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変わったのは市民の意識、政府の認識です。
マスクは適時使用が進んでいます。よいことですよね。一方、感染拡大してるから行動制限しようという人は少なくなりました。いまも街は賑わい、飲食店は混雑しています。
政府も今回は、最初から「行動制限はしない」と明言していました。
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誤解されている方もいますが、私個人はこれを許容していません。ましてコロナに感染して死ぬ人は死ねばいいなどと思ってもいません。
コロナ感染の悲劇を少しでも減らすべく努力してきました。いまも変わらず発熱外来、ワクチン接種、感染者の往診、後遺症の外来・在宅でのフォローを続けています。
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慎重な行動を取る人が少なくなったのは事実です。
第8波は感染者数も死亡者数もおそらく過去最大。
聖夜の600人超の死者にもマスコミは騒ぎません。それは、もはやこれがニュースにもならない「当たり前」の出来事、私たちの社会にとって許容範囲内だから、ではないのでしょうか。
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今年のクリスマス。
イブ含め2日間で645人がコロナで亡くなりました。
楽しい時間を過ごした人もいると思います。
しかしそこで新たな感染が生じ、一定の割合で重症化と死亡が生じます。
「社会全体でコロナ死を許容する」という表現に批判をいただきました。しかしコロナに対し
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救急搬送厳しくなってきている。
年末にかけて感染者数はこのまま増加、医療機関の対応キャパシティは減少する。
病床を守る大きなキーの1つは施設や在宅の高齢者の入院を減らすこと。ゾコーバ備蓄する予算があるなら、コロナ感染した高齢者にケアを継続している介護事業所への加算を強く求めたい。 twitter.com/Ecccm2Ecccm/st…
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着々と医療逼迫始まっています。
首都圏でも救急車到着まで1時間以上かかることも。
ハイリスク感染者への適切な初動治療でコロナの重症化を防ぎ、病床を守らなければなりません。
そのためにはゾコーバ押し売りの前に、まずはパキロビットの処方ハードルを下げるべきです。在庫はたっぷりあるはず。 twitter.com/tosh_taniguc/s…
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施設の夜勤は楽な仕事ではない。
だけど自宅では十分にケアができないからと施設での生活を選択した人たちに、結局、必要なケアが提供できていないのは悲しい。
どうすればこういうケースを減らせるか。
多くの高齢者施設と関わらせていただいてきたが、人員配置だけの問題ではないようにも感じる。
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葛根湯は感冒の治療に長く使われてきた漢方。
比較的安全に使えて、併用禁忌も少ない。重症化まで抑制できるなら、ゾコーバの出番はさらに少なくなりそう。
ちなみにとても安価。1週間服用しても薬価は400円ちょっと。おそらくゾコーバの200分の1程度。 twitter.com/sharenewsjapan…
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要介護高齢者は、入院すると身体機能・認知機能が低下する。
高齢者は10日間の入院で、7年分の老化に相当する筋肉を失う。入院中のせん妄は、その人の認知機能をMMSEで平均5点(30点満点)低下させる。
これが入院関連機能障害。高齢者にとっては入院そのものがリスクなのだ。
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この薬でコロナ対応は変わりません。
まずは200万人分の在庫があるパキロビットをもっと使いやすくしてください。重症化・死亡リスクを大幅に下げ、コロナ病床の逼迫を防げます。
OTC化するなら、コロナ・インフル同時検査キットを薬局で買えるようにしてください。発熱外来の逼迫を防げます。
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「世界初」なのは、軽症患者の自覚症状を8日→7日に短縮するだけで数万円もかかる薬なんて、だれも求めてないからです。
催奇形性のある薬を一般用医薬品として薬局で買えるようにするんですか?
即効性のあるアセトアミノフェンが一錠50円で買えるのに、買う人いるんですか? twitter.com/isashinichi/st…
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年末年始セット
①抗原検査キット(研究用はダメ。体外診断薬として認可されたもの)複数回分
②解熱鎮痛剤(ロキソプロフェン、イブプロフェン含有製剤。ただし妊婦さんや高齢の方はアセトアミノフェンを)
③漢方なら葛根湯、小柴胡湯加桔梗石膏
④経口補水液、ゼリー食品
⑤喉アメ、トローチ
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重要なお知らせです。
これが最後のタイミングです。
新型コロナはワクチン未接種の方にとっては「ただの風邪」ではありません。重症化や後遺症のリスクも高くなります。
また、第8波は年末年始が重なります。この時期は発熱外来の対応力も下がります。
ワクチン接種済の方も自己対応のご準備を。 twitter.com/MHLWitter/stat…
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これは医薬品の評価のプロセスとしては適切ではないと思う。
きちんとした研究デザインで、社会の期待に応える結果を示すこと。
ここにエネルギーを注力することが、製薬会社、ひいては製薬業界全体の信頼につながるのではないかと思うのだが。
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「国産」に対する期待は、明らかにバイアスになる。また医薬品の開発には、多数の利害関係者が存在する。
だからこそ医学専門家の情報発信では、COI(利益相反)を明らかにすることが求められてきたはずだが、今回は利害関係が明らかな医学専門家が、公然と学会の名を借りて承認を求めている。
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現在、3種類(パキロビッド・ベクルリー・ラゲブリオ)の抗ウイルス薬が重症化・死亡のリスクを下げることができる。特に前2者はその効果が大きい。
しかし、ゾコーバのように、重症化・死亡のリスクを下げることのできない抗ウイルス薬には、ここでも出番はないように思う。
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しかしゾコーバに関しては、コロナ禍という特殊性を考えても少し異例だ。
審査前から自民党有力議員がSNSで強力に後押しし、緊急承認が見送られた際は日本感染症学会と日本化学療法学会が承認するよう提言を出した。日本経済新聞などの一部メディアも承認見送りという判断に強い疑義を表明した。
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医薬品の評価は科学的根拠に基づいて行われるべき。治療適応にあたっては費用対効果も評価項目の1つ。特に新薬には新しい期待がある一方で、未知の作用に対する慎重なフォローが必要だ。
その処方にあたっては使うことの患者利益・社会利益が、不利益を明らかに上回ることが判断基準になる。
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発熱外来をパンクさせないために必要なのは、コロナ・インフル同時検査キットのOTC化ではないか。
今年は特にインフルエンザとの同時流行も懸念される。関西ではすでにインフル学級閉鎖も。
これまではどの医療機関でも診ていたインフルエンザだが、今年は発熱者は発熱外来に対応が集中する。
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プレスリリースには「Significant」と表現されていたが、「風邪症状が8日から7日になる」というわずかな効果のために、これまで1錠10円程度の使い慣れた薬で対処できていたものを、1回の治療あたり何万円という薬価の抗ウイルス薬に置き換える必要があるのか。
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政府には「第8波の医療現場の負担軽減に」という期待もあるようだが、その意味においても、あまり役に立たないと思う。
医療現場の負担軽減のためにもっとも重要なのは、感染拡大の抑制。経済活動との両立から行動制限をかけにくいことを考えると、まず注力すべきはワクチン接種の推進だ。
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塩野義のゾコーバ。5つの症状(鼻汁・咽頭痛・せき・発熱・倦怠感)の期間を短縮(8日→7日)するという。
正直、大した効果ではないと思う。
これまでの抗ウイルス薬の効果は「重症化・入院・死亡を減らす」こと。一方、この新しい抗ウイルス薬は対症療法薬。
いわば「高級かぜぐすり」だ。
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80代 要介護5の女性。
脳卒中の後遺症で四肢の不全麻痺、言葉は発せられない。肺炎を繰り返し、高齢者施設で経鼻栄養チューブとともに生きている。
自己抜去のリスクが高いとされ、手には常時ミトンが。月に一度の経鼻チューブ交換の際には、恐れと怒りを表出し、激しく頭を左右に振って抵抗する。
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