西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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RT。スウェーデンの聖ルチア祭は一種独特で、光の聖女さまを強調すべく選ばれた少女が頭に複数の蝋燭を載せて着火します。懐中電灯でもよいらしいのですが、こちらは八つ墓村とか連想してしまいます。
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絵葉書ついでにほぼ同時期(大正10年頃)の日本で見られた女性テーマの絵葉書。「活動の女」「バアの女」だそうです。なんかお洒落です。もうオカルトは関係ないのですが、せっかく見つけた資料ですので勢いで。
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雑。英国版ルンペルシュツルキンのお話、「トム・チット・トット」。この妙な魔物の名前バレのもととなる台詞「ニミーニミーノット」を "name me, name me not" と表記している版があり、とんと腑に落ちた次第。民話童話に出てくる妙な言葉は心の奥深くに刻まれておったのです。半世紀を経ての解決。
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日本の赤珊瑚はヨーロッパに渡り、退魔の宝剣になったとのこと。Thanks for information! twitter.com/HokutoAndy/sta…
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雑。クリスマスは多様な伝説に包まれていますが、いわゆる「サーロイン・ステーキ」もそのひとつ。チャールズ二世がクリスマスの宴席に供せられた腰肉 loin を賞賛してこれに「サー」の称号を与えたというお話。よく出来ていますが、sirloin の sir は sur (上)の別綴りで、腰肉上部の意とのこと。
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#あの名画にひどい邦題をつける 『悪役令嬢スカーレットの華麗なる冒険』
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雑。「13クラブの年次食事会」。梯子の下で塩をこぼす13人の黒服男たち。このあと鏡を割ったりするのでしょう。実際、縁起の悪いことをわざと行う集いはあったそうです。マイナスにマイナスをぶつけるという発想は意外にユニヴァーサルで、魔除けに魔物像を置いたりするのであります。
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「長靴猫」はさまざまな画家に愛されてきた物語。死んだふり図はヒース・ロビンソン。「カラバス侯爵溺死寸前図」は1860年『お気に入り童話集』から。ずいぶんと気合の入った溺れかたであります。
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ーー英国に帰還したときは女装していて、早世した妹の名を借りてエリザベスと名乗り、以後は占星術師、服飾デザイナーなどで世渡りしたとのこと。酒場で男どもと豪快に飲みあかすこともあったとあり、人気もあった模様。毛抜きでこまめに髭を抜いていた痕跡あり、と  図像の類はいまだ見当たらず。
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猫魔術。グリマルキンを探してあちこちを彷徨うと、ブレーメンの音楽隊の猫にこの名前を用いている例を発見。挿絵は擬人化されて着衣ヴァージョン。こうなるとニワトリのすっぽんぽん状態が不可思議であります。1923年のグリム童話集から。
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無くした人形は亡くした人形であって、戻ってくるときは別物になっているとか、いろいろと。なお見つかったお人形が修理不能と判断されたなら、「人形のお葬式」が執行されるのであります。夢のなかで壊れた人形に襲われるのもお約束。たいがい怖いです。
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雑。たまにどうでもよいことが気になるわけです。最近見かけた「魔導師団」という言葉。「魔導師の団」なのか「魔導の師団」なのか。前者なら20人くらい、後者なら5000人はいるか? 組織の規模は重要だと思うのであります。
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ひな祭り近し。当館は外国に紹介される日本の祝祭に注目しております。特に人形関係は異文化に接触すると微妙な変化を起こして魔法を生み出すことが多いからです。七代伝わる人形に生命が宿るとか、仕舞い忘れるとエンシャントメイドになるとか。図は1901年のアメリカ中等読本に見るひなまつり紹介例。
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補足。願い骨 wishbone 。鶏の叉骨。鶏料理の際に皿上に残るこの骨を二人で引き合い、長いほうを得た人の望みがかなうという遊び。引く前に願いを声に出すのがしきたり。
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ナーサリーマジック。意味不明のライムはうたたねすると独自の進行を見せる場合も。カエルとドブネズミがネズミ夫人の在宅日にお邪魔してネコに襲われる謎ライム「カエルのおでかけ」も、夢のなかではネコ一家が返り討ちにあったり、ネズミだけが危機一髪で脱出したり。話は膨らむのであります。
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ーーこのグランドピアノは通常の白鍵黒鍵に加えて青鍵と赤鍵を持ち、小鳥のさえずりや小川のせせらぎ、子供の笑い声も出せるというスーパーマシン。ただしメンタル面が弱く、風車にふられると川に身投げしてしまいます。打ち上げられてぼろぼろになったところを蒸気機関車に助けてもらう図がこちら。
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「死者の髪は燃やさずに地中に埋めよ。さもないと最後の審判の際に死者が髪をもとめてさまようであろう」という伝承があるわけです。生前の評判が悪いと埋葬までの間にいろいろと悪戯されるようです。最後は棺の裏返しまであるとのこと。
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しゃっくりに関する伝承 ・領主さまのお顔を拝見するとしゃっくりがおさまる ・親指を下唇に、人差し指を顎にあてて「親指に移れ」と9回唱える ・人形にお菓子を与えるとおさまる ・最愛の人のことを一生懸命考えるとおさまる なにかに「うつす」という発想はユニヴァーサルであります。
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暦。さてメイクイーンの選出法。19世紀以降は事実上の美少女コンテストと化していますが、それ以前は「銀貨を一枚入れて焼いたケーキを切り分けて」と例のパターンだったようです。当たった娘は銀貨を貰えてメイデイ中はちやほやされるわけです。なぜか黒いケーキにするそうです。図は適当な娘さん図。
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イースターカードのデザインも、新奇をてらうあまり製作者の意図から外れてSFかホラーに近づいたものも。卵生人類の誕生であります。
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「サイレントサパー」はクリスマスにも見られる習俗で、その際に食すものもキャベツのスープとか質素なものが多いのであります。「空皿のセッティングをして座っているときに現れるのが将来の伴侶」といったテスト系の伝承もあります。
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風の薔薇の図。ようするに全方角の風に名前をつけて召喚対象としているわけで、そこから風を猟犬に見立てる術が派生した、と。術者は風の強い日に丘の上にたたずみ、魂を風に乗せて野山を駆け抜けていくのです。野外瞑想の一種かと。
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人形。(クリスマスプレゼントに帽子が欲しかったのに貰えなかった)と人形が泣く声が聞こえたような気がします、と始まる児童雑誌の手芸コーナー。簡単な毛糸編みで帽子の作り方を教えているのですが、添付の写真が怖いのであります。この人形が(・・・寒い・・)と夜中にささやいてくるとーー
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ガブリエルの猟犬に関するヨーク界隈の伝承 ・午前0時に生まれた子供は長じて霊を見る力を持つ ・またガブリエルの猟犬の声が聞こえる ・教会の鐘が鳴っているときに生まれた子供は長じて霊を見る力を持つ ・赤子は生後の一か月間で将来のすべての場面の夢を見る  誰もが聞こえる音ではないようです
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暦。11月30日はスコットランドの守護聖人アンドリューの祭日。意外と知られていないのは、この聖人がルーマニアの守護聖人でもある点であります。かの国の吸血鬼たちが聖アンドリュー前夜に墓から這いだしてきて暴れるのは、もしかしたら死してなお護国の鬼たらんという愛国的行動なのかもしれません。