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コロナ患者の在宅訪問、医師・看護師には1.5〜3万円の加算があるが、より長時間・濃厚接触を求められる介護職には加算ゼロ。
在宅介護ができれば入院せずに過ごせる人もいる。限られた病床を守るためにも在宅ケアが継続できる体制を。
#ヘルパーにコロナ対応加算を change.org/p/%E5%B2%B8%E7…
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新型コロナによる死亡者は必ずしも全員が重症者ではない。
80歳以上だと死亡者の過半数が中等症以下。一般病床で亡くなる。
若い人でも身体的には強い負担、高齢者は基礎疾患が増悪し、死亡することが多いが、これは重症にはカウントされない。
重症者数が少ないから大丈夫、というわけではない。
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昨日の当院の発熱外来、陽性率100%でした。
検査受けたほうがいいかな、と思う人は、感染してる可能性が高いです。検査の感度はPCRでもせいぜい70%。陰性だから大丈夫というわけでもありません。
気になる症状ある方は、ちゃんと休んで。 twitter.com/aiurotips/stat…
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大事なのは、検査でシロクロつけることではなく、体調が悪い時はきちんと休めること。
陰性証明、陽性証明は、症状ある人には無意味です。検査資材不足、外来逼迫している中、絶対にやめて下さい。
体調悪い人は休む、休める、休ませる。
繰り返しますが、症状ある人の陰性証明は無意味です。 twitter.com/junsasakimdt/s…
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メディアの皆さん。
コロナ往診するキラキラ系在宅医の取材もいいですが、入院できない要介護の感染者や濃厚接触者の在宅生活を支える介護・看護にスポットライトを。
彼らが頑張ってるから、病床稼働率はこの程度で抑えられてる。ケア提供体制が破綻したら、病床は一気に埋まります。医療崩壊です。 twitter.com/hogaraka___/st…
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90代後半。
高熱でぐったり、食事も水分も摂れない、基礎疾患の増悪も避けられない、そう思って入院を依頼しましたが、動脈血酸素飽和度が90%あるなら、在宅でお願いしますとのお返事。
80%台でも入院できない人がいるとのこと。在宅で順番を待つしかありません。
厳しくなってきました。 twitter.com/profidokamdphd…
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先週まではあちこちの高齢者施設で感染爆発状態だったけど、今週に入って概ね収束モードに。1月末までに高齢者施設の入居者・職員へのブースター接種が概ね完了したからか。
高齢者施設でのワクチン接種は、感染対応と並行しながらでもとにかく進めたほうがいいと思う。
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人間の味覚は緩徐な変化には鈍感。
市販されるパンに含まれる塩分が毎年0.1gずつ減らされていることに誰も気づかないまま、英国では8年かけて塩分摂取量を9.5gから8.1gに減少。
結果として脳卒中・虚血性心疾患死亡者は年間約9000人減少、医療費は年間約2300億円削減。 twitter.com/siosiojunjun/s…
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2人のコロナ退院患者さんを在宅受け入れ。いずれも10日間の入院で体重は8キロ減。
普通に食べて動けてた人が、寝たきり・嚥下障害で帰ってくる。急性炎症に伴うエネルギー消耗は、電解質輸液だけでは到底補えない。
生命を救えても、生活を失う。
高齢者は入院できても、必ずしも安全とは言えない。
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一人暮らし。自分で食べたいものを作り、お酒を呑み、着物姿で99歳まで外来通院を続けた男性。
100歳の誕生日を機に食事量が急激に減少。往診すると「大丈夫です!ありがとうございます!」元気に答えて下さったが、その1週間後、お風呂に入れてもらった後、お酒を一口、それから静かに旅立たれた。
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気持ちはすごくわかる。
だけど、効果のある治療法は健康保険が適用される。日本の保険制度は素晴らしく、効果があるなら原価で数千万円かかる治療もカバーされています。
高額な自費治療は、まず標準治療を試してから、というか、有効性の低い治療に時間をかけてしまうと‥ news.yahoo.co.jp/articles/672b8…
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要介護2、一人暮らしの80代。
周囲に圧されてデイサービスに通っていたものの、残されたわずかな人生、時間つぶしのように過ごしたくないと通所を中止。
近隣の大学のオープンカレッジに通い始めた。
3年目。
車椅子を押してくれる若い友人たちもできて、映画や食事など「学外活動」も増えてきた。
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オープンキャンパスの受講料は1回3000円程度。
タクシーで往復しても5000円は超えない。
一方、デイサービス(要介護2)は1回約8000円。9割が公費負担なので安価に利用はできるが、自立支援というより「お預かり+お世話」になりがち。
要介護高齢者のケアにも、地域資源をもっと活用したらいい。
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今年に入って、既に1万人がコロナで死亡しているけど、あまり話題にならないのは、日本の社会がこれを許容しつつあるということか。
ブースター接種に対しては「もういい」的なスタンスの人が増えた。多少体調が悪くても「花粉かも」と、日常生活を継続する人も。居酒屋も賑わいを取り戻している。
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医療やケアの現場も、警戒体制を維持しつつも過剰反応が減ってきたのはよいことだとは思う。
しかし第6波では、高齢者施設の入居者が多く亡くなった。もちろんコロナ肺炎以外の死亡も多いが、コロナ感染がなければまだ死んでいなかった人たち。退院できても、結局、衰弱して亡くなる人も多かった。
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そんな中でなし崩し的にやってきた第7波。
市民の警戒感はほぼゼロ。国も強力な自粛政策を強要することはないだろう。頼みの綱はワクチン接種率だが、子供たちが主体となるとここは厳しい。
なるようになるのかな。その結果は受け入れると日本国民はすでに意思表示しているように感じる。
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僕が医学部に入ったのは1992年。
当時、僕を大学で教えてくれた教授たちは、1960~70年代に医学教育を受け、臨床医として活躍されてきた方々。70年代の日本の平均寿命は70歳を少し超えたあたり。85歳を超えて生きられる人は少数、急性期病院の入院患者も大部分は若者で、高齢者は少なかったはずです。
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しかし、90歳を過ぎた高齢者、偶然見つかったがんを手術するよりも、そのまま経過観察したほうが、よりよい時間がより長く過ごせたのかもしれない、というケースを多く経験するようになりました。
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例えば、高齢者は、我々が信じている標準体重(BMI22)よりも少し重いほうが死亡のリスクが低いことが明らかになってきています。痩せている高齢者は肺炎や骨折を起こしやすく、入院などのストレスがかかったときに死亡しやすい。いずれも信頼できる科学的根拠があります。
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先日の講演で、要介護高齢者は、メタボを想定した食事指導をやめ、しっかりとエネルギー、タンパク質を確保すること、塩分制限などにこだわることの必然性は相対的に低下することなどをお伝えしました。
しかし、参加者からは「こんな話は初めて聞いた」「これは医療業界のコンセンサスなのか?」と。
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医療者は高齢者医療をきちんと学び、そして患者や地域住民を啓発していく立場にあるはずです。
少なくとも90歳の糖尿病をHbA1cを6.2まで下げて、みたいな医療はそろそろ卒業すべきです。
スポーツ外来などの特殊な診療科を除けば、患者の多くは高齢者になっていくわけですから。
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105歳。
そろそろ行くわ、と家族に手を振って、そのまま眠り、目を覚ますことなく息を引き取る。
死の間際まで寝付くことなく元気に過ごす。
その時を悟ったように医療を謝絶し、周囲を気遣い、最後はすっと旅立つ。
100歳を超える超高齢者のお看取りはこんな感じが多い気がする。