でも「和泉守」受領後の晩年の作品ですね
#映画燃えよ剣
129
「万死に値する!」と
うちの腐嫁が突然に叫んだので、何事かと思って振り返ったらPCのモニターでヘッドホンしながら刀ステを見てるだけでした。
(刹那、殺されたかと思いました)
#刀ステ一挙無料配信
132
133
関東大震災と刀剣界
大正12年(1923)9月1日、関東大震災で被災した刀剣では水戸徳川家の「児手柏」や「燭台切光忠」以外にあまり知られていませんが、膨大な数の刀剣類が甚大な被害を被りました。
川口陟:筆 「刀の研究」大正12年10月より
(刀剣界新聞-第54号 T)
tsuruginoya.net/guidance/kannt…
139
140
141
144
「山伏国広」
新刀の重要文化財指定品ですので非常に健全な刀でした。
堂々たる体躯の太刀姿に、地鉄も美しいです。
(国広の天正打、古屋打にはここまで綺麗なものは少ないです)
刃紋はこの頃の作風にみられる小のたれ調に小互の目、丁子交じりとなり、上半は飛焼かかり、下半は映りごころとなります
145
帽子は焼き深く複雑に乱れて覇気が感じられます。
彫物は鏨がよく効いており、特に不動明王は緻密なものとなっています。
(刃紋はハバキ元の彫物周辺は焼きを低くしています。これは彫物を施すことを想定して予め低くしています)
目釘穴は下が生ぶ孔(太刀用)
上は後補(打刀用)のようでした
146
「山伏国広」の健全度
堂々とした太刀姿
緩みの無い精美な地鉄
しっかりとした焼刃や映り
たっぷりとした帽子
研ぎ減りが全く感じられない鏨の効いた彫物
などから非常に健体のようです
展示が太刀掛けなので棟側からも観察できます。
茎と刀身の重ねを比較してみても殆んど違いがなく健全無比です
147
「山伏国広」の状態
小錆やヒケなども全くみられません。
最も驚いたのが彫物の底の部分にも全く打ち粉や丁子油の澱みがありませんでした。
よほどに現在の所有者様が大切にされ、丁寧にお手入れされていらっしゃるのでしょう。
感服いたしました。
148
地鉄に潤いや艶が感じられるのは、研磨が行われた後に長年に渡って良いお手入れを施されてきた賜物であるのかもしれません。
下半には良い映りも鮮明にあらわれています。
刀剣は研磨された後、地鉄がだんだんと味わいが出てきます。
とくに古名刀では
twitter.com/tsuruginoya/st…
149
150