西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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雑。呪術の材料としてよく言及されるのが「ポール」と呼ばれる棺覆いの布であります。切れ端に呪文や模様を描き込んだりします。あちらの幽霊がかぶってる白い布はシーツではなくこれの場合が多いようです。棺から出る際にそのままひっかけてうろちょろしているわけで、幽霊としては新米なのです。
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雑。少女がひとりでお留守番をしていると三人組の強盗が襲来。最初の強盗に熱湯をかけてひるんだところを肉斬り包丁で殴打、続く二人を銃で撃ち、その後は二階に立てこもって父親の帰りを待ったという事件報告が1893年のチャターボックス誌にありました。容赦なき自衛というテーマは当時の風潮かーー
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雑。楽譜中にクマが出る例は珍しいと思うのであります。ここで「クマー!」と叫ぶのか、「ガオー!」と吼えるのか。「三賢女」、1885年の『セントニコラス歌曲集』から。
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猫。エリザベス・ゴードンによれば、幼くして亡くなった子猫はネコヤナギになり、無事に育った兄弟姉妹たちが遊ぶさまを眺めてから消えるのだそうです。心配そうに眺めています。一生けんめいさがしています。絵はM.T.ロス。
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独身おじさん友達いないの件。英国ではそういう人はオールドバチェラーと称され、"With a dog and a few good books" をなかば合言葉としてカントリーサイドで楽しく暮らす場合が多いようです。ワンコとお気に入りの本数冊こそ最高の友という発想です。結構うらやましがられる身分だったりします。
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#天使の日 「好きで天使なったんちゃうぞ、おら」と言わんばかりの子供天使たち。イエス聖誕のとばっちりでヘロデ王に殺されて天使になったという経緯もあり、ふてくされ気味に描かれます。画家の腕の見せ所です。ほとんど校舎裏で煙草吸ってる雰囲気であります。
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#砂糖だと思っていたら塩だった系勘違い  #看護の日  野戦病院に咲いた心優しい可憐な花、と思いきや。「鋼の意志の化身」「歩く陸軍省」「善意のタランチュラ」とまで称されるフローレンス・ナイチンゲールのお誕生日おめでとうございます。すべての医療関係者に深甚なる感謝を。
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猫魔術。猫の国で一番歓迎されるのが身寄りのないおばあさん。夏至の頃に猫の国へのゲートが開くと、黄昏のなかからかつての愛猫がやってきて、よろしければこちらにいらっしゃいませんかと招待するのだそうです。そして誰もいなくなるという静かな静かなお話。この季節の恒例のトピックであります。
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雑。八月四日は「橋の日」とのこと。  以前も紹介したお話ですがーー古来より架橋は悪魔の仕事とされていて、工事の代価は「最初に橋を渡る者の魂」が相場であります。そこで賢い聖人が餌を使って猫を先に渡らせたりします。悪魔はそれを連れ帰って、意外とちゃんとかわいがるそうです。
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季節。夏至の頃、猫の国へのゲートが開くというのです。そして身寄りのないおばあさんのもとにかつての愛猫がやってきて、よろしければと招待します。そして誰もいなくなるという静かな物語。  刺さる人には刺さるようです。
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暦。11月2日は All Souls Day 「すべての死者の日」。亡くなった友人を偲ぶ日であります。  伝承によればこの日の霊は「ぜんまいを巻き上げた時計がとまるまで」地にとどまれるとのこと。その間に一緒にお茶をいただいたり、もらった手紙を読み返したりします。泣いたらそこでタイムオーバー。
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雑。悪い子をつかまえて棺に押し込みどこかに連れていくブラックラビッツ。『ピノキオ』に登場するやつが有名ですが、こいつらは突然ドアを開けて乱入してくるのです。児童劇では客席の背後から出現することが多く、子供たちのトラウマ・メーカーとして秀逸な存在であります。
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雑。「人間の妻に逃げられた人魚男」が子供たちを連れて波打ち際で「帰ってきて」と訴える図。妻は教会にこもって耳を塞いでいるという悲痛な状況。どちらに肩入れするのも難しいのであります。ご存じアーノルドの "Forsaken Merman"から、絵はスプーナー。
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タンポポに関する伝承 ・綿毛に息を吹きかけて、すべて吹き飛ばすまでの回数を数える。その回数が妖精時刻となる ・綿毛を吹き飛ばす。残った種の数が結婚までの年数。 ・綿毛を吹き飛ばす。綿毛が飛んでいった方向に望みのものが見つかる ・綿毛に男性の名前をつけて吹き飛ばす。その人ははげる。
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猫魔術。「世界がまだマナに満ちていた頃、ヤナギには本物のネコが生えていた」という世界観がありまして。そしてヤナギから生まれた賢者のネコがさまざまな神秘を伝えたとのこと。いまはもうネコヤナギにのみ往時がしのばれるのであります。ディアズの『猫のアラビアンニャイト』(1881)から。
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#高かったけど買ってよかった本 二次大戦中にアメリカで出版された防弾聖書。軍服の左胸ポケットにぴったり収まるサイズで、鋼鉄の表紙が弾丸を防ぐのであります。魔術研究には関係ないのですけど、面白い資料としてつい出来心で購入。
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ハロウィン。以前も記しましたように、かの夜に悪霊どもが求めている菓子はそれを食すと煉獄から救われるという「ソウルケーキ」であります。製法はいろいろありますが、伝承によればリングドーナツが魂の救済目的で考案されたとのこと。円環が永遠を表しているのだそうです。
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暦。11月2日は All Souls' Day 「すべての死者の日」。亡くなった友人を偲ぶ日であります。その夜には様々な伝承が。 ・この夜のみ幽霊が視覚と聴覚を備える ・この夜のみ幽霊が酒を飲める ・この夜に祈ってもらった幽霊は昇天できる 幽霊はスパークリングワインのはじける気泡を味わうとのこと。
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雑。昔の英国貴族のお屋敷の大広間では、テーブルの真ん中に豪華な塩入れが置かれていて、そこを基準に上座下座を区別したとのこと。おそらく階級意識のみならず、魔除け的な意味合いもあったと思われます。現在でも口にははっきり出さずとも、凝った塩入れをさりげなく置いている名家は多いそうです。
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ーー他にも追いはぎに銃を突きつけるヤングレディーとか、同誌には勇猛な女子の記事が多いのであります。危機に陥っても知略でその場を切り抜け、優位に立つや容赦なく攻撃するというプロットが多数見受けられるあたり、時代の気分なのか。面白うございます。
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暦。11月29日夜は聖アンドリュー前夜。当館的には吸血鬼のシーズンインの日。この夜、ルーマニアでは吸血鬼たちがいっせいに墓から這いだすとのこと。啓蟄みたいなものらしいです。初日はとりわけ活動的で、棺桶を頭に乗せた状態で乱闘するそうです。一般市民は近づかないほうが賢明でしょう。
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雑。19世紀末にハロウィン・パーティーの変種として黒猫パーティーなるものが出現。参加者全員が黒猫のコスプレをする、あるいはなんらかの形で黒猫を身に着けるのがドレスコード。もちろんみんな猫言葉をしゃべり、にゃごにゃご歓談するのであります。
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ウサギに関する伝承 ・リンゴをひとくちかじってそれを餌に枯れた滝つぼで釣りをするとウサギが釣れる ・月はじめに「ラビッツ」と唱えると幸運が一か月続く ・釣りに行く道でウサギが前を横切ったらその日は一尾も釣れない ・悪い子はブラックラビッツに襲われ箱詰めにされてどこかに連れていかれる
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暦。7月26日は #幽霊の日 。 オドネルによりますと、猫の幽霊はめったに出ないけれど、出たときはでかくてかわいいんだそうです。そもそも九つの命を持っているため、幽霊になる理由がないというか。幽霊になる猫は転生を繰り返した大物ということなのでしょう。
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猫魔術。ドネガル地方では「妖精の取り分」としてバターのかけらを窓の上部の梁に載せる習慣があったのですが、肝心のバターはもっぱら猫が頂戴していて、妖精さんには届かなかったようです。妖精さんが怒り狂って呪いの言葉を放つ一方、ドネガルではふとりたおした猫が増えたとの詩がありました。