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いわゆる一流大学から、研究者(に限らずいろんな職種で)が出やすいのは、意地の調達が容易だからだと思います。大学名がプライドになるからです。でも逆に言えばそれだけのことなのだと思います。外国語で書かれた学術書は誰にとっても難しい。萎縮せずに意地で読むべきなのだと思います。
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根性論のようで「古い」と思われるかもしれませんが、私が言いたいのは、知能の差などではないのだということです。実際に根性の問題なのです。研究のセンス、文章表現力は天賦かもしれない。しかし外国語の文献を読むことに関する限り、まずは根性です。
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センスや天賦がある人は確かに偉大になりますが、そんなことはずっと先の話です。なんなら死んでからようやく気づかれるくらい個人にとってはどうでも良い話しだと僕は思ってます。
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>RT 以前、前任校の数学の先生のお父様が、シベリアに抑留されていた話を書いたことがあります。「ご苦労されたのですね」と言ったら、なんでもかなり早く帰還できたらしい。帰国後は大手企業に就職しごく普通の感じだったが街頭テレビで天皇の映像が出た瞬間、「天皇制打倒!」と大声を発したとか。
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「洗脳されてたんだね、気づかなかったけど」と。「洗脳」というか、「優秀な模範囚」だったのですね。学歴は慶應→陸軍経理学校という秀才で、ごく普通に適応し勉強して成績優秀だったのだろう。将校といっても経理将校だから、シベリアで痛めつけるより日本で活用した方が良いと判断されたのだろう。
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その先生によれば、お父様がその後、共産主義者として活動してたかどうかは特に印象はなく、「異変」を示したのはその時くらいの記憶しかないらしい。政治に興味のない人だったのでその辺を突っ込んで観察・考察することはなかったので本当のところはよく分からない。
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僕自身は理念の徒なのだが、理念が現世では完璧には実現しないことを知っているし、原理主義に陥ると反対に地獄のようなことを知っている。国際紛争解決の手段として武力を用いるべきではないと考えているが、それが「ああそうですか、私は武力で行きます」という国に無力であることも知っている。
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そんな中で、現世をマシなものにしようというのが知性というものなのであって、理念を愛すればこそリアルに目を背けてはいけないし、リアルに心まで支配されて理念を曇らせてもいけない。現実は流れゆく泡沫であり「主義」にするに役不足だ。しかし泡沫の中にあるときは泡沫を直視せざるを得ない。
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国家とは恐ろしいものだ。一方で、国家なき民は本当に悲惨な実存の中で暮らさなけれならない。強者には国家はいらないだろう。しかし圧倒多数の凡人には国家は必要なもの。人間の自然権は自然状態では保証できないので「国民の権利」は必要。強者に税金を払わせる力は必要。
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日本にも確実に存在していた階級というものが不可視化されていた要因の一つが、日本語で何でもできたということもあったのかと思います。西洋の貴族連中は多言語なのです。日本の学者でも背景は色々ですが、普段は見分けつきませんがスッと英語、独語、仏語を使いこなす人はいて「あ!貴族だ!」と。
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親御さんがエリートで海外生活を頻繁に経験してたりして、実はマルチリンガルだったりします。そういう親御さんのさらに親御さんも当然身分が高かったはずで、さらに先祖を辿ると◯◯藩の家老だったとか。こっちがアホで気づかなかっただけで安土桃山時代から支配層は変わってなさそうです。
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僕が知っている同業者の例では、奈良時代まで遡れる人はいましたね。有力者なので政争、内戦で死人も多く出していますが、一族全体の勢力があるから全体としての生存率は高く、案外、日本を支配している層は1000人いないかも。何気ない語学力がその特徴の一つです。
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この1000人弱は、婚姻関係の構築が本能的に優れているので、より正確に言えば1000世帯弱という感じになるのだろうか。
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授業で植民地時代のアメリカを教える時に半ばリラックスした話題として「植民地開拓というのは囚人使うイメージが強いと思いますが、普通の社会でろくに法律も守れなかった連中が自然環境の厳しいアメリカ大陸で使い物になるわけでもなく、イギリス本国も途中からちゃんとした人間を送り込み始めます→
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あー、言わんでも分かると思いますが、多言語なら自動的に貴族であるわけでもないし、貴族の中にも外国語苦手な残念な子はいます。そういう細かな逸脱例は言わなくても圧倒多数の人にはわかりますよね?たまにため息の出る「反証」してくる人がいるので先に書いておきます。
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まさにこれがアメリカです。だから中国が現状変更に動いた場合は、日本がまず単独で戦う必要があります。中国の指導者は優秀ですから、アメリカを埒外に置くために(当面誤魔化せるなら)アメリカにはあらゆる妥協をするでしょう。だからアメリカ軍を動かす状況設定は日本がやらなきゃいけません。
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だから沖縄の基地問題が理不尽なのです。基地などなくても国益を守るためならアメリカは進んで日本側で参戦します。そうでなければ、ロシアとの北方領土の約束と同じです。騙されているわけです。
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日米安全保障条約は、「アメリカを敵国に回さないためのもの」ていどの認識でいた方が良いのです。この点に関しては、この条約がある限りアメリカは敵国にはなりません。頼りにならないだけで御の字です。
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「アメリカを敵に回す?」と怪訝に思う人もいると思いますが、中国の政治家や外交官は日本と違いとても優秀なので、日本がアメリカの敵対国になる状況を作ることは可能なのです。
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日米安保条約で「アメリカには日本防衛の義務がある」という誤解 globe.asahi.com/article/130773…
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たくさん書く人は偉大だと思います。実は僕も論文や報告レジュメを書くまでは全然プランが固定されておらず、書いている最中に「そうだったのか!」と思うことが多いのですが、僕の場合、書くまでに時間がかかるのです。怯えが原因です。だから量をかける人は、知性のみならず勇気を兼ね備えている。
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もう4月が終わりを迎えるので、新生活を始める人には遅いかもしれませんが、インターネットとか携帯電話の乗り換えを進める電話営業は、「全断り」の方針を貫いてください。例えば「NTT東日本系列の会社」とか「SoftBank系列の会社」とか、そういう系列子会社とは関わりを持たないことをお勧めします。
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そういう会社は決して詐欺ではないのですが、とにかくカツカツの中で営業しているので、電話相談窓口等、あらゆる部門がバラバラで何か相談事があっても繋がらなかったりたらい回しにされます。なんでもそうですが、ことにインフラは大手に限ります。大手です。とにかく大手が一番信用できます。
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今日が休日だと気づかずに、夜なべして講義資料作って早起きして大学にきてしまった。(変だな)とは思っていた。バスがやたら少ないし学生も乗っていない。ただ最近忙しくて、その心配でそれどころじゃなかった。大学に着いてエスカレーターが動かなかったとき休日であることを悟った。交通費溶けた。