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先週まで亀の前事件などで株を下げまくっていたけど、後白河院をどの方面から突けばいいかツボを熟知していたり、的の中心を射た自分の矢を九郎の矢が弾いても、決して責めず出陣する弟を激励したり、動きが薄い表情の下に”政治”を熟知した頼朝の顔がだんだん見えてきてぞわぞわする。
#鎌倉殿の13人
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主人公の所謂”闇落ち”は、大河のある程度定番といえば定番ですが、主人公が序盤と同じ人の心と清廉さを保っているからこそ、今の置かれた立場で精一杯責任を果たそうとする結果が血まみれの道というの、ほんと毎週恐ろしいものを見させられているな…と改めて。鎌倉殿こわい。全てが巧すぎて大の字。
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昨晩ちらっと書いた、和田合戦での「忠臣」発言について、というか『鎌倉殿』で言われる「忠義」についてのメモ書き。
privatter.net/p/9452180 twitter.com/atohz_chiri/st…
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突然赤子を預けて「1人も2人も同じ」などとたわごとを抜かす平六くんに、結果的に受け入れるとはいえ八重さんが「無理です」「全く違います」「困ります」と全力で拒否するの、やはり三谷さん、ご自身に子供が産まれた経験を踏まえての台詞なのかなーと思ったり。
#鎌倉殿の13人
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ただの歌と割り切り、戯れの範疇で返歌を詠む如才なさなど泰時にはない。渡す歌を鎌倉殿が間違えたことにしたのは、彼なりの誠実さ優しさでもあるけど、やはり「間違えておられます」は、泰時の真っ直ぐピュアさ(義時が必死で守りたいものでもある)の残酷さを別の面から際立たせたなと
#鎌倉殿の13人
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それにしても、兄上の意思を継げばすなわち佐殿はお飾りだと、言われて気づいてもそのまま突き進む義時も、価値を見極めてやる気満々で参陣する上総介も相当ですが、全て分かった上でお飾りとして一芝居打てる佐殿、やはり底の見えない怖さがある男だな… 伊達に流人を20年やってない。
#鎌倉殿の13人
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過去の大河2作で、負けた側を主人公にしながら、決して”敗者の美学”にも”華々しい悲劇”にもせず、不思議と清々しくあっけらかんとした後味でその駆け抜けた人生を描いた三谷さんが、ボロボロの心で勝者となっていく男を主人公にした今回、最期をどう描くんだろうなと、ずっと考えている。手負いの獣…
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2万の軍勢を率い、俺がついたほうが勝つとまで言い切れる勢力を誇りながら、都に上ったときのため字を一生懸命練習し、それを心許した若造の小四郎には隠さない上総介、慕わしいな… 字が読めないのを克服しようと、寝る前まで石板を離さなかったカール大帝みたいじゃないですか。
#鎌倉殿の13人
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亀にまで粉をかけ、頼朝の女を手に入れれば「俺は頼朝を超える」とうそぶく平六。つまり、八重に声かけてたのも、親友の小四郎が惚れてる相手とか一族のお姫様という以上に、あの頼朝の女だというのが理由だったわけですね… いやもう「難しすぎる」と叫ぶ小四郎くんに笑いながら同意。
#鎌倉殿の13人
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それにしても、たとえ毎回事態を悪くするピタゴラ装置の天運に恵まれてても、上総介の死に涙し、義高を救おうと奔走し、自ら危険なほうへ向かう九郎や静御前に本気で怒ってた小四郎が、武士として華々しく散る梶原の望みを酌んで追手を差し向けるの、成長だなどと言えない切なさがある
#鎌倉殿の13人
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神器と安徳天皇が入水したとき、奪還を目指していた義経や源氏方が愕然とするだけでなく、義経を食い止めていた平家方の兵たちも、そこで一気に力が抜けて崩れ落ち、戦場が静寂に包まれるのがまた異様で怖いんですよね……
#鎌倉殿の13人
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今年の竹千代と信長の関係はあれですかね… 繊細な少年の心を丁寧にバキバキ折りまくってトラウマを植えつけ、しかも本人は愛情のつもりで謎の執着をしてくる恐怖の根源でありつつ、しかし地獄なこの世を生き抜く術と支えを授けてくれた師もその人だという、去年の小四郎と頼朝の関係に通じるものが…
288
安子がロバートを「木漏れ日のような人だった」と語るその言葉の穏やかさに、安子が稔さんの「妻」としてその夢をずっと胸に抱き続けていた愛とはまた別に、安子とロバートはお互い、愛する人を喪った後「それでも人生は続く」長い日々を分かち合える同志だったのだなと思い、また泣きそう。
#カムカム
289
モモケンサイン会、1500円(当時)て高いなあと思ってごめんなさい。目の前で黍之丞のすばらしく迫力満点な殺陣が見られて、斬られ役にはあの虚無蔵もいて、サイン会本番ではご本人のファンサも完璧って、これもうオタクには実質タダだわ。ひなたちゃん良かったねえ。
#カムカム
290
政子が実衣に言う「2人きり」=小四郎と時房を数えないのは、尼将軍としてようやく腹くくった自分はもう弟2人と政治的立場で接する覚悟なのかな。そしてまた実衣が、夫も子も実朝も喪い、公の立場に繋がるもの全て剥奪されたからこそ、私人として政子の傍にいられる証でもあるのか。
#鎌倉殿の13人
291
勇ましい戦でなく川辺であっさり殺される兄上も、前を向いたところで暗殺される伊東父子も、突然のことで困惑と絶望のまま誅殺される上総介も、誰も自分が死ぬことなど考えてもいなくて。
そして、周囲が死に主人公が生き残ると確定している物語でこう描くの、恐ろしく胆力が要るな…とも。
292
全成さんが、実衣ちゃんと結婚後すぐもう北条家に自然と溶け込んでる様子、ふふっと笑えるところではあったけど、ここに来て、北条家の一員に馴染みすぎて却って頼朝の兄弟感が薄れてたことが、蒲殿不在と併せて、頼朝と九郎の間を取り持てる人がいない頼りなさに繋がるのがまた。
#鎌倉殿の13人
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考えてみれば小四郎、幼い日の初恋からずーーーっと八重さんだけを思い続け、めでたく結ばれ、そんな亡き八重さんへの思いごと受け止めてくれた比奈さんという人にも恵まれ、女性関係はある意味ものすごく甘やかされてきた圧倒的経験不足なわけで。のえさんに勝てるのか。がんばれ。
#鎌倉殿の13人
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坂東武者相手にはここまで抜群の効果で、権威を一応支えもしてきた佐殿の、相手がその時いちばん欲している言葉を即座に判断して言える人たらし能力が、弟たちには一切通じず昔話を訂正されてるのが地味に怖いな… 先週涙を流して迎えた弟とさえ、もう既に齟齬が生じてる佐殿の孤独。
#鎌倉殿の13人
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『新選組!』総集編&『新選組!!』再放送で正月が始まり。
副長と山南さんがCMで仲良く共演し。
そして『ワルイコあつまれ』SPで、遂に局長と副長が並ぶ。
何なんだ2022年。優しすぎるぞ2022年。
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そういえば義盛殿、前も実朝さまが遊びに来たとき、楽しくて双六しよーぜ!と盛り上がったせいか、御所へ連絡するのもすっぽ抜けたもんだから、大騒ぎになったじゃないですか…(そして畠山滅亡の遠因へ) 今回も、せめて鎌倉殿と双六してまーす☆と一言、館へ知らせる気遣いがあれば…
#鎌倉殿の13人
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先週の仁田殿に引き続き、今週の頼家さまも、史実…というか当時の公式記録に比べれば、ものすごく尊厳ある最期という脚色だったのではないか。いやしかし。だがしかし。死ぬことだけは動かせない史実がつらい。
#鎌倉殿の13人
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しかし、もし一幡さまが生きていれば、たとえ仏門に入れようがどう生き延びようが決して父母の仇を忘れはしないし、笑顔で”師匠”から学んだ術を復讐のため使うだろうと、図らずも一幡を殺したがらなかった善児をトウが仇として討つことで、小四郎の”正しさ”を証明してしまう皮肉よ…
#鎌倉殿の13人
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兄上が信を置ける方は元康殿一人かも、と信長に言うお市。もしかして氏真も、元康をそんな存在にしたかったのかな…と、ふと切なくなった。瀬名が握りしめる人形にその作り主を察するほど親しかった、兎の木彫りが得意な穏やかさと、自分の父を見上げる敬愛の顔を覚えてるだろう幼馴染。
#どうする家康