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公務員が公務の途中でコンビニよってるのを見て通報するとか、大学の先生が授業のない日に子供とキャッチボールしているのを見て通報するとか、そういうのは「頭のおかしな人」としてスルーすれば良いのに、そうしないのはどういう仕組みなんだろうと思う。皆んなの頭がおかしくなっているんだろうか。
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何度生まれ変わっても、人事コンサルだけにはなりたくないですね。やはり人として生まれたからには、自分が生まれた時よりも少しなりとも世の中を良くしてこの世を去りたいです。こんな恥知らずな仕事に大事な人間としての人生を費やしたくないです。
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「どちらも読後に世界の景色が一変する。奴隷制は終わってなどいないのだ。とりわけ現代も2840万人の奴隷が世界中で迫害にさらされていることに、読者は放心するだろう」(書評)『場所からたどるアメリカと奴隷制の歴史』 『性的人身取引』:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/DA3S1…
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稚内にはもう3年も帰ってない。東京に来て改めて思ったのは「そうか、東京では多くの人々が18歳の子別れが少ないのだな」ということ。地方出身者にとって進学とは親子が離れ離れになることだった。「合格おめでとう!」の後、日に日に迫る別れ。生前の父の打ちひしがれようは見るも無惨だったらしい。
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現実的な問題ものしかかる。子供のためにひと世帯作らなければならない。まとまった金の仕送りもしなければならない。この間、親は鬼となって金を工面し、資産形成どころではなかった。というか不可能だった。
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地方では「お兄ちゃんが大学に行ったから下の子は大学にいけない」というのはしばしばあった。兄のデキが悪い場合は入れ替わることもあるが。あの時代の常識を考えると、女の子の大学進学が少ない、あるいは凄くデキが良くても地元の国公立や短大というのは、全くの差別といい切るのは酷だったかも。
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東京の受験競争は激しく、塾や習い事、私立学校など大変に金がかかるだろうが、地方辺境部から都市の大学に入れるととにかく暴力的に金がかかる。帰省するにも万金がかかる。例えば稚内に帰省する場合は、往復で何だかんだで10万円は飛ぶ。地方とは悲しいものだ。いつまでも貧乏から抜け出せない。
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人伝に聞いた話しでは、兄貴が早稲田に進学したため、弟は防衛大学校に進学したという事例があった。優秀な兄弟であるとは思うが、美談かというと違うんだろうなと。次男君は、「あんたを大学に送る金がもうないんだよ」と言われた上での選択だったのだろう。
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弟とおつきあいして下さっている女性から挨拶をして頂いた。文学部英文科を御卒業後、再受験され今年度理学部物理学科を御卒業見込み。大学院進学の予定とのこと。学生のことにて時期は未定ながら弟と結婚して下さるとの由。どうかくれぐれも彼をお見捨てなきようお願い申し上げた。
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小さな研究会で意見を言わなければいけない時に、「あちゃあ・・・」という報告を聞いた時には、「これはポスト・モダンですね」と自動的にいうことにしている。こうすると角が立たずに何か言った感じになる。これ、豆知識です。使っていいですよ。
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本棚を見た学生から「先生、これ全部読んだんですか」と聞かれる。案外重要な問いだと思うのでいちいち応えている。「まず第一に、読んでません。ただ大学院博士課程で修行をすると、所蔵すべき重要文献が何かわかります。題名・目次・著者からおおよその内容は分かります。自分が書く時に読みます」。
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「第二に、創造とは自分が所蔵している文献を把握できなくなってから可能となります。その時の問題関心から文献を購入するのですが実際には忙しさからすぐには読めません。時が流れ、新たな問題関心から何かを書こうとした時、異なる関心から購入した文献がインスピレーションを与えてくれます」
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本棚を眺めていると、愕然とすることがあります。まるでいつ購入したか覚えていない文献がしばしばあります。それを紐解くと、そこに重要なヒントが記述されていることがあります。問題関心は肉体のように変化すると同時に、同じ一つの頭がそれを購入していることがとても重要なのです。
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購入した時の問題関心と身体、それから月日が流れ、あるものを書こうとしている時の問題関心と身体。そのギャップが独創性を形成するのだと僕は考えています。だから本棚に読んでない本があることは大切なことなのです。学生である皆さんは図書館の本棚を4年間眺めていてください。何か思いつきます。
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中山俊宏先生は、同じアメリカ研究でもおそよ畑違いの私の研究も尊重して聞いて下っていました。深い洞察のもと、学問的決断を持って日米同盟コミット派を貫かれておられましたが、そうではない意見を真面目に聞かれる方でした。優しく細やかな気遣いの方で、私にも気さくに接して下さった方でした。
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アメリカの外交・安全保障論のプロという印象が多くの方にあると思いますし実際に日本を代表する方でしたが、アメリカの社会主義についても論文を残している、そういう側面のある方でした。こんなに華麗な経歴の方なのにスカしたところがまったくない方でした。良い思い出しか中山先生にはないのです。
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東京は開かれた都市かというと、東京は東京で大きく閉鎖的な村でした。中山先生は、皆の前で私に気さくに接する様子を示すことで私が寂しい思いをしないように配慮して下さっていました。研究者が亡くなってここまで打ちひしがれたのは初めてです。
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ロシアへの入国拒否者リストに載った中村逸郎先生のコメントが面白い。「ロシアはアバウトな国なので、誰を入国拒否したか忘れている可能性があるので事が落ち着いたら申請してみようと思う」と。:安住紳一郎の日曜天国 | TBSラジオ | 2022/05/08/日 10:00-11:55 radiko.jp/share/?sid=TBS… #radiko
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私は陰謀論者ではないので正しいことを言いますが、「人生100年時代」という言説は、完全に陰謀です。年功序列賃金の崩壊、業績主義、30年も上がらない平均給与etc. 長生きできるわけがない。そもそも平均寿命は出産時の死産率込みなので中世でも紀元前でも100歳まで生きていた人はいたわけです。
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要するに社会保障を削り、人件費を削るための犯罪的なデマなのです。医療技術の発展ではっきりと成果がでたのは乳児死亡率の低下なのであって、成人以降は誤差なのです。治らない病気の方が今でも圧倒的に多いのです。
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私は、官僚の天下りに肯定的な学者でしたが、これはやっぱりダメなんじゃないかと最近思うようになっています。要するに再就職先がいくらでもあるから、「痛みを伴う改革」ができてしまう。自分が痛くない分には、いくらでも「改革」はできるのですよね。
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皆んな歳とるわけです。歳取ったらパフォーマンス落ちますよね?でも40代後半から50代中盤にかけては、子供の学費や病気治療でお金かかりますでしょう?若い頃に稼ぐ?天才以外はお給料が数万円増えるだけですよ。で、税金で持ってかれる。いくらも残りません。年功序列賃金でいいじゃないですか。
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今朝とても悲しい報せを受け、授業に少しの支障をきたしてしまった。項目を飛ばしたり、途中で話が止まったり。それで「脱線ですが」とした上で、「私は大学の先生という職業にあります。職業というのはそれに伴う技量を磨き義務を果たし、それによって対価を得て生命をつなぐという側面がありますが→
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じゃあなぜ生命をつなぐのかというと、究極的には『死生観』を確立するための時間を得ることだと思っております。私はたまたま大学の先生という職業に就きましたが、どんな職業でも究極的には『死生観』を得るため杖なのではないかと考えております→
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私は、傲慢にも何かそういうものを得つつあるというふうに考えておりましたが、どうやらまだだったようです。皆さん、生ある時は長くありません。先生ではなく、先輩としての助言です。心のどこかに留めておいてください」と言って講義に戻った。