二塁(@atohz_chiri)さんの人気ツイート(新しい順)

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思えば2020年1月最初の制作発表時、自分でやばいかなと思ってる人はオファー断ってね!という三谷さんの、冗談交じりなようで恐らくご本人は切実なコメントが記事になってましたが、あれから3年、辻萬長さんの降板を除けば、誰も欠けることなく作品が完走でき円盤もメモブも出るの、感慨深いですね…
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平六の謀略は結局、ギリギリ綱渡りで戻っても平六を頼り受け入れる小四郎の甘さがあり初めて成り立ってた(ただし小四郎も平六に甘えてるのでイーブン)坂東サイズなのではと考えると、西へ相当食い込んでたつもりが実はその他大勢扱いだった院宣の件は、それを突きつけられたようで少々気の毒ではある
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のえの不幸は、実は自分が思うほど権勢欲タイプでなく、少しちやほやされ適当に楽しい生活こそ合ってる自分に気付いてないギャップではと思うんですが、下手に都きらきら文化への憧れもあるせいか、その「適当に楽しい生活」を手に入れるため権勢が必要と思い込まざるを得ない環境の不幸もありますね。
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時房の「愛嬌は大事」論は、兼子さまが蹴鞠を引分けにした意味をすぐ理解して交渉したり、「せめて耳たぶ」案のように当時の慣習と人道的見地の落とし所を咄嗟に提案できる機転と政治力があって初めて許される理屈で、素人がへたに真似するとあかんことになる話ではあると思う。 #鎌倉殿の13人
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だからこそ、義時必死の叫び「頼朝様に学んだのは私だけではない」であり、尼将軍としてようやく立つ姉への笑みだったわけですが。 その効用がまさに自分の命を救うため使われたことが、私心なき執権にとってどうなのかは別としても、彼の中にまだいる米蔵の小四郎にとっては救いであったと信じたい。
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しかし五郎の「兄上は頼朝様と違い愛嬌がないから厳しさが余計目立つ」発言で端的に表されてたように、時政パパらの情実政治に散々振り回され泣く泣く犠牲も払ったから、私心を最大排除した政を試みた理屈屋の小四郎が、結局【坂東武者は情緒で動く】と突きつけられる演説でもあったな… #鎌倉殿の13人
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「悪女でない」政子、どこまでも頼朝を愛した妻で息子娘を愛した母でひたすら家族の慎ましやかな幸せを願う北条家の長女であった、だからこそ妹実衣を助け弟義時の暴走を止める極私的な理由でようやく尼将軍として腹を据えた、この #鎌倉殿の13人 政子ならではの演説だった… このシーンのための1年。
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ようやった!と小四郎をまともに褒めた人は、頼朝と、あと「何とかなさい」と言う側から、お勤めご苦労さまでしたと迎える側になった八重さんもそうなんですよね… その人に、あなたを選んでよかったと言われた流れで、あなたが鎌倉を築いたと言われたのだから、そりゃ小四郎、鎌倉に固執するわ。
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小四郎がなぜこうなってしまった、については、小四郎が「何とかせよ」の無茶振りを引き受けてくれたことで、「いい人」「愛される人」でい続けられた周囲の人全員に責任の一端があると思ってますけれど、その責任が何らかの天秤が釣り合う形で問われる物語でもないんだろうなあとも、また思っている。
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三寅さまを膝に抱っこしたまま、育児慣れした顔でてきぱき政務している執権殿の姿をふと見かけた盛綱が、いつか幼い日の夜、鶴丸を恨むな、私がお前を育てると縁側で息子を抱きしめていたこの人の背中を思い出す回。をください。
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『真田丸』で秀長が「身の丈から外れた地位と暮らしで溺れかけてる」と言った豊臣家の悲喜劇を、今度は1年かけ正面から語り直したのが『鎌倉殿』北条家かと考えると、堺さんが小日向秀吉を「シェークスピアの道化師が権力を持ってしまった」と評したのが響いてきますね。古典的「狂王」のモチーフ。
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政子が実衣に言う「2人きり」=小四郎と時房を数えないのは、尼将軍としてようやく腹くくった自分はもう弟2人と政治的立場で接する覚悟なのかな。そしてまた実衣が、夫も子も実朝も喪い、公の立場に繋がるもの全て剥奪されたからこそ、私人として政子の傍にいられる証でもあるのか。 #鎌倉殿の13人
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「おかしいのはお前たちだ」「私の考えが鎌倉の考え」も、散々気を使い振り回され最悪の結果しか得られなかった果てに独善を”最適解”にしてしまった疲れなわけで、本当は二番手こそ合ってる自分が慣れない凸凹なことをしてると本人(とあと太郎も恐らく)が一番分かってた小四郎に、やっと……涙
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戒めですかと聞く言葉を自意識過剰とぶった切るものの、やはり弟の暴走を止めるため"尼将軍"になったのは明らかな、そして私に逆らうなと立ち去る姉上を見る小四郎の目が、とても牽制された執権殿と思えない穏やかさで、ほんと小四郎さーー早くこうしてほしかったのがダダ漏れでなーー。 #鎌倉殿の13人
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そういえば、小四郎やその周りの“老い”は強調されていますけど、泰時も実はもう30代半ば、頼朝が死んだ頃の小四郎とほぼ同世代なのを考えると、今日の土スタで言われてた平六の変わらなさと同様、泰時のなかなか抜けない「息子」感もあえてなんだろうか、やはり。
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自分の無意識のクセが実は小四郎を傷つけたことなど知らず、公暁の首桶を見た小四郎のアイコンタクトに、以前のような通じ合いを得られず、やや戸惑いながら茶番に参加する平六。 既視感あるなと思ったら、あれですね。第38回で、お恨み申し上げますと泣く小四郎に、ひどく驚いた顔をする時政パパ。
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というか、政子や平六に限らず序盤から頼朝を含めあらゆる人が、小四郎という素直な器に「何とかせよ」を注いできた結果、無私無欲だからこそ厄介な鎌倉防衛システムのような恐ろしい何かに変化してしまい、注いだものが本人たちに返ってくるというの、何だか大南北あたりにありそうな話でないですか。
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自分が惚れた人の宿願に巻き込んだ弟に「一心同体」と引き止められる政子も、梶原弾劾でも重保殺害でも小四郎に荷を負わせつつ自分は安全圏にいたつもりが、公暁を使った杜撰な計画ではさすがに以前のようなリカバリーが効かなかった平六も、小四郎に今まで注いでたものがある意味返ってきてるんだよな
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千世さまが11歳で鎌倉に嫁ぎ、26歳で夫実朝を喪い、その菩提を弔うことに捧げた残りの人生を考えると、(年表上は)12,3歳のとき家に転がり込んできた頼朝が「全て」になってしまい、37歳で主を喪い、その手法をトレースすることに後半生を費やした小四郎の人生も考えてしまうんですよ、やっぱり。
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12月予定メモ 3日(土) 土スタ 山本耕史さん 4日(日) 第46回放送 7日(水) ファンミーティング(NHKホール) 10日(土) 山本千尋さんトークライブin神戸 11日(日) 第47回放送 12日(月) メモリアルブック発売 17日(土) 土スタ 瀬戸康文さん 18日(日) 最終回放送&グランドフィナーレ
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あのシーンは女心分かってない云々というより、修羅場を共にくぐった八重や、比企の件で共闘した比奈と違い、あの政治的非常時に妬いているのかと言えちゃうのえの、小四郎とお互いの立場への認識、価値観を共有できない決定的断絶を感じたし、それが露呈したタイミングでの政村登場に怖さを感じる。
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のえさんに対する小四郎の発言があかんのは当然として、でもまあ偶然自分の代わりになった男の無惨な死体を見て、その原因は盟友の裏切りで、しかし待ったなしの仕事は山積み極限状態で、「妬いておられるのですか」を受け流せる器用さがあればそもそも多方面ここまでこじらせてないよねと今更ながら。
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#鎌倉殿の13人 第45回、全方位つらいものの、第26回ラストと反転した姉弟の会話(「貴方は何をなされた」)で、自ら鎌倉に弟を引き止めながら弟の所業を責め続けてきた政子の素朴な”善”はあえてそう描かれてたと分かったので、雲が晴れ見通しよくなった感はある。とはいえ見えるのは一面の地獄ですが。
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平六のクセ解説があくまでも小四郎の主観(しかも人の心の機微には疎い)でしかない以上、視聴者にとってもまた小四郎と同じく、平六に対し絶望すべきか信じてよいのか迷わされる意味でラスボスなんだよな… 史実イベントで北条と三浦ががっちり手を組んでるはずの終盤を「予測不能」にしてくる脚本…
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平六がラスボスかもと言われてたのは、敵か味方かハラハラさせる意味でなく、姉上に詰られても愛息に反抗されても受け入れてた小四郎が、この友にだけは、自分の死を望んだのか震える声で尋ね、その仕草から与えられた確信で遂に絶望を完成させられる意味でラスボスだったのかな…とふと #鎌倉殿の13人