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鎌倉殿…というか三谷脚本、基本的にどの人物も憎めないし愛着を持ってしまうよう描くのがほんと巧いですが、だからといって作中の所業を、この愛嬌でチャラにしてね☆と全肯定するわけでもなく、むしろ冷徹に突き放してるから、大河ドラマに合ってるんだろうなあと、大泉頼朝の凄さを思い返す月曜日。
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今回の癒やしシーンを必死で探すと、鶴丸が泰時を「太郎!」と呼び捨てにしてたことですかね… 伊豆行き時も、初の前では「この方」呼び、後ろ向いてこっそり相談のときはタメ口だったので、今回は小四郎がいる場で慌てて咄嗟に出ちゃったのか。いずれにしろ、いい幼馴染主従。
#鎌倉殿の13人
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義盛の一つ覚え作戦を読んでたり、相手の狙いを悟りあえて引きずり出されてきた小四郎を見て「待っておったぞ」と笑う重忠といい、あいつが板挟みになると黙ってた平六に「私に隠れてこそこそ動き回った罰だ」と役目を与える小四郎といい、このお互い通じすぎてる4人が、ほんとになあ…
#鎌倉殿の13人
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今朝のらんまん。ヒロインが男の「○○を成し遂げたら迎えに行く」方式に全力で怒るし、史実ではこれから夫の極貧研究人生を妻が支える夫婦のスタートも、「それ万ちゃんの都合だよね?」と第三者ツッコミ入れた上で、ここまで描いてた彼女の八犬伝オタ視点で主体的に選ぶ冒険の旅に塗り替える。痛快。
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あの縁側場面で興味深いのは、政子の主語がずっと「私たち」なんですよね。後の世に悪名を語り継がれるのも、頼朝さまから引き継いだ鎌倉を守り抜いたのも、そしてなお惰性のように手を汚し地獄へ行こうとする小四郎に慄然としながら「長く生き過ぎた」と宣告する主語も「あなた」ではなく「私たち」。
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だからこそ、義時必死の叫び「頼朝様に学んだのは私だけではない」であり、尼将軍としてようやく立つ姉への笑みだったわけですが。
その効用がまさに自分の命を救うため使われたことが、私心なき執権にとってどうなのかは別としても、彼の中にまだいる米蔵の小四郎にとっては救いであったと信じたい。
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12月予定メモ
3日(土) 土スタ 山本耕史さん
4日(日) 第46回放送
7日(水) ファンミーティング(NHKホール)
10日(土) 山本千尋さんトークライブin神戸
11日(日) 第47回放送
12日(月) メモリアルブック発売
17日(土) 土スタ 瀬戸康文さん
18日(日) 最終回放送&グランドフィナーレ
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#鎌倉殿の13人 第20回で、そもそも小四郎は、奥州行きで梶原殿が貸してくれた男が、伊東家の元家人善児だと気づいてるんだろかとふと気になったので、第1回を見返し。
祐清の部屋に入る前「善児です」と名乗るのも、川遊びしましょうと千鶴を抱き上げるのも、そして川で佇む姿もしっかり見てますね…
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八重さん所へ通ってる期小四郎への「ストーカー」呼ばわりが始終違和感だったのは、現実でストーカーと名のつく行為に付き物の、男女としてどうなりたい欲や相手を屈服させたいマウントが小四郎には全く希薄で、むしろ性的に未分化な子供がその幼い理屈で突撃お節介してるほうが強く見えたからですね…
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映像作品で、この俳優さんのこの年齢この時期だけの輝きをしっかり捉えてくれる作品というのがありますけど、今この年齢で、義高という役を演じられる染五郎さんを4K映像に残してくれるという一点だけでももう #鎌倉殿の13人 を永久に称えたい。
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頼家と泰時、いとこ兼幼馴染だけでなく、そこに千鶴丸を挟めば、それぞれ千鶴丸の異母弟、異父弟でもあるのを思うと、全ての始まりだった千鶴丸を殺めた男・善児が最期を迎える場に2人の生と死が交錯するの、ほんとこの作品らしいなと思いますね…
(さらに、千鶴丸と重ねて命を救われた鶴丸もいる)
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理屈とか史実とかいろいろなものをすっ飛ばしたことを感情のままに言いますと、はーーーーもういいよ小四郎、姉上に無理やり引き止められてからここまでめっちゃ頑張ったよ、鎌倉なんぞ放り出して仲章の言うとおり伊豆に帰って念願の隠居生活しちゃえ!!後のことは知らぬ存ぜぬで通せ!!!になる。
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『平清盛』も散々ドS脚本だ鬱大河だと言われてましたけど(だがそこがいい)、あれは主人公清盛がどんどん老醜をさらしていくのと並行し、彼の敵であり彼の夢を引き継ぐ者でもある頼朝と政子らが、明日へ向かおうぞと鮮やかに清々しく輝いているから、物語として優しかったんだなーと思い返している。
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『サムライベースボール』、筋立ては『ジャズ大名』で、野球が絡むところは『ダイナマイトどんどん』かなあと思っていたら、同じ岡本喜八監督『EAST MEETS WEST』の主人公の名がジョーとトミーですよとリプで教えていただき、これはもしかして岡本喜八監督リスペクトが裏テーマだった可能性が。
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「波の下にも都の候ぞ」「見るべきほどのことは見つ」等の名台詞を、もしかしたら鎌倉殿世界の平家方も言ってたかもしれないけど、それが源氏方に聞こえるはずもなく、幼い子を含む人々の死を、ただ為す術もなくひたすら見せつけられる。【源氏側から見た壇ノ浦】だからこそ描けたキツさでしたね…
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窪田さん重盛も井浦さん崇徳院も森田剛さん時忠も阿部サダヲさん信西も…いやもうとにかく書き切れんほど全ての配役が最高だし、今のドラマ演劇クラスタさんが見て、あなたの推しもあなたの推しも出てます(しかも出番の多寡に関係なく印象的に爪痕残してます)率の高さは、組!に匹敵すると思う、平清盛
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実際『ちりとてちん』は、そこから感謝祭やスピンオフやメモリアルブック発行などにも結びつき、今も長く愛される作品になっているので、「好き」の声をきちんと伝えるのは大事だと自分の中で原点のようなものになってるし、また「つまらない」の声がより大きく届きやすい件も、常に頭に置いている。
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しかしカムカム、雑誌など各種媒体の記事は割と好意的だし、CDはジャズアレンジ含めて出るし、最終回前日には特番まで放送されるし(関東組なので深夜のを録画して見ます)ちりとての頃から鍛えられた勢としては、嘘だろ…藤本脚本なのに世間様がこんなに好評で手厚いの嘘だろ……てビビってしまう。
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於愛の方が、殿の真意(ただ信長に媚びへつらってるわけでない)を察してるのは、側室の近さだけでなく、面接で瀬名と直接話した楽しい記憶も大きいんだろうなあ。あの優しく暖かいお方様の哀しい死を、この殿が簡単に忘れられるはずなかろうと。於愛にとっても彼女は忘れ得ぬ人のはず。
#どうする家康
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>頼家の真実を知ったから単なる復讐心でそうしたとは受け取ってほしくない
>やっぱり『あなたのそばにいたい』『あなたに触れていたい』、そんな感情が政子に芽生えたんだと思います
小池さんの政子解釈と小四郎への優しさに泣いた。
sponichi.co.jp/entertainment/…
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奉公に出されるおしんを見て「まだ7歳やのに」と気の毒がる元戦災孤児のジョー。
当時テレビ局におしん宛で米を送った人の話を聞いたときは、作品の影響力凄いなあぐらいに思ってたんですが、単なるドラマでなく、子供に厳しい時代を覚えてて他人事じゃない世代がまだ多かったんですね…
#カムカム
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比企を滅ぼし首を並べろと怒り、小四郎の妻も比企の血筋だから追い出せと許さず、生き返った頼家の処置も冷たく提案していた実衣が、それでも手元で育てた次なる鎌倉殿の幼い千幡には、少なくとも兄や兄の実家に悪感情を抱くことは吹き込まず、そこだけは「誰も恨んではいけないよ」を守ったんだなと。