西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(いいね順)

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雑。たまに見かける巨大幼女もの。変な生き物見つけたと農夫と馬をハンカチで包んで持ち帰りますが、お父さん巨人から「もとに戻しなさい」と𠮟られます。ジャイアントは自然の力が不意に人の姿をとったものと解釈されていて、ゆえに風車などが原型として用いられるとのこと。
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暦。10月22日は #生命の樹の日 。カバラの樹に限らずいろいろな生命の樹を考える日、ということで。イグドラシルからマナの樹から、系統樹からエッサイの樹からと考察対象には不自由しないのであります。
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ーー日本をいろいろ見てまわるうちに、宣教師たちの尽力でそれなりにクリスマスが行われていると知って安堵するサンタクロース。全体的に善意のお話なのですが、どこかおかしな挿絵がいい味だしてます。少年禁酒軍とはいかなる組織なのか、謎であります。
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用語。 The spell is broken. The curse is lifted. スペルは組み立てるものなので「壊れる」。 「呪いが消える」に使う lift は「霧が消える」にも使う表現ですので、呪いの雰囲気もわかろうというもの。黒い霧の如く周囲に漂っておるのです。時折り語感をチェックしてみると面白いのであります。
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花。「修道院の花暦」によれば1月19日の花はオドリコソウ、英名を White Archangel 白い大天使という優雅な一輪。ミツバチが好んでやってくるとされていて、養蜂を前提とした庭造りによいそうです。「修道院の花暦」は19世紀半ばに恋愛意識の強い「花言葉」に押されて流行らなくなったとのことーー
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人魂に関して。用語的には soul が肉体を離れると ghost になるわけです。神様の soul が holy ghost 聖霊と呼ばれる所以であります。ghost は火の玉に近い形状として認識されることが多く、ペンテコステの際もこんな感じ。行き先がわからない ghost が地上を彷徨うとウィロウィスプになる次第。
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暦。6月5日は2022年の聖霊降臨日。英国ではこの日に子供たちの洗礼が行われることが多く、別名を白衣の日曜日 Whitsunday。白い洗礼服はその後にドールに着せられ、守護人形化する例がよく見られます。写真の品は当館に渡ってきた19世紀末ベルギー製。繊細なレース飾りがおしゃれです。
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季節。そろそろイースターの気配が漂いはじめる頃。グリーティングス業界の書き入れ時でもあります。タマゴとウサギを消費しつくしたあとは、ひよこさんの擬人化シリーズ。ヒヨコ探偵と悪党でハッピーイースターですから、ついていくのも大変。1910年代の絵葉書から。
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雑。ベルギーはすでに朝方で気温6度、日中で13度ほどだそうです。このままでは日本の「秋」とあちらの「秋」が乖離する一方のような。わたしら亜熱帯に近づきつつあるような気がします。  ワンコは絶好調、もうすぐ満一歳。 #育ちすぎたワンコ
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雑。ホーンによれば「春は3月6日に始まり、93日間続く」とのこと。ジャック・フロストは山に帰り、雪妖精は静かに消えていくのであります。帰還のタイミングを逸した冬の精霊たちは川流れしたり、自ら火に向かうとのこと。春先の物語は微妙な悲しさを帯びることが多いようです。
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#わたしを作った少女マンガ5冊 手塚治虫『リボンの騎士』 楳図かずお『蛇女』 萩尾望都『ポーの一族』 田渕由美子『フランス窓便り』 川原由美子『観用少女』 やはり古色蒼然。恐怖漫画は少女誌が主戦場だった時期があるのです。
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銃に関する伝承 ・銃を撃つ夢は不吉 ・凍った樹木に発砲すると弾が跳ね返って射手を殺す ・銃を落とすと5日後に不幸が起きる ・コンドルを撃ち落とした銃はいずれ暴発してだめになる ・魔女が撫でた銃は百発零中になる いずれも米国から。美女と銃の組合せ広告も同国発祥のようです。
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ナーサリーマジック。お家のなかには、アイデアが湧きやすい場所、いろいろ空想するのに適したお気に入りの空間があるもので、それは押し入れであったり階段の真ん中であったり。そして子供が遊んでいた場所は幽霊が出やすいになったりするのです。心が残るのであります。
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雑。暦本によれば、中世欧州の宿屋にはロドモントナイフと呼ばれる木製の包丁(?)が常備されていて、食堂でバカ話やほら話で騒ぎすぎる客へ渡して警告としたとのこと。ブレード部分に鈴がさがり、「木刀なれど小僧の法螺を切り詰めるに十分」的な銘文が記されています。魔法道具に流用できそうです。
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当館が報告したウラシマ関連の挿絵をまとめて再掲しておきましょう。一気見するとなかなかのカオスでよろしいかと。
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ーーパティーが王妃に迎えられてからも宮中にうずまく陰謀を阻止し、追手を水攻めで撃退。さらに王との仲を修復したのち、自分の役は終わったとして水を噴出して湖に変化します。以前も書きましたが、水瓶が万能すぎるのが問題なのであります。ともあれ器物系がヒロインを助ける珍品なり、と。
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ナーサリーマジック。リドルの定番「ナンシー・エティコート」も、人格を与えられると豹変します。ヒロインの役に立ちたいからと溶けながら道案内する姿がせつないのです。「気にしないで。わたしはいっぱいいるから」。ピーター・ニューウェルの『マザーグース物語』(1905 )から。
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月食を引き起こすはらぺこ巨大黒猫に関して再掲 twitter.com/MuseeMagica/st…
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暦。バレンタインデイ近し。本来は小鳥が伴侶を選ぶ日ですので、ツバメもドレスアップに余念がないという戯画であります。リスのメイドが燕尾服をブラッシング中。Vデイ前後は小鳥関係の伝承がいっぱい。1920年のウィー・ウィスダム誌2月号から。
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季節。イングランド北部やスコットランドでは、9月半ば過ぎから急に寒くなり、暖炉が恋しくなるそうですが、かすかにでも残る「夏」をとどめようと薄着でやせ我慢するのが恒例だったとか。the first fire と呼ばれるシーズン初の暖炉の火入れにはいろいろ面白い伝承があったようですーー
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こちらは以前も紹介した1875年のパントマイム・シンデレラから「バッタ軍団に襲われる女王蜂」の図。バタフライ王国とハニービー王国の確執をさらに煽る悪の秘密結社グラスホッパー団。蝶の王子が結婚を急ぐ背景には複雑な妖精的国際情勢が。巻き込まれたシンデレラの運命やいかに。なんかすごいです。
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#厳粛な場での不意の一撃  最近聞こえてきたものとしてーー 「新郎はわが社でも嘱望されるオランウータンとして」  課長さんはオールラウンダーと言いたかったらしいのですが、慣れないカタカナはよしたほうがいいのであります。
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雑。というわけでクリスマスバウを考えてみました。  季節柄、庭先に花咲くローズマリーがありますので一枝切ってクリップで挟んで立てるのです。それに若干の飾りをぶら下げただけ。24日にこれを部屋に飾り、25日に料理で使えば無駄がなくてよろしいかと。ささやかな祝祭は心によいのであります。
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占いにおける詩人の扱いはひどいものが多いようです。夢占いなどでも「詩を書く夢は愚行にして貧乏の予兆なり。詩人と恋に落ちるのは愚者と恋に落ちると同義。恋人が詩を書く夢を見たならただちにそいつと別れよ」云々。詩人に親を殺されたのかという勢いであります。
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花暦。5月1日は友人や家族間でスズランを贈りあう日。可憐な白い花は聖書にもたびたび登場するため、『絵入り聖書花言葉集』(1880)でも表紙に登場。花言葉は unconscious sweetness 。意外と訳がむずかしいのであります。