西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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雨傘関連の伝承 ・雨傘を家のなかで開くと家族のだれかが死ぬ ・雨傘をベッドの上に置くとアンラッキー ・雨傘を手から落とすとアンラッキー。他人に拾わせるとラッキー。 雨傘伝承は米国に多い印象。霧雨が多い英国では雨傘はあまり役に立たないというか、持ち歩いてもさしはしないのであります。
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雑。男の日傘が話題になっているような。 思い出すのはロビンソン・クルーソーであります。最近はいろいろとPCコードに引っかかるようで言及が少なくなっている印象ですが、サバイバルものの古典の地位はゆるぎなく。
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続・シー・サーペント。19世紀初頭の時点でこの謎の生物の正体はウバザメであろうと推測されていました。図は1809年に博物学者エヴァラード・ホームが発表したウバザメ研究論文から。腐敗するとこうなるという説明図が興味深いのであります。
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先週フリーメイソン会館では70もの集会が開かれましたが、すべて英国政府が打ち出した「集会は6人まで」ガイドラインを厳守したとのこと。 twitter.com/UGLE_GrandLodg…
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雑。花の擬人化は難しいのでしょう。とりわけ人面花は紙一重で向こう側であります。図は1906年のアルダイン読本の挿絵。少女が妖精さんとともに庭の草花に挨拶してまわるのですが、なかなかの雰囲気になっています。もっともストーリー展開は面白くてーー
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ゴブルが挿絵をつけているハリファックス童話集(1913)では「周囲が光に包まれ、歓喜の声がわきあがる」のであります。こちらのベルは王子様を見ても(あんただれ)とそっけなく、ただただ野獣をさがすのです。この展開のほうが素敵です。
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#ドラゴンの日 言われないと気づかないドラゴンもいるもので、これはスコットランド伝統の革鞄「スポラン」に見るケルティックドラゴン模様。本来はウェストバッグですがストラップを替えて秋冬用の斜め掛けにしています。スマホとお財布等を入れるのにぴったり。
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暦。9月9日は「九九の日」。図は当館の資料にあるヴィクトリア朝英国で使われていた九九表。あちらは「ににんがし、にさんがろく」とマントラ風に覚えるのではなく、この種の表を参考に two times three is six といった感じで暗記していたようです。ゆえに別名を times table 。通貨換算表も付録。
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暦。11月5日はガイフォークス・デイ。英国議会爆破を企んだ一味の人形を市中引き回しのうえ花火で爆破する日です。さすがに英国限定のお祭りで、他国民がこれをやると意味不明になります。パブリックエネミーを呪う日と解釈するのであれば、また話は別となりましょう。
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雑。夢のなかに登場する扉は往々にして自動式、というかノッカーがこちらの手をつかんで離さなかったりする恐怖仕様。開けた先にはさらなる夢の世界が広がっているのであります。「扉口に潜むもの」との遭遇も不可避なり、と。
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時計に関する伝承 ・時計の針が上昇するときに結婚式を挙げると花婿が出世する(午前中○○時30分から開始せよの意) ・屋内で死人が出たときは時計をとめないとさらに死人が増える ・停止していた時計が不意に動き出すと不吉 ・柱時計にねずみが棲みつくと不吉 時計は不吉な話が多いです。
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注意すべきは、女王陛下の崩御に際して喪章をつけてよい巣箱はロイヤル・ビーキーパーのそれだけであって、英王室に無関係の巣箱に黒リボンを巻いてもミツバチが混乱するだけでしょう。基本、ファミリー内の手続きということで。もちろん重要ニュースとしてミツバチたちに伝えるのはありです。
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雑。「むかしむかし、TVで観られるもっともセクシーなものがバーバラ・イーデンのおへそだった頃」という言い回しが流行ったことがあります。人気シリーズ I Dream of Jeannie 「かわいい魔女ジニー」(1965- 70 )は米空軍とNASAの全面協力のもとで製作されていますので、ミリタリーコメディーの側面も
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先のキューカンバーサンドイッチに関して。アフタヌーンティーに出すキュウリのサンドイッチは薄ければ薄いほど偉いとのこと。極薄のパンのスライスを作るには、切り出すパン面に先にバターを塗って粘着力を確保するのがコツだとか。分厚いサンドを出すとあとでいろいろ言われる怖い世界であります。
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暦。10月1日はロザリオ週間の初日です。1571年10月、レパント海戦に先立ちキリスト教軍の勝利を祈願して行われた大々的ロザリオ祈祷を記念するものです。ロザリオにも種類があり、おなじみのネックレス状のもの、一本の紐とビーズからなるもの、指輪タイプとさまざまです。
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参考に他の図像も。左がホーン暦本、右が農業年鑑から。乗っているカニが妙に写実的な点もいい味出してます。5月31日夜に「六月召喚!」などと叫ぶとよいのであります。必ず来るものをあえて呼ぶのは大事な心得でありましょう。
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雑。魔法を探して童話世界を彷徨いますと、よく遭遇するのがいい感じの日本童話。「舌きりスズメ」のお話も海外に紹介されるとどこか変容しておるのです。物語は通常進行しますが、老夫婦を歓待する「スズメ踊り」が妙に粋であります。『二階の本棚童話集』(1920)から、絵はキャサリン・ダッジ。
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幽霊馬車。spectral carriage といった表記もあります。図はスコットランド系の一家の前に出現したもの。ハイランドの貴婦人とおぼしき人を乗せた二頭立てが目の前でフェイドアウトし、雪道には轍の跡が残っていなかったそうです。霊視力を有するケルトの末裔には「見える」んでしょうーー
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雑。以前も紹介しました19世紀の夏場のロンドンの風物詩「バイアブルーム」。フランドルからやってくる箒売りの女性たち。  ナーサリーという聖域で育つ良家の坊ちゃま嬢ちゃまにとって、ガラス窓越しに見る「路上職」の人々は異形にして異能、異世界からの誘惑者としての属性を有していてーー
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雑。乗馬服姿の猫レディー。どの方面の需要なのかわかりませんがとりあえず。ヴィクトリア朝後期は女性が「速度」を発見した時代とのエッセイがあり、しょせん馬任せの乗馬から自身の速度が問われる自転車へ興味が移った点が重要だったとのこと。この猫レディーは旧世代のお嬢様なのでしょう。
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暦。1月16日は以前にも紹介した「瓶詰の奇術師」暴動の発生日です。ワインの瓶に全身を納めるという触れ込みの奇術師がロンドンの劇場を満員にしながらドタキャンで売り上げを持ち逃げ。怒った観客が暴徒となり劇場と周辺を破壊した事件です。瓶詰芸は一応存在したらしく、再現図だとこんな感じ。
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なるほど、タロットの「塔」は煙突の可能性も存在するわけで、上のほうで火を吹くのも当然でしょうか。見てみないとわからないものであります。 twitter.com/IrishEmbJapan/…
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地図の雑。女神ブリタニアあり、聖ジョージあり。ブリテン島の擬人化は昔から楽しい領域なのでありましょう。このあたりをスタンダードとして、老婆像、酔いどれ像とふざけていくのもお約束であります。集団意識としての国家像は意外なほど魔術的なのであります。
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雑。ツバメに関する伝承を調べていて親指姫のラストシーンに注目。助けてもらったお礼に親指姫の脱出行に協力し、恋の成就をも願っていたツバメくんがあっさりふられる様子には多数の同情が集まったのであります。それはともかく最後に「マイア」と改名する姫に関しては一考が必要かもしれませんーー
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季節。冬の使者ジャック・フロストの到来を語る説話は多いのですが、春先に退場する模様を描くそれはあまり見かけないのであります。少年としてのジャックはフローラの到来を感じていじけてすねて、雪が残る高山へひっそりと向かいます。中高年ジャックは川に落ちて海に流されたりします。悲惨なり。