西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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雑。フランスやベルギーでは5月1日に家族・友人間でスズランを贈りあう習慣があるとのこと。当日に限って素人が自宅の庭や野山で採取したスズランを路上で販売することが許されるそうです。去年はコロナのため規制されたのですが、今年はOKらしいです。いろいろ面白い習慣があるものだ、と。
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暦。1月17日は聖アントニウス祝祭日。ホーンによればこの日に妙な事件があったとのこと。仕立て屋さんが悪魔とおぼしき人物からスーツの注文を受け、布を渡され採寸を行ったのですが、不安に思って神父さんに相談。神父さんとともに完成したスーツをもって約束の日時に約束の場所に赴くと--
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先のRT。書物占いは英和辞書でやるとよいのです。えいやと指さして知ってる単語だったらラッキー。知らない単語はその場で覚える。一日10回もやれば結構なお勉強です。写真は表紙も取れてしまったコンサイス。ぼろぼろの辞書が学生の勲章だった時代の遺物であります。
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#わたしを作った児童文学5冊 小公子 アンデルセン童話集 小川未明童話集 秘密の花園 Child's Garden of Verses なおアンデルセンは「赤い靴」と「パンを踏んだ娘」。 小川未明は「月夜と眼鏡」を。
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雑。不用意に十字架にとまってしまい、身動きできなくなる妖精さんのお話。助けてやってからが本番ですが、救出法が結構面白いのです。薬指で救いだす(他の指はだめ)とか、なかなか剥がれないのでペンチで思いっきりとか(妖精さん激怒)。お話の教訓としては「ほっとけ」が主調のようです。
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雑。教会が認定する「聖女」sainte とは別に、突然予言や治癒を開始して尊崇を集める聖女は holy maid と称するのであります。ジャンヌ・ダルクは長らく後者の扱いでしたが1920年に列聖されて前者に昇格。英国では「ケントの聖女」Holy Maid of Kent エリザベス・バートンが有名。
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帽子に関する伝承 ・イースター前に新しい帽子を買うとラッキー ・帽子をかぶったまま屋内に入る男は不運に見舞われる ・ベッドの上に帽子を置くとアンラッキー ・眠っている犬の頭の下に帽子をそっと置く。その帽子をかぶって寝ると犬が見ていた夢がわかる。  最後のは往々にして滂沱の涙。
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雑。妖精や妖魔の話をしようとすると表現や内容に魔法的なリミッターがかかる現象があるわけですが、そういうときは琥珀の装身具を身に着けると解除できるとのこと。スコットランドの語り部はビーズ状の琥珀を握りしめるそうです。図は紀元前エトルリアの琥珀宝飾。
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2022年のイースター当日。普通は小雨の朝、まだ眠いけど出かける用意をはじめるのでありますが、当地方は快晴、肌寒いです。図は「イースター礼拝に向かうおばあさんひよこ」という呑み込むのに時間がかかる擬人化であります。
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さて子供の日。 「母の日と父の日があるのに、なぜ子供の日がないの?」 「毎日が子供の日ですよ」 これが英米での定番のやりとりとされておるのです。納得できるようなできないような。 19世紀に入ると子供を悪魔や妖精から守る話が減り、むしろ子供時代を魔法の時期とする発想が増えてきますーー
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暦。5月23日は #世界亀の日 とのこと。しかしこの生き物は英国では存在感がないのです。もともとブリテン島の淡水にはカメは棲息しておらず、近年持ち込まれたアカミミガメ等の外来種が問題化しています。英語で turtle といえば turtle dove コキジバトを指すことがほとんどでありますーー
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雑。「草葉の陰」。草花の世話をする小妖精たちは秋になると動きが少なくなり、疲れたからちょっと休むねと言い残して体を丸め、だんだんと透明になって最後は風に乗ってどこかに運ばれていく、とカーソンが語るのであります。かくありたいと思う向きもありそうです。
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#猫の日 とのことなので。 人間と暮らしながらも独自の社会を構築するネコたち。そのあたりは昔から物語の対象であります。図は猫の舞踏会でいろいろとトラブるお話「猫のパーティー」(1867)から。
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特報:英国外務省ネズミ捕獲主任のパーマストン、引退を発表。 twitter.com/DiploMog/statu…
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恒例。スペンサーいわく「七月はライオンに乗ってやってくる」。というわけで獅子乗りおやじの登場であります。図像は申し訳程度に着衣しておりますが、テキストでは「すべての衣をかなぐりすて」とありますのでかなりまずいです。これをマジカルイメージとして有効活用するには一工夫必要です。
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ナーサリーマジック。ベッドカバーの上で想像力の国を構築するスティーヴンスンの「カウンタペインの国」。 病気のときは枕ふたつで身を起こし おもちゃをベッドに持ち込んで 一日中ごきげんに遊ぶ ベッドカバーは海にも山にもなるのです。かの『童詩集』が奥義書視される所以なり。絵はスプーナー。
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ナーサリーマジック。一人っ子のドットは「あたしがふたりいると思って」と両親にお願いし、自分そっくりの人形も使って「ふたりごっこ」を始めてしまいますーー無自覚なサイコホラーと呼ぶべきでしょうか。かなり怖いです。バターワース『ファイアライト物語』(1882)から「ふたりごっこ」。
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先程紹介したチャターボックス誌。ボストンで刊行されていた児童向け雑誌ですが挿絵がなかなか充実。図は「市長のカツラを強奪するピョートル大帝」。礼拝中に頭が寒くなった短髪のピョートルが横にいた市長のカツラを借りたエピソードがあったようです。もちろん遺恨が残るのであります。
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花暦によれば5月20日はスミレとバラが交錯する日。この前後を境にスミレは消えてバラが目立ちはじめるのだそうです。控え目な幼馴染から華やかな新顔に目移りする日とのこと。いろいろともめるのであります。絵はいつものベンソンから。
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暦。1905年のパーティーヒント集を点検しておりますと、春先のおすすめに「ネコヤナギパーティー」なるものがありまして。家中をネコヤナギで飾って主催者はネコヤナギのコスプレ(各人想像せよ)をして、みんなでネコヤナギゲームをするとのこと。もっていきかた次第でオカルト儀式になりそうです。
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#天使週間 10月2日は守護天使の祝祭日です。夜、細い道を歩く子供の足元にヘビがいても、それに気づかせることなく正しい道を歩ませるのがかれらの職能とのこと。事故るときは、人間サイドが天使の警告を無視した結果なのであります。強力な守護天使になると第三者が認識できるとの説も。面白や、と。
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季節。どうも19世紀中頃までサンタのおじさんの人相が悪いのであります。1876年の絵本でもこのとおり。不審な中高年が真夜中に煙突経由で侵入してくるのであります。ブギーマン扱いなのかもしれません。
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さればキャット・チャーマーはと思いますが、これがとんと見当たらない。チャーム術に関して猫に勝てる人間などほぼ皆無なのでありまして、猫にチャームされてそれっきりの例ばかり。猫魔術おそるべし、と。
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雑。以前も記しましたが、河川や峡谷は神が定めた境界であって、それに人為の橋を架けるという行為はややもすると高慢なのであります。なればこそ悪魔が施工を申し出てくるという発想でありましょう。悪魔が架けた橋の先になにが待つのか、大変興味深いです。
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本日は #うさぎの日 でもあるとのこと。 スコットランドの魔女はノウサギに化けるとされておるのです。月光のなかでじっとたたずむノウサギがいて、つかまえようとする子供がいるわけですが、どちらがつかまるのかわかったものではありません。絵はデラメアのダンダンデリーの書からラスロップ作。