西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雑。魔法道具として「マジック・マフ」が記録には残っているのですが効能が不明。いずれにせよ冬場限定でしょうから使いにくいのでしょう。想像するにいろいろなものが出てくるあたりか。キャンディーとかココアとか。たまにデリンジャー。
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暦。1月6日のエピファニーは東方の三博士の礼拝を祈念する祝日とされています。三博士の名前と贈り物とその意味はーー メルキオール 黄金 王権 ガスパール  乳香 神性 バルタザール 没薬 悲しみ となるそうです。「悲しみ」は人の罪を背負う運命を表すとのこと。絵は当館のホートンから。
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#愛鳥週間 フクロウに関する伝承 ・フクロウが昼に鳴くと火事が起きる ・鳴き声は死の予兆 ・鳴き声の近くに魔女がいる ・姿を見るとラッキー 英語ではフクロウ、ミミズクの区別なく owl です。声が凶、姿は吉という伝承が多いようです。
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断捨離推奨派の方々の目には、同じ本を出版社別、年代別に集める行為はどのように映るのか興味がありますね。 twitter.com/tamiki/status/…
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五島勉氏の訃報に接し。ノストラダムスが一次大戦中のツェッペリン飛行船によるパリ空爆を予言していたとの戦時宣伝。当の飛行船搭乗員たちが真に受けてしまい、ノストラダムスを守護聖人に採用したという話が『スーパーナチュラル・ウォー』に。予言とプロパガンダの相性の良さは抜群なのであります。
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お宝。本日ベルギーより魔法系アンティークが到着。まずはお守りピン類。全長5㎝ほどの黄金ピンに真珠、ルビー、サファイアの細工。おそらくはトリニティーの象徴かと。もう一本はわかりやすい蹄鉄に粒真珠を七個ちりばめたもの。時代的には19世紀末から20世紀初頭頃でしょうか。とてもかわいいです。
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動物画家ハリソン・ウィア(1924-1906) はカササギがナイフを盗み出して庭先に隠匿する現場に行き合わせたとのこと。秘密の隠し場所ではナイフ6本、ハサミ、指貫などが見つかったと1874年のチャターボックス誌にありました。「妙なところで見つかる妖精の指輪」といった物語の原因かもしれません。
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この夜、シャンパンの開栓時のぽん音としゅわしゅわ音、封を切ったばかりのウィスキーをグラスに注ぐ際のとくとく音が幽霊を引き寄せるそうです。それが好きな幽霊が集まるわけですから、おそらくおっさん幽霊ばかりかと。あえて禁酒して早寝というのもありかもしれません。
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油断。銀器を三か月放置するとこの始末。1時間かけて磨き上げてやりました。その間の心理が心地よいのであります。以前も記しましたが、銀器磨きは伝統的な気分転換法としてフォークロアのひとつと化しておるのです。磨くためのワンセットといってもいいかもしれません。ビフォアアフター。
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さてミツバチの巣別れの季節。分蜂の群れがやってきたお家は名誉にしてアンラッキーなり、というのが英国の伝承にあります。流浪の女王様と忠義の家臣たちをお迎えするのであります。光栄ですがトラブル必至ということでしょう。養蜂文化は異文化接触の面があり、魔術的にも面白うございます。
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名前を出すだけで魔除けになる植物としては例の "Parsley, Sage, Rosemary and Thyme" も有名。日本だと「くわばら」とかになりましょうか。面白いのであります。
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オールドバチェラーにはいろいろと心得らしきものも伝わっていて、いわく身なりを整え、世間には善意を基本に応対すべし。また一点、やや高価なものを身に着けるべし、と。それは指輪であったり懐中時計であったりするわけですが、行き倒れた際はそれを売却して葬儀費用に充ててもらうため、と。
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猫。グリム童話「粉ひき場の少年と猫」はオーノア夫人「白猫」系の応報譚。徒弟の少年が三毛猫姫に気に入られ、猫の国で七年間過ごしますが、結構こき使われもします。少年の世話をしてくれる召使猫たちが執事服を着込んだみたいで面白いのです。絵はホープ・ダンラップ。
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暦。5月16日はアイルランドの航海聖人ブレンダンの祝祭日。この方はさまざまな伝説に包まれた聖人でして、創世記の天地創造を信じなかった罰として世界を彷徨う羽目になったとか、超巨大魚を島と間違えて上陸し、その背中でミサを挙げたとか、シンバッドそこのけのエピソード持ちです。
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季節。2023年、2月22日から4月6日まで続く四旬節(レント)の期間は肉食が禁じられ、かわりに魚料理が推奨されるのであります。英国にあってとりわけ王侯貴族に人気があったのがヤツメウナギ(食感が肉に似ているとか)。乱獲された恨みなのか、巨大モンスター化して人を襲う伝説もありますーー
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さらに鐘。聖具たる鐘の下に隠れてなおキヨヒメドラゴンにレンチンされた安珍を思うとき、正邪もまた力関係かと。ここらへんは山口美央子「龍になって」(『フェアリズム』収録)を参照というか。鬼気迫るのであります。えこそ許さじ。絵はグリフィスから。
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雑。犬猫の擬人化像を探していて遭遇。「混浴」と題される1905年頃の絵葉書。もしかしたらいかがわしいアイテムなのかもしれません。100年過ぎれば時効でございます。オカルトとはあまり関係ありませんが、当時の若者たちの大胆な海水浴風景ということで。猫たちの表情がちょっと怖いです。
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花。「修道院の花暦」によれば1月19日の花はオドリコソウ、英名を White Archangel 白い大天使という優雅な一輪。ミツバチが好んでやってくるとされていて、養蜂を前提とした庭造りによいそうです。「修道院の花暦」は19世紀半ばに恋愛意識の強い「花言葉」に押されて流行らなくなったとのことーー
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お茶会に関する伝承 ・手渡されたティーカップに浮かぶ泡の数が将来の夫の数 ・ティーケトルをゴトゴトと沸騰させると男が逃げる ・ティータオルがテーブルから落ちると来客の知らせ ・ティーカップを持つ際に小指を曲げる娘は決して結婚できない いろいろ作法があってややこしい領域のようです。
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季節。タンポポの英名 dandelion の語源は dent de lion 「ライオンの歯」なんだそうです。この時期に夕空に昇ってくるしし座が反映されているという説もあります。夕暮れ時、綿毛を一息ですべて吹き飛ばせたらお母さんが呼んでいるという「タンポポ時計」。ユーイング夫人の作品はのどかなり、と。
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ハロウィンの雑。1920年代のこの季節、名門女子大生によるゴーストマーチが流行ったようです。おそらくチャリティーの募金などを行ったのでしょう。窓辺のお化けランタンはワルガキ除けか。今年はいろいろあってサイレント・ハロウィンが主流になるのでしょう(なれよ)。温故知新なり、と。
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暦。10月20日は #頭髪の日 とのこと ・目当ての男子の髪の毛を一本入手して自分の髪の毛と恋結びにすると恋愛成就 ・死人の髪を木のうろに入れておくと妖魔が棲みつく ・満月の晩に髪をすく女性を目撃するとアンラッキー 最後のは妖怪の類らしいです。絵はラッカムのラプンツェル。
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雑。1次大戦後の雑誌広告に見るハロウィンや魔女のイメージ。およそ恐怖の対象とはなっていないようです。悪役としては賞味期限が切れた感じなのであります。もちろん農村部ではカニングフォークたちが現役で活動しているわけで、実態と印象の乖離に注目したく思うのであります。
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クリスマスの伝承 ・ぶらさげた靴下に曲げた釘を入れておくとラッキー ・24日の真夜中(0時)になると牛がしゃべる ・当日に野外で洗濯物を干すとアンラッキー ・イブには幽霊はまったく出ない ・イブには狼男の一団が酒蔵を襲う 図は一次大戦時の煙草の広告。塹壕のサンタクロース。 #スパウォー
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ーー金髪男性は問答無用で追い払う、門前払いにするとの記述も多いのです。冬場になると北方のバイキングに襲われた日々の名残とのこと。図はパンチ誌から「ファーストフット」の図。頭髪分布に空白がある人も金髪よりはましということらしいです。