西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(リツイート順)

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なにやらトレンドに薩摩ホグワーツ生なるものが。ひとしきり笑わせてもらったあとで考えました。 「不死鳥騎士団」にサツマという単語が登場しておりますし(ミカンですが)、長澤鼎や町田久成あたりが魔法学校に迷いこんでいたとしてもある意味納得できるのであります。
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ーー協会所属の靴磨き少年たちのことはロンドン警視庁も目をかけていて、巡査たちがこまめに声をかけたりしていたとのこと。このあたり、警察の「目」として利用されることもあったでしょう。写真はカッセル社編『はたらく英国』(1902)から。
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雑。マナに関して。魔術的宇宙観では、マナは土星のインフルエンスが大気を通過して凝固したものとされておるのです。ちなみに金星のインフルエンスが大気を通過すると蜜になり花にたまるのであります。図はニュルンベルク年代記から「マナの収穫」。
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雑。メイデイではもともと五月の擬人化を the Lord and Lady of May のカップルで選出して祝祭を行っていたのですが、いつのまにか男性が消えて、lady が queen に昇格して現在のメイクイーンに至ったそうです。五月姫に花束をささげる青年たちの図。
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祝。ロンドンのオカルト古書店「アトランティス・ブックショップ」創業99周年とのこと。おめでとうございます。古来より古書店は魔界の入口なり、と。1984年に撮影した同店の写真も添えて。 twitter.com/AtlantisShop/s…
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雑。一部地方の昔のハロウィンでは「赤い実」が面白い役割を果たしていた模様。煉獄から一時的に逃げてきた魂たちが追っ手のグールを退ける際に「赤い実」を使うとのことで、ゴーストパレードのしんがりの子が赤い実がついた枝を持つ役をつとめたそうです。細かい設定はたいせつな心得なり、と。
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魔女の飛翔も時代とともに解釈が変わっていきます。ホルト判事(だったと思いますが)にかかるとーー 検察 「被告は箒に乗って空を飛んだのであります!」 ホルト「別にかまわん。禁止する法律がない」 この判事さんはほんとにかっこいいです。
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ナーサリーマジック。リドルの定番「ナンシー・エティコート」も、人格を与えられると豹変します。ヒロインの役に立ちたいからと溶けながら道案内する姿がせつないのです。「気にしないで。わたしはいっぱいいるから」。ピーター・ニューウェルの『マザーグース物語』(1905 )から。
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続・ブーツと悪魔。古来英国には古靴をラッキーアイテムとする発想があり、旅立つ人にぶつけたりするわけです。古靴に入る子猫もまたおそらく幸運をもたらす精霊の類を表しているのでしょう。面白や、と。写真は当館のドアストッパー。
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暦。1月20日夜は恋占いの特異日「聖アグネス前夜」です。この夜に乙女が夕食抜きで就寝すると将来の夫の夢を見るという伝承をもとに、キーツが同名の詩を書いて現在に至ります。詩のクライマックスは就寝前の乙女の脱衣シーン。髪飾り、首飾り、胴衣と視線移動も完璧な描写はさすがに詩人なり、と。
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雑。英国古謡にクリスマスのご馳走風景をひたすら歌うというおめでたい曲がありまして、そこでリフレインされる文言「プラム・プディング、グースにケイポンにミンスパイにローストビーフ」が術式化できそうです。スカボローフェアの Parsley, sage, rosemary and thyme の仲間ということで。
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暦。10月4日は10プラス4で「天使の日」なんだそうです。いわゆるデッドパニングなんですが、運よく西洋でもこの前後は天使関連の祝日多し。過去ツイからちょっと面白そうなところを。(dead punning 聞くと疲れるダジャレ等のこと) twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。記録の天使という発想があります。睡眠中に接触することもあるそうです。 「なにを書いておられるのか?」 「神を愛する者たちの名前を」 「私の名前はありますか?」 「ありません」 「ならば私は、人を愛する者として記録していただければ」 リー・ハント「ベン・アデル」からーー
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#今年も残りわずかなので今年一番伸びた絵を貼る 自分が見つけた絵という意味なら、このが楽譜クマでしたねえ。
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サクラの季節、ということで「英訳花咲じじい」を探してみると意外に見つかりません。悪役が主人公の真似をしてひどい目にあうお話は反復モチーフですが、若者が不在という点が敬遠されるのでしょうか。ローダ・チェイスが描くじいさまはなかなかファンキーでよいと思います。メリル読本から。
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暦。1月17日は聖アントニウス祝祭日。ホーンによればこの日に妙な事件があったとのこと。仕立て屋さんが悪魔とおぼしき人物からスーツの注文を受け、布を渡され採寸を行ったのですが、不安に思って神父さんに相談。神父さんとともに完成したスーツをもって約束の日時に約束の場所に赴くと--
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雑。魔法の剣の鍛造法の記述。「天上の炎にて鍛えるべし」。どうしろいうのと思いきや、落雷によって燃えた樹木から採火せよとの指示。雷雨にランプを持って走り回ることになるので、それはそれで危険でありましょう。よい子は真似しないように。
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ーー少年たちは靴磨きの技量と平素の態度等によって三段階に分類され、バッジなどによって昇進を奨励される仕組みです。「卒業」は18歳前後で、その後は協会が預かっていたお金(50ポンド貯めた子もいたとか)を支度金として軍隊に入ったりオーストラリアやインドなどに移民したりーー
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エドワード七世の王妃アレクサンドラが皇太子妃時代に使用されていた品、ということでしょう。当時から「やりすぎ」との評判もあり、戯画が描かれていたように記憶しております。 twitter.com/HirokoMiyamoto…
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暦。8月16日は聖ロクスの祝祭日。犬を連れ、片足を剥きだしにした旅人の姿で描かれるため、タロットの愚者の原型であると当館などは考えております。家族も友人もなく異国の地でひとり病に伏しているとき、食料を持つ犬と薬を持つ天使が助けにやってくるというエピソードが人の心を打つのであります。
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こちらは18世紀北インドの対のチャームケース。一辺7㎝ほどの宝飾細工の箱で、おそらく花嫁道具か。新郎新婦を守護する精霊が封入されておったのでしょう。箱詰め/瓶詰精霊の類もユニヴァーサルな術式であります。
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結婚月に関する伝承 1月に結婚、いつも貧困 2月、いずれ再婚 3月、相手は大物 4月、釣りあい良好 5月、最後は険悪 6月、みんな羨望 7月、相手は貧乏 8月、時期は尚早 9月、とても裕福 10月、やたら健康 11月、すぐに解消 12月に結婚、キュピドの気まぐれ 1920年代の感覚でしょうか。
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花嫁に関する伝承 ・ヴェイルは挙式前夜まで家族以外の人間に見られてはならない ・ヴェイルをたわむれにかぶる人間は決して結婚できない ・白と青以外の花嫁衣裳はアンラッキー ・結婚式は〇〇時30分から開始しなければならない 最後のは、時計の分針が上昇していくさまがラッキーだからとのこと。
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猫のお茶会関連で再掲。子猫たちを集めて社交界デビューの下準備といったところでしょう。大きなリボンがドレスコードと思われます。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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雑。「ジャックと豆の木」に登場する「しゃべる竪琴」。クルックシャンク童話集では飛行機能が備わっていて、ジャックの指示に従いシャラン!と音を鳴らして右に左に投石を躱します。さらに美しいメロディーを奏でて飛んでいきます。かっこいいのであります。おそらくハーピーの親戚かと。