ちなみにインゲン医師は、安楽死という選択肢の存在は必要だとしながらも、患者の「死にたい」という言葉が、本当の気持ちなのか、しっかりと見極めなければならない。 そうはっきりおっしゃった。
入院できない人にとりあえず必要最低限の医療を届ける。これはとても大切。 だけど、運よく入院できた人はちゃんと治療してもらえる。入院できなかった人はちゃんと治療してもらえない。こんな不公平はおかしい。 「必要最低限=手抜き」でなく、必要最低限でもその人にとって最適な医療であるべき。
①緩和ケアは医療ではない。CureではなくQOLにフォーカスする。 ②死は正常なものであり、急ぐべきものでも、遅らせるべきものでもない。 ③スピリチュアルペインを含め苦痛の緩和(身体的・精神的・社会的・霊的)は確実に行う。 ④家族の悲嘆に対しても注意を払う。
マスクはしている。アクリル板もある。だけど、もはやコロナはただの風邪、大したことはない。多くの人はそう考えている。ワクチンを打った基礎疾患のない多くの若年層については確かにその通りかもしれない。だけど、感染防御のガードが下がったことで、感染の波は医療や介護の現場にも押し寄せる。
ただ「何があっても医療は通常通り提供されて当然」と考えておられる方が多いことはよくわかりました。 改めてツイートの意図を説明させていただきます。 医療の提供量には限界があります。 それでもこれまで日本の医療は(局所的な被災地を除き)どんな状況でも機能し続けてきました。 コロナ禍でも
今日の休日救急診療。 担当した発熱者の過半数がワクチン未接種だった。 2割未満の未接種者が受診者の過半数、それだけでもワクチンの存在意義はわかる気がするが。 ワクチンについて、忙しい外来の合間で納得していただける説明は難しいけど、この資料のプリントをお渡しできたらとてもよさそう。 twitter.com/MIKITO_777/sta…
ちなみに東京都が重症と分類しているのは人工呼吸器またはECMOにより全身管理されている方です。 他の自治体のように集中治療室にいる人、という意味ではありません。
在宅医なんて、本当はいらないのかも。 世界各地の在宅ケアの現場を見てきて、そう感じた。 治らない病気や障害とともに人生を生きる人たちが求めているのは治療ではない。日々のくらしの継続だ。 そしてどの国も、その主たる援助者は医師ではなく、訪問看護師(地域看護師)だった。
オランダでは国民は家庭医を持つことが義務付けられる。家庭医は患者・家族と強い信頼関係があり、病歴だけでなく、生活状況もよく理解しているので、ここで繰り返し、しっかりと話し合うのだという。 そして、家庭医と患者が安楽死という選択で合意しても、すべてが遂行できるわけではない。
そんな中でなし崩し的にやってきた第7波。 市民の警戒感はほぼゼロ。国も強力な自粛政策を強要することはないだろう。頼みの綱はワクチン接種率だが、子供たちが主体となるとここは厳しい。 なるようになるのかな。その結果は受け入れると日本国民はすでに意思表示しているように感じる。
こちらは行動制限もマスクもなく普通に生活してるよ、とおっしゃる欧州在住の日本の方々。それはコロナが弱毒化したのではなく、コロナで死ぬことを普通の出来事として受け入れたということ。 当事者になって初めて、やっぱり普通じゃない、と思うのかもしれませんが。 お身体に気をつけて。 twitter.com/EARL_COVID19_t…
着々と医療逼迫始まっています。 首都圏でも救急車到着まで1時間以上かかることも。 ハイリスク感染者への適切な初動治療でコロナの重症化を防ぎ、病床を守らなければなりません。 そのためにはゾコーバ押し売りの前に、まずはパキロビットの処方ハードルを下げるべきです。在庫はたっぷりあるはず。 twitter.com/tosh_taniguc/s…
今日の夕方、NHKのニュースでコメントしました。伝えたかったのは、5類化で医療やケアの現場の負担は大きく変わらない、対応医療機関が増えるかどうかはわからない、自己隔離しない人は増える、感染拡大が抑制されなければ厳しい状況が生じうる、これは国民に説明すべき。 www3.nhk.or.jp/news/html/2023…
③やる気がないなら医療をやめろ。 医療もケアも現場は平時からギリギリの人手で回っています。そんな中、専門職はやる気を超え、使命感で仕事をしています。 やりがいも感じます。しかしバーンアウトも増えています。大切なのはやる気ではなく持続可能な医療・ケアを支える仕組みなのだと思います。
家族と一緒に過ごせる。 学校に行ける。 多くの人にとって当たり前の日常が、この子にとっては、病気から取り返した大きな収穫。 その幸せな様子にこちらも穏やかな気持ちになる。 画像上、腫瘍は消えたわけではない。 子供の回復力は理解を超える。 この奇跡的な日々が1日も長く続いてくれることを。
感染者増加⇒重症者増加、病床が回転せず、救急医療は逼迫、救急隊到着まで1時間以上かかることも、搬送先が県外になることも珍しくない。僕の担当患者も重症感染症で入院調整を試みるも22病院に断られ断念、在宅で抗菌薬投与をしながら翌々日ようやく搬送先を確保できた。twitter.com/shiraishia_md/…
優秀な訪問看護師が1人いると、最期まで自宅で過ごせる人が大きく増える。 地域の幸せの総量も増える。 医学モデルと生活モデルをバランスよく織り交ぜながら、患者・家族の不安を先回りしてケアし、在宅医の足りないところを補いつつ、必要なタイミングで常にそこにいる。 彼女たちは地域の宝。
介護の現場も深刻だ。介護は医療よりも長時間の密着したケアが求められるにも関わらず、それに相応の評価が存在しない。施設や在宅でのケア提供体制が崩壊すれば、感染した高齢者はコロナ病床に入院するか、その場で放置されるかのいずれかだ。前者は医療崩壊に拍車をかけ、後者は死亡者を増やす。
●65歳以上の1/10は車椅子か寝たきり ●65歳以上の1/5は認知症 ●65歳以上の1/3は5種類以上の薬を毎日飲んでいる ●65歳の4/5人は少なくとも1つ以上の慢性疾患を持つ ●死に直面している人の7/10は自分で意思決定ができない・・・
残念ながら日本では、家族による本人への告知拒否など、患者自身が意思決定権者になれないことが多い。 また、このようなテーマに時間をかけて何度でも向き合ってくれる医師も少ない。 安楽死はしたものの、それがベストの選択だと確信がもてなければ、本人も家族も結局は救われないのではないか。
「あの晩、往診に来てくれなければ、そのまま死んでいたと思います。」 そんなことを患者さんに言わせる状況は、やはり医療崩壊だったのだと思います。 第6波に向けて、今のうちに体制を立て直し、在宅放置と揶揄されるような状況は作らないようにしたい。
在宅でできるコロナの治療は限られる。 解熱剤・鎮咳剤→ステロイド→在宅酸素。 基本的には自覚症状と酸素飽和度で治療内容は決まる。なので、在宅コロナ診療の多くは、実は電話やオンラインで完結している。 しかし、問診だけで高用量のステロイドを処方するのはやはり少し危険かもしれない。
ワクチン接種足踏み担当大臣。 1ヶ月早くこの対応してくれていれば、第六波の景色はだいぶ変わっていたでしょうね。 ブースター接種の重要性はずっと前にわかってたのに、第六波始まってからなんて、ちょっと遅すぎる。 twitter.com/genkihoriuchi/…
ケアの現も深刻だ。介護職の多くは、私生活を含め慎重な行動を強いられている。それでも高齢者ケアの現場はクラスターが多発、介護・看護職員の感染によるマンパワー低下の中、感染した高齢者のケアをなんとか継続しようと必死だ。精神科病棟も密かに厳しい状況になりつつあるらしい。
⑤SCENドクターによるコンサルテーション SCEN(Support/Consult/Euthanasia Netherlands)ドクターは安楽死に関する特別なトレーニングを受けた医師。家庭医と面談、患者の既往や生活歴を把握した上で患者とも面談も行い、上記4要件を確認。 安楽死を選択すべきか否かも含め家庭医にアドバイスする。