8月以降、東京だけで37人がコロナで在宅死している。 医者は市民を脅かすのはやめろと言われる。だけど、具合が悪くなって、なんとかして欲しいと言われるのも医者。 もちろん治療するのは医者の仕事。だけど、辛い思いをしたくないなら、予防できる病気は、やっぱり防ぐ努力はしてほしいと思う。
みんな少なくともワクチンは終わってるんだよね? ぎゅうぎゅう詰めでビール飲んでるけど。 今日は4人のコロナ患者さんを往診してきた。みんなすごく辛そうだった。 重症化してもすぐに入院できない人はまだいる。そして重症化に気づいてもらえないまま、亡くなっていく人もいる。
誰かが誰かに感染させながら、人と人との間を伝播していくウイルス。 家庭内感染、職場内感染が多い、飲食店は関係ないっていう人もいるけど、誰かがそこにウイルスを持ち込まない限りは、家庭内・職場内での感染は起こらない。 「経路不明」の人もじっくり話を聞くと、会食で感染している人は多い。
どうすれば安全に社会を再スタートできるのか。 具体的なイメージは少しずつ出来上がってきていると思う。 東京はまだ非常事態宣言下。 あと少し、みんなのために、大切な誰かを守るために協力し合おう。
この37人の中に、あなたの家族や友人がいたとしても、あなたはそう思えますか? あなたが感染し、そしてあなたが感染させた誰かが、この37人の中にいたとしても、あなたはそう思えますか? 感じ方は人それぞれだと思いますが、苦しんでる人と実際に向き合うと、この数字が小さくは見えないんです。 twitter.com/muzmu_mu/statu…
規制改革推進会議の専門委員の一人として、抗原検査キットの取扱いは慎重であるべき、と意見を伝えました。 抗原検査は症状のある人の迅速診断には有用です。 しかし、無症状の人にとって「抗原検査が陰性」=「非感染の証明」ではありません。 nikkei.com/article/DGXZQO…
酸素飽和度70%台。 直ちに入院が必要と判断するも、入院先が見つからず。救急要請するも、搬送先が見つからず。 入院までの48時間、2台の酸素濃縮器とステロイドで何とかつないだ方が、無事退院できたと先ほどクリニックまでご報告に来てくださいました。
「あの晩、往診に来てくれなければ、そのまま死んでいたと思います。」 そんなことを患者さんに言わせる状況は、やはり医療崩壊だったのだと思います。 第6波に向けて、今のうちに体制を立て直し、在宅放置と揶揄されるような状況は作らないようにしたい。
脳腫瘍の小学生。 悪性度高く、手術・化学療法・放射線療法を重ねるも、病勢をコントロールできず、長くても2か月と言われて自宅に帰ってきてから、もうすぐ1年半。 頭痛・嘔気・めまいは消失、車椅子ではあるが、麻痺側も動かせるようになり、通学も再開。往診するといつも楽しそうに宿題している。
家族と一緒に過ごせる。 学校に行ける。 多くの人にとって当たり前の日常が、この子にとっては、病気から取り返した大きな収穫。 その幸せな様子にこちらも穏やかな気持ちになる。 画像上、腫瘍は消えたわけではない。 子供の回復力は理解を超える。 この奇跡的な日々が1日も長く続いてくれることを。
「魔法のカードを手に入れた!」と外国人の友人から。 健康保険証のことだった。 彼の言葉を借りれば「驚くほど低額の負担で、世界最高品質の医療が上限なく受けられる。」 日本人には当たり前の医療制度。 これからガン治療が始まる彼にとって、日本で暮らしていたのは幸運だったのかも知れない。
入院前は常食を食べていた88歳男性。 肺炎で入院、退院前の嚥下造影で「誤嚥の危険あり」と診断され、ペースト以外食べることを禁止された。 入院中は2週間の間、食止めされていたとのこと。 誤嚥性肺炎の多くは夜間就寝中の唾液の不顕性誤嚥。 食事を止める理由は何?
大腿骨近位部骨折の3割は介護施設で発生。施設での食事に牛乳,ヨーグルト,チーズを追加提供し、カルシウム562mg/日+たんぱく質12g/日を付加したところ、半年以内で大腿骨近位部骨折は46%減少。 骨折→入院による施設稼働率低下・収入減を考えたら、乳製品を追加で出すくらいサービスしても。 twitter.com/GmNcgg/status/…
この夏、新型コロナに感染、往診した30代の女性。今も後遺症で外来通院中。 味覚は改善したものの倦怠感は続き、先月から毛髪の脱毛が顕著に。抗がん剤で治療中のように入浴たびにごっそりと抜ける。朝起きると枕に大量の抜け毛がある。鏡の前に立つのが怖いと。 本当に特異なウイルスだと思う。
入院できないコロナ患者への在宅医療を求められた第5波。 当院の対応患者は451人、延べ支援日数(回復または入院までの在宅管理期間)は1375日。 もし往診依頼時に入院できていたと仮定すると、発生した入院コストは約1億円。 実際に発生した在宅医療のコストは約3千万円。ただし半分は持ち出し。
90代の要介護高齢者。 眼科に紹介状を書きつつ、いまさら白内障手術か・・・と思ってたけど、視力が回復したら、移動スーパーの支払いで小銭を使いこなせるようになった。歩容も安定し、室内をスタスタ歩けるようになった。ものづくりの趣味が復活した。そして笑顔が増えた。 視力って大切。
認知症やうつに伴う症状と思われていたものが、実はただの難聴だった、というケースは少なくないけど、視力の低下も同様だなと思いました。 難聴や視力低下は入院時のせん妄のリスクファクターでもある。補正できるものはケチらずに補正しておいたほうがよいですね。
オミクロンは、ワクチン未接種の場合、デルタより弱い(入院/死亡が1/3)が、インフルエンザより強い(入院/死亡が5倍)。ワクチン接種の場合はインフルとほぼ同等。 ただし感染力はデルタの2.5倍、インフルの5倍。感染拡大+感染・濃厚接触による医療者の隔離・離脱が重なると厳しい状況になりそう。 twitter.com/PaulGlasziou/s…
ワクチン接種足踏み担当大臣。 1ヶ月早くこの対応してくれていれば、第六波の景色はだいぶ変わっていたでしょうね。 ブースター接種の重要性はずっと前にわかってたのに、第六波始まってからなんて、ちょっと遅すぎる。 twitter.com/genkihoriuchi/…
沖縄では医療職400人超が戦線離脱。救急外来や病棟の閉鎖が始まっている。 医療者の家族も優先接種にするか、あるいは濃厚接触でもPCR陰性なら非隔離にするか、いずれかにしないと、このままでは、医療需要の増大の前に、医療提供体制の維持困難による医療崩壊が起こってしまう。
コロナの軽症っていうのは、症状が軽いという意味ではなく、肺炎にはなってない、という意味ですからね。 医学用語としての定義と、一般の人たちの受ける印象の乖離が大きすぎる。 twitter.com/invesdoctor/st…
ワクチン非接種のほうが6.5倍感染しやすい、ということではない。 ワクチン非接種者は全体の2割、だからワクチン打たないと25倍感染しやすいうこと。 仮に重症化リスクがオミクロンの10分の1だとしても、感染拡大すると‥ twitter.com/YujiY0402/stat…
東京都の重症者数は国基準で224人。都の基準(=人工呼吸器・ECOM装着)だと4人。 つまり重症者は全国で441人。 これから急激に厳しい状況になるかもしれない。 僕らも、今日からコロナ往診専従ルートを再稼働している。 news.yahoo.co.jp/articles/e8a81…
往診依頼は徐々に増加しています。若年層の在宅酸素導入事例も出てきました。発症から7日目の重症化。デルタによるものなのかもしれません。 第六波は大したことないかもなんて思っていましたが、感染者がさらに増えると厳しそう。 特にワクチン未接種の方は、しっかりご自分の安全を守ってください。
厳しい運命を受容する過程で多くの人が「怒り」を感じる。患者家族からの「クレーム」が、実は助けを求めるサインであることも。だから対人援助の専門職は、その苦悩を少しでも緩和できたら、そんな思いで家族の感情を受け止める。精神的にも厳しい仕事。だけど実弾を打ち込まれるとは。言葉がない。 twitter.com/takahide_nhw/s…