「へし切長谷部」 古研ぎの頃の画像 2葉 表裏とも現在の研磨と下部の刃取りが異なるようです。 現在の研磨と、古研ぎの頃ではまた少し違う雰囲気であったのかもしれません。
「へし切長谷部」 古研ぎの頃の画像 私も古研ぎの指裏の画像は初めてみました。
「鶴丸国永」 画像比較 2葉
「鶴丸国永」 戦後、昭和23年頃 古い写真も味わい深いものがありますね。 地鉄の妙味は古い写真の方がよく分かります。
関東大震災と刀剣界 大正12年(1923)9月1日、関東大震災で被災した刀剣では水戸徳川家の「児手柏」や「燭台切光忠」以外にあまり知られていませんが、膨大な数の刀剣類が甚大な被害を被りました。 川口陟:筆 「刀の研究」大正12年10月より (刀剣界新聞-第54号 T) tsuruginoya.net/guidance/kannt…
山姥切国広 (左) 指表:打刀の表側なのでバランスが良い綺麗な刀姿。 刃文は全体的には焼きが高い。 (右) 指裏(佩裏):太刀とすれば表側にあたり、山姥切長義のような鋭い刀姿の印象。 刃文は帽子と物打ち辺は表側よりも焼きが高く深い。 (長義写しなので表裏で刃文が大きく異なっています)
片面を「山姥切長義(本作長義)」 片面を「山姥切国広」 をあらわした現代刀匠の方が製作された写し物があったら面白いかもしれませんね♪
大刀剣市2020 開催中止 令和2年(2020) 11月1日(日)・2日(月)・3日(火)に開催を予定しておりました「大刀剣市」は新型コロナウイルス感染症の影響により中止が決定しました。
「万死に値する!」と うちの腐嫁が突然に叫んだので、何事かと思って振り返ったらPCのモニターでヘッドホンしながら刀ステを見てるだけでした。 (刹那、殺されたかと思いました) #刀ステ一挙無料配信
太刀 銘 豊後国行平作 (重文) 豊後行平は彫物の名人で、倶利伽羅、不動明王、地蔵、毘沙門天、松喰鶴などがみられます。 鎌倉時代初期と古い時代としては珍しい桜花紋のある太刀が遺されています。
映画「燃えよ剣」 土方歳三(岡田准一さん)が手にする和泉守兼定 鎺元に大きく腰刃風の互の目を焼き、上は、直刃調に処々に互の目を交え、物打ち辺、箱がかって大きく乱れ、帽子は横手下より刃幅を増して焼き深く一枚風に返っています。 之定でも「和泉守」受領後の晩年の作品ですね #映画燃えよ剣
その刀職の方も事前に刀の価値をよく説明して、研ぎの他に工作代の方が高くなる可能性は以前の持ち主にも再三、説明したそうです。 ただ、家に伝わった刀で、今後も保管する予定なので値段に関係なく仕上げて欲しい、ということだったのそうですが蓋を開けてみれば。。。
もちろん、刀をご自身の意志で製作や購入されて、自腹で代金を支払われて入手された方にはいらっしゃらないと思います。 しかし、旧家から出てきた、知人に貰ったなど無償で入手された方の一部にそういった無責任な方がいる場合があるのかもしれません。 刀に対する知識も少ないのでしょうが。
事情が事情なので、刀については私の方で業者交換会(オークション)で手数料無しで売却する予定です。 刀は研ぎ上げで良い状態なので、次は良い持ち主に巡り会って欲しいものです。
もちろん、それらの刀にも罪はありませんし、 犬や猫といったペットのような生き物でもないですが。 もう少し責任をもって刀を扱ってもらいたいと思います。 少なくとも投げ出すような真似は、刀や刀職の方にもあまりに酷い仕打ちです。 時代やコロナのせいにするのは簡単ですが。。。
今後、このような案件が多くなりそうな世の中ですが。 ・刀剣の製作を依頼したり、購入 ・研磨などの工作を依頼 される際には、よくよく考えてから中止や変更が無いように責任を持って行っていただければと思います。 できれば製作や工作の際には、半金を前払いする方法も有効です。
刀職の方は自分の仕事は手間と時間を泣けば良いと申されてましたが。 他に依頼した分は大赤字になってしまいます。 工賃の半金も受け取ってなかったので丸損です。 刀職の方のなかには借金をして、他の工作を依頼している場合もあります。
ある刀職の方からの相談 刀の持ち主から研磨を依頼されて研ぎ上げたら、コロナの影響で景気が悪化したから研ぎ代を払えない。 刀ももういらないから処分して研ぎ代に当てて欲しい。 他に白鞘と鎺の製作代金を立て替えていた分も払ってもらえす。 処分しても刀の価値は研ぎ代の半値ほどもありません
とうとう東京都では銃砲刀剣類登録審査会が新型コロナウィルスの影響で4月の審査会が中止となってしまいました。次回以降の審査会も開催は未定。 刀剣については再開されるまで発見届出済証と刀剣審査の受付案内書とともに保管になりますが、譲渡等は不可。 刀剣にとっても大変な時代になったものです
備前長義の刃文は桜花に喩えられます。または耳たぶにも。 ・湾れや丁子が2つ連れていること ・連れた2つの刃文の大きさが大小が異なる 長義の手癖とも言え、(元)大太刀、太刀、短刀といった多く作品にこの現象をみることができます。 刃文の形状は、大湾れ・丁子乱れにも形を変えて現れます。
「江雪左文字」は刃長2尺5寸8分(78.2cm)、鞘の長さ83.5cmの研出鮫鞘ですが、言われてみればこれほど長い研出鮫鞘はあまり見たことが無いかもしれません。 「江雪左文字」は鞘に巻いた鮫皮まで極上だったのですね。
刀職の方と鞘についてお話し伺っていたら ・鞘に鮫皮(実際はエイ皮)を巻いた研出鮫鞘というものがありますが、鮫皮自体が長いものに合うのが殆ど無いそうです。 2尺(約60.6cm)くらいまでは少しはあるそうですが、2尺3寸(約69.7cm)になると稀少だとか。
左:山姥切国広(赤) 右:山姥切長義(青) 青1:打刀(室町時代中~後期、やや古い) 現在の寸法で天正18年頃の当時に使用 青2:天正18年に国広が切付銘を切ったよりも後世の孔 赤1:打刀の位置 青3:現状の寸法より以前に使用された孔、または太刀拵の孔や忍び孔
紀州徳川家第一の宝刀「江雪左文字」がいかにいかに尊いか(私も忘れた頃に)定期的に唱えていきます。 ・天守閣に飾って毎朝、御神飯と御水を供えた。 ・国宝指定の審査でも鑑定家の手に触れさせなかった。 ・売立(オークション)でも柵で囲まれていた。 ・刀剣としては異例の売立目録で巻頭を飾る
先にもツイートしておりましたが「京のかたな」展に当店より出陳させていただいておりました南海太郎朝尊の短刀を、京都国立博物館に寄贈させていただきました。 先日、京博より「感謝状」と「受領書」を郵送いただきました。 坂本竜馬所持の陸奥守吉行の刀と一緒に収蔵いただけるとは夢のようですね♪