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アメリカの「民主政の危機」について、確認しておきたいこと。まず、近世末期のアメリカ革命(アメリカの独立)は、共和政への統治体制の転換なのであって、この当時の読書階層の常識では、民主政が「善き」統治体制とは考えられていなかった。→
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僕は思想史よりの研究者なので、上記の知識量も厳密さも強くはないが、ちゃんとそこを専門にする研究者がいるので、必要になれば彼ら彼女らの研究を参照することができる。
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少なくとも、黒人差別の歴史に深いシンパシーをアジア人が持っていると、怒る黒人は一定数いるということです。「猿と一緒にするな」と。世界は本当に過酷なのです。
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リベラルがどこか鼻持ちならないのは、言ってることとやっていることが一致していないからなのです。主張は平等主義なのに、本人はダーウィニストで、目の前の他者の苦境からはそっと距離を置き、攻撃する場合は組し易し相手を狙う。だから信用されないのだと思います。
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そういえば帰省した時聞いた話。僕の家の宗派とは違うがあるお寺の住職が「しばらく仕事ができない。お盆の時期でもあり、檀家の皆さんが離れても構いませんので休ませてください」と檀家衆に手紙がきた。鬱っぽい人だったらしいが、近年特に酷く、職務ができないと。理由を母に尋ねると→
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この英語の先生は、小柄な女性の先生でした。声を上げない人間の心は配慮に値しないというのが信念の方でした。私は、振り返るに、民主主義や政治的権利、社会正義の原則だと感心しております。「幼心を去れ」というのが市民の条件だと教わりました。
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僕は人権の崇拝者なのですが、国家権力の裏付けがない人権思想は絵に描いた餅か、グローバルエリートの鼻持ちならないリベラリズムだと考えている。この辺り、ドイツからアメリカに亡命する際に無国籍状態になったハンナ・アレントがよく代弁してくれていると思っている。
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僕は法学部出身といってもまるで法律学は憶えていないのだけれど、刑法の授業の導入で言われた「刑事裁判というのは『国家権力』対『個人』なんだから、被疑者・被告人の防御力は幾重にも保証されなきゃならない」という趣旨のことだけは憶えている。
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覇権国家あるいは帝国どうしの戦争というのは実際には無い、「甘噛み」を続けるというのが常識的な見方だけれども、アメリカについては予測がつかないところがある。あの国は南北戦争をやり、第二次世界大戦では大西洋と太平洋の二つの帝国と戦い、ソ連との冷戦を44年やった。正戦論上等で執念深い。
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僕は長万部に9年住んでいたので、池田町の七か条は概ねよくできた文章で、限界集落には移住者募集しておいて、移住希望者に集落の老人が面接して許可・不許可を与える酷いところがありますが、それよりはよほどマシだと思いました。客観的に明文化している。
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「どちらも読後に世界の景色が一変する。奴隷制は終わってなどいないのだ。とりわけ現代も2840万人の奴隷が世界中で迫害にさらされていることに、読者は放心するだろう」(書評)『場所からたどるアメリカと奴隷制の歴史』 『性的人身取引』:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/DA3S1…
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管理したい人はだいたい中身が空洞な人が多いのですよね。でもそれが不安で、その空白を埋めようとする。実は我々の多くが、そういう個人の実存的な不安に振りわまされがちなのです。というのは、こういう人は目立つミスもないので(空っぽなので失言もない)ある程度権限あるポジションまで偉くなる。
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誰が不幸かというと、現在の老人に育てたられた70年代+前後数年の世代で、これは何度も言っているが、潮流というのは、発信されてから20〜30後に実現されるので、現在老人と若い衆の面倒を見ている世代が、激務と安月給でボロボロになった末に地獄の老後が待っているということになる。
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私は、官僚の天下りに肯定的な学者でしたが、これはやっぱりダメなんじゃないかと最近思うようになっています。要するに再就職先がいくらでもあるから、「痛みを伴う改革」ができてしまう。自分が痛くない分には、いくらでも「改革」はできるのですよね。
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「氷河期世代」の棄民についてはしばしば触れるが、男性の話は目立つが当時の価値観も含めてこの世代の女性はもっと悲惨だったはずです。:子どもは欲しかったが 年収300万以下、見捨てられた氷河期世代:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASR43…
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皆んな歳とるわけです。歳取ったらパフォーマンス落ちますよね?でも40代後半から50代中盤にかけては、子供の学費や病気治療でお金かかりますでしょう?若い頃に稼ぐ?天才以外はお給料が数万円増えるだけですよ。で、税金で持ってかれる。いくらも残りません。年功序列賃金でいいじゃないですか。
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RIZINが、引退したライト級のメイウェザーを足元見られて大金払ってお呼び申し上げた無様なサル芸とはワケが違う。ボクシングの歴史上最強の一人だった現役の世界ヘビー級チャンピオンを、むしろ騙してプロレスのリングに上げちゃったのが猪木だったのですよね。
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ヨーロッパは遠い遠い世界で、たぶんアメリカもすごく遠い。歴史を研究する時に必ず意識しなければいけないことの一つですね。ちなみにもう一つは、人間は案外違わないということなんだけれど。
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第7代大統領アンドリュー・ジャクソンの名言に「公務員の仕事は誰にでもできる」というのがある。この言葉の含意は「公務員の仕事は誰にでもできるようなものでなければならない。もし複雑な専門知識が必要な仕事なら、国民が政府をコントロールできなくなる」という意味である。(僕は賛成ではない)
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前の大学の同僚で、長いことアメリカ北東部の研究所でポスドクやってた方(女性)が言ってたが、同僚たちは親切だったが、黒人の清掃員(女性)は彼女が挨拶すると侮蔑的に威嚇してきたと言ってた。アジア人よりは上だと思っている層もいるのですよね。案外言われてないことだけど。
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アメリカはとにかく人種や個人の置かれている境遇の差がとてつもなかったので、学習機会の乏しい若者にチャンスを与えるため、そのポテンシャルを見るものでした。これを日本の環境で行うと、金持ち連中に有利なものになることは明らかです。アメリカも案外そうかもしれません。
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話を現代に戻すと、アメリカの監視システムは実は物凄い。しかしアメリカ人は、それを乗り越えるくらい度し難く自由な生き物である。戦時中のロシアにおいて反戦を唱える強靭な人物はいて、中国にも公安警察を恐れない強靭な個人がいる。日本人は戦争を行うに足る国民なのかそこが心配である。
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悔しかったというのは、その実物のお人柄はフェミニズムと対極だろう?という男性から「ミソジニー」とか言われたりわけ知り顔で注意するパフォーマンスの材料に使われたことです。私もこの業界でご飯を食べてきた人間なので、彼らのお人柄は知っているわけです。狭い業界ですから。お前が言うなと。
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こんな話をしたのは、大学に進学して専門知識を学ぶことを想定していない子たちもこんな塩梅で勉強してたので、そのどこまでも広い裾野が生み出す上位層がどんだけ凄かったんだろうなあと。もう関係ない話ですけどね。日本人が棄民した人々ですから。
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生前の父は小泉純一郎氏の熱烈な支持者だった。僕は「お父さんどうしたんだい?郵便だけに限定しても、田舎の郵便は遅れるし、中央郵便局の夜間窓口も田舎では消滅するよというと「いや小泉はこれまでと何も変わらないと言っている」と譲らない。「何も変わらなきゃこれまで通りでいいじゃない」と僕。