二塁(@atohz_chiri)さんの人気ツイート(リツイート順)

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信玄と殿は格が違う、全てで敵わぬとばっさり斬り捨てながら、必ず負けると断言せず「十に九」と表すのが数正の優しい慎重さだし、裏返して「十に一」の勝つ可能性を拾って提示するのが平八郎の武勇だし、我らがいるからと言い切るのが夏目の忠義で。やはり #どうする家康 の家臣チーム、好きだなあ。
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『いだてん』が、64年五輪という分かりやすいゴールを設定した上で、まだスポーツという概念すら無かった時代のスタートから、文化の受容、認識共有の広がり、変遷の過程を描いていたように、『鎌倉殿の13人』も、道徳価値観が知らずじわじわ変わっている過程をさりげなく描いてるのが面白い。
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モネの「何度だって『みーちゃんは悪くない』と言い続ける」は、これからも人の痛みはぶり返すし消えないと認めた上で、それでも生きていく人生への力強い宣戦布告なんだな。 未来と自然の前に人は無力で、だからこそ「きれいごと」を続ける意味を何度もしぶとく問うてきた #おかえりモネ らしい結論。
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八田殿もまた、頼朝が死ぬと聞けば淡々と火葬の普請をする、面倒みてた全成が呪詛すれば躊躇わず斬る、その命令を出した頼家だろうと一旦鎌倉殿から退いた上で謀反を企めば始末しろと言える…と、ドライさは小四郎以上で。そんな八田殿の「このお人」呼び、小四郎をトップと認める何よりの証ではと。
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親愛なる我儘なあなたの / 鎌倉殿 (2/2)
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か弱い、けど元康が人形遊びに託してたように逞しい逃げ足も持つ兎。母が生年をずらしてまで嫡男に望む寅の強さ。兎と寅の間で揺らぐ属性はそのまま、難問だらけの地で国と民を背負わされた若者の戸惑いで、金陀美具足に身を包んだ松潤さん元康の表情が、物語の始まりとしてとても良い。 #どうする家康
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小四郎の「もう少し付き合ってくれ」を受け入れながらも、今週は、三浦で保護してた為朝の孫娘をいつの間にか若君に引き合わせてる平六。隠しカードがつよ過ぎるし、付き合うと決めた以上北条との差も決してそのままにしない意思が見えるし、盟友のこのドライさがやはりとても好き。 #鎌倉殿の13人
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>もはや小栗旬ではない北条義時の、手負いの獣のような姿に、見ていて窒息しそうになりました お疲れさまでした。 清水制作統括のこの言葉に震えつつ、最終回まで見届けます。 /「鎌倉殿の13人」クランクアップ!小栗旬「悔いが残っていないというところまで来られた」 steranet.jp/articles/-/1057
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足固めの儀式、再び /鎌倉殿 頼朝のやり方を「正しかった」と受け入れ、思考をトレースできるとしても、恐らくそこに共感や心酔はなく、まして自分が頼朝のようになれる、超えるなど考えてもないのが小四郎だと思うし、だからこそ誰よりも頼朝のやり方を引き寄せてしまえるんじゃないかと。
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前期朝ドラ主演&妹役も、大河主役も、金曜プレミアムトークでない日のあさイチご出演なのか… やはり平日スタジオパークがなくなってしまったのが改めて惜しいなあ。NHKドラマの出演俳優さんに、作品や役のことをがっつり落ち着いて聞いてくれるトーク番組の定期枠。
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るいもジョーもひなた五十嵐を励ますけど、よりを戻させるためじゃないのも良かったな。恋がそのまま人生の新しい扉だった安子の時代。(少々特殊な事情とはいえ)恋の成就がそのまま人生の転換点だったるいの時代。そして恋人の夢が終わっても、ひなたは自ら取った刀で斬り、人生は続く。 #カムカム
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一向宗の軍師どころか、殿の狙撃までやらかす正信。衝撃展開ですが、罠にはめつつ、実は殿を死なせずに撃つのを狙った正信のギリギリ作戦かもしれないし、だとしたら、奴には悪知恵だけで槍働きは望まぬと言う家康の認識不足をこれも示してるんだろうなあ。広次や半蔵への態度と同じく。 #どうする家康
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八重自身が「(佐殿は)北条に乗り換えた」と言ってる、つまり道ならぬ恋に若気の至りで溺れたわけでなく、頼朝がもしかしたら自分を通し伊東家の籠絡を試みてるのさえ知ってた上で、源氏の御曹司たる頼朝との子を産んだわけですよね…主人公の初恋枠だけど、確かに中世の女だ八重さん。 #鎌倉殿の13人
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はるの雪ふる / 鎌倉殿 平六はどこまで知っていた(知らざるを得なかった)んだろうな、という話。
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いつも「何とかせよ」「何とかなさい」を任されてた生真面目な男が、最後の最後に「執権の威厳を傷つけぬ」とこれまた生真面目な理由で秘密を抱え死ぬことで、特大級の「何とかしといて」を遺されし者たちにぶん投げていった結果がこの騒動であった、という鎌倉殿版ミステリー伊賀氏の変、見てみたい。 twitter.com/atohz_chiri/st…
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貴方様の功績を広めると熱くなる栄一と、持ち上げられたくない慶喜の対比は、慶喜を将軍にしようと勝手に動いたかつての平岡らと似ているけれど、雨の日に「尽未来際」と呼びかけた栄一が死の淵から戻る様は、平岡が死んだあの日のやり直しでもあり。慶喜が長い沈黙を破るに十分の理由だ。 #青天を衝け
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先日『犬王』を見て、個人の死と無念が語り継がれ守られる尊厳と、それを都合よく利用する権力との間に楔を打つため、「お前たちの物語にならない」=語られない自由もまた必要なのかと漠然と考えてたとこだったので、曽我兄弟の謀反が敵討ち美談に塗り替えられる今日の鎌倉殿が、一層つらく響く。 twitter.com/atohz_chiri/st…
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自分の無意識のクセが実は小四郎を傷つけたことなど知らず、公暁の首桶を見た小四郎のアイコンタクトに、以前のような通じ合いを得られず、やや戸惑いながら茶番に参加する平六。 既視感あるなと思ったら、あれですね。第38回で、お恨み申し上げますと泣く小四郎に、ひどく驚いた顔をする時政パパ。
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物語の展開上、小四郎にどんどん辛い負荷がかかってくる中、その小四郎が遠慮なく頼って無茶振りできる盟友を、単なる誠実な自己犠牲タイプではなく、割と自己都合で動くおもしろ男にしてあるのが、人物の配置としてすごくよく出来てるなと思うんですよね… 双方の感情が袋小路に行き詰まらない。
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藤本脚本の真骨頂な虚実皮膜を思いっきり駆使して、 #カムカム 全編に通底する「祈り」を具現化したような回だった。
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迫田さんの源範頼、今週1回だけでもう、異母兄弟にそちらの母は遊女でしょ?と言われ、一瞬躊躇い明るくそうなんです!と食い気味で答える姿に今後の苦労と、せっかくの策が不発で終わった弟に「実りはしなかったがな」と余計な一言加えちゃう辺りに今後のうっかりが垣間見える。 #鎌倉殿の13人
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「鎌倉殿に取り入る」義盛と、それを許す姿を実朝が人前で見せたからこそ義盛は死なねばならなかったように、義時が政から排除しようと努めてきたのは、そうした属人的な情実なわけですが(だからどんどん人の心は死んでいく)、そんな義時に立ちはだかる実朝は政治家としてどう描かれるんでしょうね…
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むしろ小四郎のほうがまだ、愛息を殴ってまで非情に振る舞おうとする、引き裂かれそうな痛みが見える分、分かりやすい。文官組は本当に、ただ”鎌倉”を維持していく以外にはドライだし、だからこそこの魑魅魍魎の土地で仕事を回してけるんだろうなあと。(そして三谷さんの筆が冴えるのはこのタイプ)
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そういえば、鎌倉殿最終回アバンで殿潤が吾妻鏡を読んでいたシーン、「1564年 三河」とテロップ入ったのが今も気になっている。セミが鳴いてる=夏なので、一向一揆も一応決着ついてた頃と思われますが、なぜあの時期と指定されたのか、今後のどう家本編でアンサーがあるのかなとちょっと楽しみ。
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いかにも全身全霊銀幕スタァな風格で見事な太刀捌きだったモモケンと、軽妙さと品のよさでああこれはお茶の間の人気者になるだろなあとひと目で分かるモモケン2世を演じ分ける菊之助さん、やはりすごいな… オダジョだけでなく菊之助さんも、あんな面こんな面魅力全部使い倒します的な。 #カムカム