東京都支部では「京のかたな」展に出品された刀剣を中心とした鑑賞会を計画しています。 京都国立博物館に展示された名刀の数々を、今度は実際に手に取ってご鑑賞いただけます。 享保名物をはじめ、藤四郎吉光や古京物、堀川国広など10振り前後がリストアップされています。
私の当たったことの無い新刀剣男子予想は蝦夷刀(アイヌ刀)の虎杖丸(クトネシリカ)に1票 琉球刀の次はそろそろ蝦夷刀(アイヌ刀)の気配では
「日本のかたな」(1997)は小笠原信夫先生が58歳で東京国立博物館を退館される際に開催されました。 しかし、「京のかたな」(2018)は末兼利彦先生が40歳(構想や準備段階では30代)でこれほどの大規模展示会を開催されたのは本当に他に類例のない驚愕に値する内容といえます。
日本の国立博物館では約20年に1度、刀剣の大規模展覧会が行われています。 次にこれほどの大規模展示は20年後になるのでしょうか 「京のかたな」(2018)京都国立博物館 末兼俊彦先生 「日本のかたな」(1997)東京国立博物館 小笠原信夫先生 「日本の武器武具」(1976)東京国立博物館 加島進先生
当店より「京のかたな」展に出陳させていただいておりました数振の作品のうちの1振を、これもなにかのご縁かと思いまして京都国立博物館に寄贈させていただくことになりました(予定)。 幕末に活躍した山城鍛冶の南海太郎朝尊という刀工です。 作品番号188 短刀 銘 山城国幡枝寓朝尊 #京のかたな
私の一生のうちでこれほど京都に通い妻する年はもうないことでしょう。 本日22~23日の満月は藤原道長が 「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」 と詠んでから千年の満月だとか。 おかげで風流な「望月」を拝むことができました。
プーチン氏贈呈の日本刀公開 16日から「大刀剣市」 sankei.com/world/news/181… @Sankei_newsさんから
「大般若長光」 大正12年の関東大震災のさい、倉庫がつぶれ、柱の下敷きになったため、曲がってしまいました。 研師:吉川恒次郎の手によって、曲がりはなおされました。 (いつみても、どこを直したのか全く痕跡も分かりません。刀身の中程が曲がったと聞いたことがあります)
「三日月宗近」 独立ケースに展示されています。 ごくわずかにですが刀身の上部が曲がっているようでした。 刀身を鋒を上にしたとして、棟側からみて物打ちのあたり(鋒から15~20cm)くらいのとろで右側に曲がっています。 (展示では、鋒側からみて棟が上向きになるので左側に曲がっています)
「三日月宗近」と「圧切長谷部」を360度みられる独立展示ケース 本当にもう最初で最後かもしれません。 特に「圧切長谷部」の切先からみる重ねの薄さ! 圧切った感がパないのと、キラッキラッ☆してるの本当に本当に平成で最後かもしれません。 次年号ではもうないんじゃないかと。。。
太刀 国永(五条) ※ 「京のかたな」展に出陳中 刃長 76.4cm 備前池田家伝来 生ぶ茎、在銘、目釘穴1個 藤末鎌初ながらほぼ製作当時のままの堂々とした太刀姿には高貴な品格すら感じられます。 業界風にいえば「無冠の大夫」ですね。 少なくとも重要文化財、国宝と言っても過言ではない名品です。
約1時間の間に「三日月宗近」に目を向けたのは歩きながら通り過ぎた外国人観光客のカップルのみでした。それもおそらく私が眺めていたから。 時代も変わるものですね。今や阿修羅像なみに注目を受けて「三日月宗近」自身が一番に驚いているのではないでしょうか。
「三日月宗近」について少し 10年くらい前に東京国立博物館の常設で展示されていた時に、私はその優美な太刀姿に目を奪われて小一時間(40~50分)くらいケースの前で独占して眺めていました。 まだ照明もやや暗い時代の刀剣室だったので刀剣に目をとめる人もおらずに歩きながら眺める程度でした。
独立ケースで360度みることができる最高に輝いてる「へし切長谷部」 大げさかもしれませんがこの状態でみられることは、もう今後に無いかもしれません。 長谷部がお好きな方は是非みにいかれることをお奨めします。
「へし切長谷部」が展示されていた独立展示ケース 刃を上にした刀掛であるのもよくみえる要因ですが、 まるで「へし切長谷部」のために作られたようなケースですね。 素晴らしい!!
もし、改善するとするならば ・高い位置ではなく低い位置へ展示 ・刀掛けの受け手を深くする (浅いと反対側に倒れる可能性あり。展示する角度と受け手の深さは反比例) ・平置きする。 ・テグスで巻いて落下防止 などなど
短刀の展示で一番に怖いのはやはり軽いところなんですよね。
短刀はアクリルの刀掛けの受けに、さらにシリコンをおいてグリップ(粘着力)を高めるなど施策してあるそうでした。
短刀というのは、短く細身で重ねが薄く反りが浅いものを、角度を浅く展示すると簡単に反対側にひっくり返ってしまいます。 逆に、長寸、身幅広い、重ねが厚い(重い)、反りがある(刀掛けの両端にひっかかる)ものは安全です。 (次郎太刀は絶対にひっくり返らない)
短刀の展示方法について 身幅の広くない細身で、反りの無いものはあえて角度を深くして展示しているそうです。 というのも先に発生した大阪北部地震があった影響で安全上の苦肉の配慮であるそうです。
私は今回に初めて拝見した刀のなかでは「へし切長谷部」が一番に思えました。 ここ数年で想像を越えて感動させてくれた刀は他にありませんでした。
「へし切長谷部」 今回に初めて拝見させていただいたのですが想像以上の名刀でした。 長谷部極めのなかにも長船長義や相州広光と迷うものもありますが「へし切長谷部」は長谷部以外に行きようがない特徴がよくあらわれていました。 華やかな皆焼のなかにある飛焼の形状が長谷部独特のように感じました
「へし切長谷部」も一室の中央に独立ケース。 刃を上にした刀掛で華やかな皆焼きがよく映えていました。 私には今回の展示で最も良い展示に見えました。 (展示室に入ってすぐに、へし切長谷部が眩しいくらいに輝いていた!)
「京のかたな」展の展示 透明な部分が大きいケースにアクリルの刀掛。 照明はLEDだそうで、位置は少し高め。 刀剣の展示位置も少し高めですが刃紋もよくみえました。 (ただ短刀で、特に身幅が細身のものは倒れて寝てしまっているので視点が、高い位置からでないと見えづらいかもしれません)
9月30日(日)について 日中に京博の方にお聞きしたら、やはり台風の影響で警報が出た場合は臨時休館の可能性もあるそうです。 最新情報については京博の公式Twitterを確認してください、とのことです。 もちろん非公式な情報となりますのでご注意ください。