西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

1476
鉛筆に関する伝承 ・ちびた鉛筆を地中に埋めるとラッキー ・鉛筆を削り終えると勉強した気になる ・学校に忘れた鉛筆を取りに戻ってはならない ・男子が初めてのラブレターを鉛筆で書いて女子に送るとその恋は決して成就しない 学校関係の伝承が多くなります。最後のはケンタッキー迷信集から。
1477
故事。11月14日は英国史上最長寿者トマス・パー(1483?-1635)の命日です。その152年の生涯は80歳で初婚、102歳で不倫、120歳で再婚となかなかのスロースターター。エリクサーを所持していたとの噂も絶えません。パー翁の名を冠するウィスキーがあるのもむべなるかな。
1478
#StAndrewsDay 11月30日はスコットランドの聖アンドリューの祝祭日。ちなみに薔薇十字の伝統はスコットランドで保持されたという伝承もあり、魔術関係者には自称ハイランダーがうじゃうじゃと。当館は手元にあるスコットランド製品を集めてありがたやと手を合わせております。
1479
前掲書では世界最初の子守歌は楽園追放後のイヴがカインを抱いて歌ったものとされています。 「眠りなさい、カイン。あなたの父は額に汗して働きます。母はかつて歩んだ楽園を夢に見ます。二度とあの甘い実は食べません。眠りなさい、カイン」 なかなか不安を感じさせるのであります。
1480
雑。1909年に刊行されたラッカム挿画版グリム童話集から「七羽の大鴉」。どうみても杯の7であります。ライダー版タロットの刊行年にこの絵が登場するのはもちろん偶然なのですが、なんらかの意味を見出すのもこちらの自由といえましょう。
1481
雑。そういえばと『冬物語』をチェックしていてあらためてパーディタの魅力を再確認。「花尽くし」の場面でさまざまな花に祝福属性が付与されていくのであります。シェイクスピアの場面場面から術式を構成していくのは優雅でよいのです。親指がひりひりする。なにかが道をやってくるのであります。
1482
雑。修道院跡地はいろいろな不可思議の舞台となります。ウェールズのストラタフロリダ修道院は16世紀初頭に英国国教会成立の余波を受けて破壊され、石材は他の建造物に利用され、ゲートだけが残ったのであります。おかげで見るからに異世界への入口となってしまいました。雰囲気あります。
1483
雑。「魔女の予言にびびる長靴をはいた猫」の図。あの話のどこにそんな場面がと思いますが、これは1860年代(推定)のパントマイム楽譜集から。クリスマスのパントーはあらゆるファンタジーの詰め合わせセットですから、なんでもありなのです。その場その場で楽しければOK。
1484
雑。ハロウィンゲームは炉端遊びが多くなります。  現代ではぴんと来なくなったものは「鉛溶かし」。溶かした鉛を水中に投じ、出来上がる不思議な形でいろいろ占います。各家庭に各種補修用の鉛板とるつぼが常備されていた時代があったのです。二次大戦後はほぼ見かけなくなっています。
1485
暦。さて12月、ということでクリスマスの話題も多くなります。図は1907年頃の意味不明のクリスマスカード。「願いは短いほうがより伝わる」とありますが、子供を釣っているのか餌にしているのか。ウィッシュとフィッシュの洒落なのか。しばし考えるのが楽しいのでありましょう。判じ物ということで。
1486
暦。12月12日は書物占いの日。ホーンによれば1648年のこの日、議会軍との内戦に敗れて幽閉中であった英国国王チャールズ一世が将来を不安に思い、ヴェルギリウス詩集で書物占いを行ったとのこと。指先に当たった詩句は不吉なもので、年明けの処刑を暗示していたそうです。
1487
聖ニコラスが「悔い改めた泥棒」の守護聖人とされる点を鑑みると、ここに描かれているのはサンタその人ではなく「OB組」ではなかろうか、と思ってしまいます。聖ニコラスの下にかつての怪盗や大泥棒が勢揃いして、厳重な警備網をかいくぐって玩具を配っていく話も面白そうです。
1488
雑。低年齢魔女の資料。イーグル・ブランドのコンデンストミルクの宣伝(1910年前後)。魔法のように美味なミルクで子猫たちもメロメロといったところでしょう。以前に紹介した19世紀末のセントニコラス誌の少女魔女といい、この領域はアメリカが先行していた印象であります。
1489
雑。チェンバース暦本によると5月30日はアーサー王の誕生日とのこと。根拠、出典は不明であります。アーサー王とキャメロット伝説はヴィクトリア朝になってから急に人気が出て、魔術界に組み込まれるのは1次大戦後といった印象です。絵はハワード・パイル。
1490
雑。ラッキーアイテム「蹄鉄」。現行形式のものを英国に伝えたのはノルマン人だったそうで、妖精や魔女が蹄鉄を嫌う一因かもしれません。図版は19世紀末に考案されたネバースリップ社のスタッド蹄鉄。冬になるとスタッドを装着して滑り止めにする方式。
1491
雑資料。16世紀初頭の英国セントポール校校則 ・午前七時までに登校、午後五時下校。 ・友人のロウソクを借用しないこと。 ・授業中の飲食は一切禁止。 ・校内での闘鶏、肩車行為、喧嘩等を禁ずる ・祝日は学生が勝手に決めてはならない 遅刻してゲームして自主休講する学生が多かったと思われます。
1492
雑。英国では呪いの人形をロウや粘土で作って針や釘を刺すわけですが、それを教会の墓地に持ち込んで見つかりにく場所に隠すまでが一連の手順とのこと。聖域のエネルギーを借用というか悪用するのがお約束。人形を完全に隠さず、だれかに見つけてほしいという心理もユニヴァーサルであります。
1493
雑。例のベルギーのお家にある海賊船は100年以上前に肖像画の少年にクリスマスプレゼントとして贈られたものらしく、GHOSTなる文字から察するに英国海賊か。敵役をふられていたのか主人公だったのか、もはや判明しない付喪神であります。海賊旗が取り外しできる点も妙にリアルで素敵です。
1494
雑。庭園日時計のシンボリズムは追求していて楽しい分野です。天文占星の基礎となり、メメントモリのきっかけとなり。密会の目印となり、おまじないの舞台となり。夜の日時計の使い道はほとんど魔法の領域であります。面白や、と。
1495
雑。セントニコラス誌を点検中に発見。マーク・トウェインが飼っていた猫たち。他の記述によりますと、この猫たちはゾロアスターとかベルゼブブとか、それは素敵なお名前だったようです。お猫さまと暮らすと、インヴィテーションとインヴェイジョンの区別がつかなくなるのであります。正しい人生なり。
1496
雑。「〇曜日は〇〇の日」の19世紀版。 日曜はだじゃれの日 月曜は借金の日 火曜は知らせの日 水曜は友人の日 木曜は呪われた日 金曜は乾いた日 土曜は後日の日 「今日はチューズデイだから知らせがくるぞ、ニューズデイだけに」といった人の気力を奪う語呂合わせ系だったようです。
1497
ハチ、クリ、カニ、石臼の勧誘に際して用いられた食材は「竹の葉に包んだコメ」。実際の戦闘を行ったのは例の四名だけで、モモタローは後方から観戦のみ。 「これでお話はおしまい。日本人はこれをフェアリー・テイルと呼んでいます。読者のみなさんはどう思いますか?」
1498
さてバレンタイン当日。19世紀半ばですでにこの日を「文房具業界の陰謀」と嘆く声が多かったのであります。ロンドンの郵便配達が無数のカードでパンクしたそうで、それなりの経済効果も見込めたのでしょう。図はひとひねりしたVカード。美辞麗句を並べておいて背景に「願い骨」「だったらいいな」。
1499
5月22日は #サイクリングの日 とのこと。  1890年代のロンドンでは若い女性の間で自転車が大流行。ブルーマー姿で暴走するニューガールたちが半ば社会問題化。月夜のサイクリングデートが憧れのロマンス行動だったようです。当時のオカルト関係者の間でも自転車保有率が高かったのであります。
1500
雑。「賢者の杖」を求めてドルイドスタッフにたどりつくも「思ってたのとちがう」。材質はオークだそうで、実に武器としての説得力に富むのであります。剣を嫌う聖職者たちの心意気でしょうか。ダドリー・ライトのドルイド解説(1924)から。