医療崩壊は、決して巷に死者が山積みになるわけじゃない。必要なときに必要な医療が受けられる。当たり前だと思っていた社会の機能がマヒするということ。 当事者にならない限りは関係ないし、気づきもしない。だけど、これで命を失う人が確実に出てくる。そして誰もが当事者になりうる可能性がある。
そしてもっと大きな問題が。重症コロナ感染者を受け入れているのは、地域の中核的医療機関。東京都の要請で通常診療を制限し、コロナの受け入れを最大化すれば、心筋梗塞や脳卒中などの救命救急の受け入れが制限され、がんの手術は先送りされる。普段なら救える命、治せる病気に対応できなくなる。
東京は本当に厳しい。 やれるところまではやる。それでダメなら諦めてもらうことになるかもしれない。 そんな無責任な、と言われるかもしれない。 だけど、あなたの命の責任者は医療者じゃない。あなた自身だ。死にたくなければ、大切な人を死なせたくなければ、きちんと考えて行動してほしいと思う。
20代以下の若者は新型コロナに感染してもあまり重症化しません。 そして30代、40代の方も、自分はまだまだ若いと思っておられるかもしれません。 しかし、新型コロナの重症化率は、20代に比べて30代だと3倍、40代だと12倍、50代だと30倍。 ※重症化=生命の危機的状況で集中治療が必要な状態です。
ワクチン打つか、打たないか、ではない。 ワクチン打つか、感染するか、の二択で考えたほうがいい、ということ。 どちらのリスクが大きいのか、言うまでもないとは思うのですが‥ twitter.com/EARL_COVID19_t…
ベッド増やしても重症に対応できる専門職は少ない。何度説明しても「ベッド増やせ」以外に何一つ提案できない人たちが未だに「入院させろ」の大合唱。 でも、ベッドはもうない。 国民の命を守りたいなら、無意味なパフォーマンスはやめて行動抑制を真摯に国民に呼びかけて。 mainichi.jp/premier/politi…
これがベストじゃないのは誰もがわかってる。 だけど、ないものはない。 これは激甚災害。もはや全員の命は救えない。だけど、失われる命を少しでも少なくしたい。そのための方法を考えてるんだってこと、わかってますか? これは感染拡大の当然の帰結。 感染拡大防止に協力しなかった全員の選択。
本当に酸素飽和度90%切っても入院先見つからない。救急車呼んでも、3時間探して搬送先見つからないから在宅医療でお願いって返ってくる。 でも明日まで酸素とステロイドで粘っても、明日は明日で新たに重症化する人がいる。 入院できるかはタイミング次第。 予想はしていたけど、予想以上に地獄。 twitter.com/qqdoctor18/sta…
運良く入院できれば助かる。 でも入院できなければ死ぬかもしれない。 酸素飽和度90%未満なら優先してもらえるけど、その優先レーンにも長い入院待ちの列。 抗ウイルス薬は使えず、自宅で酸素とステロイド投与、1日数回安否確認のコール。 感染しないで下さい。 僕らもこんな在宅医療やりたくない。 twitter.com/lapis_lazuli21…
救急隊が到着したが搬送先が見つからない。救急車の酸素がもたないので、在宅医療で対応してほしいという保健所からの往診依頼が今日だけで3件。 路上で何時間も停まってる救急車はだいたいそんな感じ。本当に搬送できない。 東京でこんなことが起こるなんて。 23年の医者人生で初めての経験。 twitter.com/qqdoctor18/sta…
この方はタイトルだけ見て「ワクチンは危険!」とシェアされたみたいだけど、引用記事の内容は「ワクチン2回接種した1億6,420万人のうち感染者は0.08%未満と激減」「死亡率も非常に少ない。コロナ死亡例の98〜99%はワクチン未接種者」という内容。 こうやって誤ったイメージが作られていくんですね。 twitter.com/RTKumagaya/sta…
東京城東地域の救命医療の最後の砦、都立墨東病院はICU稼働率100%に。 東京都が確保した在宅コロナ患者のための酸素濃縮器500台も早くも枯渇。 現在、都民の500人に一人がコロナ療養中。 都内は他県ナンバーの車が増えてますが、ここはパンデミック被災地。ウイルスを持ち帰らないよう慎重な行動を。
飲食店で無防備におしゃべりしてる人が多いけど、大きめの飲食店には、一人はコロナ感染者がいる。感染拡大に無頓着な人が集まりやすいと仮定すると2〜3人いるかもしれない。 その人が向かいに座っていなくても、近くのテーブルにいたら、マスクせずに話してたら。 twitter.com/kaz_ataka/stat…
今夕も搬送先がないという救急隊からの連絡が。搬送先がなければ搬送はできないので、在宅医療が引き継いで救急車は帰ります。 自宅で酸素とステロイドを投与を開始。あとは回復か、入院できることを祈るだけ。 運が悪ければ在宅医療にもつながらないことも。 酸素濃縮器も不足しつつあります。 twitter.com/qqdoctor18/sta…
入院できなくて運が悪かった? いや、この男性はむしろ運がよかった。 家に来てくれる医者がいて。 僕らへの往診依頼の7割は中等症以上。酸素飽和度90%以下(重症)も4人に1人。救急車は呼べても入院はできない。東京だけで1.3万人が入院待ち。自分の身を守ってください。 www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
今日は5人のコロナ患者さんを往診。 中等症Ⅱ以上の3人は在宅酸素をスタート、呼吸苦は速やかに緩和された。 しかし、在宅酸素のための酸素濃縮器は日に日に確保が困難になっている。 もし枯渇したら?息苦しさに悶え続けるよりも、モルヒネで穏やかな最期を? 想像したくない未来が見える。
ついにデカドロン4mgも出荷調整に。 酸素も足りない、ステロイドも足りない、なんてことになるのか。 竹槍で戦ってきた在宅コロナ患者への医療支援、竹槍すら取り上げられてしまうのか。
在宅酸素が確保できるまで、救急車の酸素でしのぐ、そんな状態が続いています。 しかし、在宅酸素に必要な酸素濃縮器を確保することも日に日に難しくなってきています。 入院できた患者の家に濃縮器を取りに行き、消毒して次の患者の家に。綱渡りです。 twitter.com/EARL_COVID19_t…
いま重症化しているのは2週間前の感染者。その時の東京の感染者数は7日間平均で3214人。 今日の東京の感染者は5534人。 2週間後はこの人たちが重症化する。 自然災害は予測不能だが、このコロナの転帰は確実に予想できる。コロナ重症化の津波は引くことなく、2週間後に1.5倍の高さになる。
この水位の上昇は気合いでは乗り切れない。 在宅医をいくら動員しても(ないよりましかもしれないけど)巨大津波の前には焼け石に水。このままだと在宅コロナ死が多発してしまう。 戦略が必要。 いまこそ政治のリーダーシップを! そしてこれ以上の水位の上昇も食い止めてほしい。
デカドロンはとりあえず代替ステロイドでしのげなくもないけど、酸素ばかりは本当にどうしようもない。 入院できた患者の家に酸素濃縮機を回収に行き、表面をアルコール消毒して、そのまま次の患者の家に運ぶ。 昨日は本当に厳しかった。綱渡りのやりくり。往診以外の仕事も増える。 twitter.com/kot2407/status…
在宅医にとって看取りは仕事の1つだ。しかし、相手は寝たきり高齢者や末期がん患者ではない。先週まで普通に仕事をしていた基礎疾患のない30代なのだ。生来健康な若者とその家族に死の覚悟を求める。 これは異常事態だ。 twitter.com/kj_shimbun/sta…
東京では350人に1人がコロナで在宅療養中。 湾岸の大型タワマンなら8人くらい感染者がいる計算。しかもまだまだ増えている。 デルタは家族全員が感染しているケースが多い。みんな在宅療養していることを隠しながら、息を潜め、辛い症状に耐えながら、時間が経つのをじっと待っている。
往診を依頼されても、近隣にばれないように来てほしい、というリクエストが多い。 玄関ドアを開けると生温かい風が抜けてくる。僕らはレッドゾーンである玄関にシートを拡げ、その上で感染防御具を装着し、室内に。 換気のために室内には外の蒸し暑い空気が充満。 僕らは汗だくで医療処置を行う。
このパンデミック災害は建物を破壊しない。 人間だけをピンポイントで襲い、地域住民からは被災者の姿が見えない。風景はいつもと変わらず平和なのだ。 しかし、ドアを開けると、そこには陰鬱な被災地がある。長引く隔離による孤立感、医療のみならず、食事や衛生用品など日々の生活への困窮も。