西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雑。ゲール語の結婚ことわざ集(英訳)に遭遇。 ・男よ、賞賛されたくば死ね。笑われたくば結婚せよ。 ・女性の絡むところ永遠の善も悪もなし ・欠点が見つからない女性はめとるな ・善き母を持つ娘をめとれ。父親は悪魔でもかまわぬ。 ・妻を罵る者は天に唾するに等しい なんか微妙なのが多いです。
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資料。中世英国の奇蹟劇の図版と再現画像。主要祝祭日に教会前広場で演じられる荘厳なドラマとの触れこみながら、その実態は派手なセットを組んで戦闘員たちが暴れまわるエンタメです。かくして悪魔や地獄のイメージは子供心に深く刻まれるのであります。
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先程のRTに登場するダートムア。英国でももっとも魑魅魍魎が跋扈する場所でありましょう。荒涼とした人の心の反映として物語の舞台に選定されること多し。ハスルハストの絵も不気味素敵であります。
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ミクルマス近し。守護天使と人の関わりも興味深い分野です。ローマの聖フランチェスカは守護天使を視認して会話も交わせ、どちらが守護しているのかわからない状態。川辺の天使は花を摘もうとして転落の危機にある子供を救います。後者は近世ドイツで流行した構図なのだとか。美術史的に面白そうです。
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さて本日は2021年の聖金曜日。 ・治癒系指輪のエナジー充填の日 ・クロスバンを食す日。間に合わない人は普通のロールパンなどに十字の傷を入れて食す ・ブライトン名物「集団縄跳び」の日  縄跳びに関しては、縄で首を吊ったユダを選ぶ儀式との説が。引っかかった人間に災厄を負わせるのです。
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こちらも天井ワニの資料として。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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#わたしを作った児童文学5冊 小公子 アンデルセン童話集 小川未明童話集 秘密の花園 Child's Garden of Verses なおアンデルセンは「赤い靴」と「パンを踏んだ娘」。 小川未明は「月夜と眼鏡」を。
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身近。アジサイの仲間なんでしょうが正確な名称がわかりません。庭先に咲いておりました。小さな花の集合ぶりがかわいいと思うのであります。
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雑。雨が続くと雲間からわずかに覗く太陽が恋しくなるのであります。太陽の妖精ピープスが青空を切り取ったマントをまとって地上に降りてくる物語、コックス・マコーマックの『ピープス』(1918)は説明童話としてよく出来ています。結構ドライに進行するお話です。絵はスタージス・ダッジ。
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アティックマジック attic magic 。屋根裏部屋 attic を舞台とする魔法伝承の類。だいたい古いもの、隠しておいたものがよみがえったり、怖いものが潜んでいるのです。ナーサリーマジックと同様、こちらも収集して分類整理しておこうと思います。
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雑。ラウントリー・スミスの教訓話はどこかロマンチック。道を渡るのに難儀している老婦人の正体はもちろん美しい妖精さん。親切にしてくれた男子がスケート好きと知ると、美少女スケーターに変身して氷の湖でいちゃいちゃと。ボーイ・ミーツ・ガールなり、と。絵はいい感じのケイト・ディール。
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賢者の杖。五世紀スコットランドの聖人ニニアンの杖。もっぱら出来の悪い学生を叩くための道具だったのですが、それを嫌ったひとりが杖を持ち逃げして小舟で逃走。海上にて沈没しかけるも杖の不思議な力で対岸まで猛スピードで航行。杖は対岸で芽吹いて巨木と化したとのこと。神の御業なり、と。
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ナーサリーマジック。意味不明のライムはうたたねすると独自の進行を見せる場合も。カエルとドブネズミがネズミ夫人の在宅日にお邪魔してネコに襲われる謎ライム「カエルのおでかけ」も、夢のなかではネコ一家が返り討ちにあったり、ネズミだけが危機一髪で脱出したり。話は膨らむのであります。
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雑。1925年の子供雑誌11月号にて発見。クリスマスに向けて新発売、「首替え人形」。一つのボディーに複数のヘッドと衣装のワンセット。「わたしの人生でこれほど楽しかったことはない」とのフレーズがついておりますが、これ、ドン引きされたのでは、かなりこわいです。
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雑。1887年刊行の児童書に見る吸血蝙蝠。夜間に人家に侵入し、寝ている人の足の親指に噛みついて血を吸う。その際に翼を用いて睡眠持続効果を有する風を送るとされるが、そのあたりは伝聞とのこと。ハンガリーの吸血鬼の説明もついてます。悪魔、悪霊の類が親指を狙うのはよく見られる伝承なーー
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図版は吸血鬼ではなく棺桶で眠るサラ・ベルナール。もっともヘンリー・アーヴィングもそうですが、素晴らしい役者は吸血鬼に例えられることが多いのであります。それはそれは魅力的で、また不死の如き若さを保つからです。近しい人間ほど犠牲になるのも同様かと。
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雑。以前も紹介したことがある「棒型の万年暦」。これを "wand calendar" と称することもあるそうで、なにやら魔法の匂いも漂うのであります。もともとは北欧のルーン暦だったものが英国まで降りてきて庶民が用いるようになったとのこと。安価な印刷暦の普及で廃れたそうです。面白や、と。
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ウィッチチャイルドはやはり19世紀末の流行であったファンシードレス・ボール(仮装舞踏会)でもちらほら見受けられるのです。雑誌の挿絵よりもこちらのほうが早かったのかも。図は専門の仮装読本から大人向け魔女装束。子供部門に魔女はいませんが、妖精ドレスやヴァンダイクドレスに注目。
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暦。1月20日は聖セバスチャン祝祭日。矢を射かけられる殉教姿が画題として頻繁にとりあげられています。日本ではセバスチャンは執事の名前として登場する例が多いとのこと。理由はいろいろと考察されていて、どうやらスピリの『ハイジ』が発生源らしいですーー
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雑。cockroach はスペイン語のクカ・ラチャ(森の虱?)を既存の英単語で音写したものだそうで、ようするにスペイン起源の災厄という認識なんでしょう。black beetle という表現もよくBBに省略されること多し。図は1872年の『コミック・インセクツ』からミルクをめぐる猫とBBの睨みあいの図。
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1925年の広告では魔女は魅力的な若い女性になり、これでもかとばかりにアピールしてくるのであります。宣伝対象も若い女性でしょうから、これが正解だったのか。広告も当時の流行誌に掲載されていました。ここらへんがサマンサ・スティーヴンスの原型と見なしてよいかもしれません。
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暦。6月30日は使徒パウロ祝祭日。一年の前半終了となるこの日に悪しきものを切り離す聖人の登場です。半期で一区切りして大掃除という発想はユニヴァーサルなのでしょう。魔法道具のディスチャージにも適した日であります。
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・持ってるはずの本が見つからず、また買うはめになる ・異なる版を集めて内容が同じかどうか確認したくなる ・100ドルは100ドルであって円換算などしなくなる twitter.com/kodaigirisyano…
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聖ヨハネ関連で再掲。ローマに複数。アミアン、ダマスカスのも有名だとか。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。さて12月。この季節、強風をもたらす精霊は「ふいご」を手にするのであります。この道具は火おこしにも使われるため、火事を連想させる不吉さも持ち合わせています。暖房と強風は危いカップルということで。絵はチャールズ・ロビンソン、イヴリン・シャープ『風見鶏物語』から。