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戦場の"遺体"を槍で刺す見回りと、刺されて呻く=実は生きて潜んでた忍びというシビアな描写を挿んだ上で、その検分を逃れた”遺体”たちが合図で変装を解き、のっそり蠢き出すみんな大好き⤴⤴忍者アクション、しかし城を攻めるため登る描写は地道でリアル…と、この温度差がとても好き。
#どうする家康
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半蔵を守り死んだ父の名とともに、技も心意気も継いだ大鼠。死に際に親心で心配する目線で息子たちの居場所を知らせちゃった鵜殿。文字通り命を懸け娘と孫を送り出した関口夫妻。そして竹千代が叫ぶ「父上」に、川越しの攻撃命令を下せなかった氏真。様々な父子を思う回でもあったなあ。 #どうする家康
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一党のケダモノ臭さを嫌いだと微苦笑する半蔵。奥を仕切りつつ元康の母より今の夫・久松の妻としてグイグイ押す於大の方。甲賀衆を引き込みながら服部党の手柄を図々しく誇る正信。そして地獄を見た瀬名。この雑多な人々の、やはり中心に居て纏めるのは元康なのだなと改めて思えた今週の #どうする家康
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そういえば、鎌倉殿最終回アバンで殿潤が吾妻鏡を読んでいたシーン、「1564年 三河」とテロップ入ったのが今も気になっている。セミが鳴いてる=夏なので、一向一揆も一応決着ついてた頃と思われますが、なぜあの時期と指定されたのか、今後のどう家本編でアンサーがあるのかなとちょっと楽しみ。
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忍ではなく武士だと矜持を持ち、酒で騒ぐ服部党を嫌いながら、頭として彼らに生かされる半蔵と、故郷の田舎くさい宴に戸惑いながら、その三河の家臣に守られ国を背負った元康。どこか似た真面目で成長途上の二人を主従に結びつけるのは、胡散臭く自由闊達な正信。この化学変化、楽しみ。
#どうする家康
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不幸に死んだ父と、継がなかった忍の技。それでも声をかければ一党は再集結し、その輪に馴染めなくとも、彼らの妻子まで背負い頭として生きる義務がある。半蔵の立場はまさに元康のミニ版で、だからこそ彼のため「命懸けで働く者を笑うな」と怒る元康が彼の主になれる予感は十分ですね…
#どうする家康
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うわあーーー面白かった。今週はもう45分間何も考えないぐらいエンタメとして文句なしに面白かった。見終わった瞬間、昨晩の『大河ドラマが生まれた日』作中で『花の生涯』を見ていた数十年前の皆さんみたいに、TV画面に向かって拍手したくなっちゃった。
#どうする家康
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ああーそうか…この世界に居場所がなく絶望するお百や初之助に、あなたの物語を実行せよと甘く囁く住良木と、自分の苦しみを他人にぶつけちゃいけねえと諭しながら全力で守ってくれる三郎との対比か。そんな二人の対決の狭間に、鬱屈を抱えながらも現と夢の落とし所にもがく太郎がいる。
#探偵ロマンス
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これは個人的なツイッター観測内での所見ですけど、大河を初回から最終回まで毎年、長年見続けている歴戦の大先輩方ほど、大河は「毎週日曜夜8時に1年間放送する、歴史上の題材を基にした長尺フィクションドラマ」という以外は割と何でもありの枠として、おおらかに受け止めている印象がある。
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どう家、時々目に入ってくる批判に、そうだっけ…?と思い肩入れがちになるのは、今のとこ普通に楽しく観てるのもあるし、その言われようがちょっと『新選組!』当時と既視感なのもあるなあ。アイドル主演と結びつけた、軽い、大河らしくないの批判、揶揄としての「女性向け」、考証無視の先入観。
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同じくエランドール賞で新人賞を中川大志さんがとられたということで、小四郎がお祝いに来てくれたのも物すごく嬉しい… こちらも本当にいいツーショットだなあ。
mdpr.jp/news/detail/35…
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兄上が信を置ける方は元康殿一人かも、と信長に言うお市。もしかして氏真も、元康をそんな存在にしたかったのかな…と、ふと切なくなった。瀬名が握りしめる人形にその作り主を察するほど親しかった、兎の木彫りが得意な穏やかさと、自分の父を見上げる敬愛の顔を覚えてるだろう幼馴染。
#どうする家康
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楽しみにしてたムロ藤吉郎、期待を遥かに超える怖さで最高だった…。蹴飛ばしてえ時に蹴飛ばしてちょうでえ!と尻を向けるあれ、自分を馬鹿にした奴やられたことを逐一覚えてるタイプ、という以上に、いつか利用するため自ら誘って相手の失点本性醜さを引きずり出す周到さではなかろか。
#どうする家康
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しかし元康も、信長からトラウマとともに学んだ事が今の生きる術になってる事実は肯定し「兄」と呼びつつ、勝家も蹴っ飛ばす藤吉郎の尻にそんなことできぬと戸惑うなど、織田家中カラーに染まりきってないんですよね。寅や狼に化けるでなく、白兎を心に飼ったままサバイブしていくのか。
#どうする家康
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十年ぶりに他人と相撲するほど大歓迎し、領地の境目という生死に関わる件さえ好きにしろと譲り、妹と結婚=義弟にしたがるほど元康を気に入ってるこの信長、同盟の履行以上に元康の「信長殿を我が兄と存じてます」一言で案外全てチャラにしてそうだ。顔は怖いけど。愛が捻れてるけど。
#どうする家康
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そうか、こんな寒くて雪が二尺も積もろうかという夜中に、そりゃ心神御違例にもなるわ~と休んでたら、突然甥っ子と役目代わってくれた優しい同僚が暗殺され、迅速な犯人捕獲と朝廷からのお客人への対応と事後処理を待ったなしで迫られ、恐らく徹夜になる還暦近い義時おじさん、ほんとお気の毒だ…
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実際『ちりとてちん』は、そこから感謝祭やスピンオフやメモリアルブック発行などにも結びつき、今も長く愛される作品になっているので、「好き」の声をきちんと伝えるのは大事だと自分の中で原点のようなものになってるし、また「つまらない」の声がより大きく届きやすい件も、常に頭に置いている。
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これ前も呟いたけど、『ちりとてちん』本放送時、物すごく長くて熱い好評メールや電話がどんどん来た、普通はつまらないと文句を言うとき人はパワーを出すもので、わざわざ好評を伝える人はまずいない、これは大変なことが起きてる…と、低い視聴率でも制作陣は励みになったと遠藤Pが後に語ってて。
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「月刊みなさまの声」12月分の鎌倉殿1年分データ。反響は全9千件でここ数年で最少、好評8%・厳しい意見18%なのもちょっと意外だなあ。ツイッターで受ける感触との乖離は、例年と違う層を大河に呼び込んだ証でもある一方、こう数字に残る所へ声を送る大切さも改めて。
nhk.or.jp/css/koe/monthl…
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八重さん所へ通ってる期小四郎への「ストーカー」呼ばわりが始終違和感だったのは、現実でストーカーと名のつく行為に付き物の、男女としてどうなりたい欲や相手を屈服させたいマウントが小四郎には全く希薄で、むしろ性的に未分化な子供がその幼い理屈で突撃お節介してるほうが強く見えたからですね…
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元康が母の手を両手で取り頬に当てる仕草。瀬名が出陣前「上手にできますように」と祈り元康を励ました仕草と同じでしたね…。それほどの愛おしさを込め抱きしめた母に、今川と手を切れ=妻子を捨てろと迫られる。まだ揺らぎも多く青い若殿に、戦国の掟はまった無しだ。ほんと毎回 #どうする家康 だ。
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しかし、元康がキラキラした夢を見るほど慕う今川の美しさも、米を搾り取られる三河の民や家臣からは全く違う見え方で。駿府に帰ると泣きながら家臣を手討ちにもできず元康がみっともなく塗れる泥は、人質でも氏真の側近でもなく殿として突きつけられる現実と迫られる選択の重さだなあ。
#どうする家康
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先週までで、爪を隠しつつ今川の文化を謳歌してたのも、兎が侍から逃げ切る人形遊びも、その人形を褒めた瀬名との仲睦まじき日々も、尾張で受けた数々のトラウマを癒やす元康くんなりの自己治療に見えてたので、その培った全てを切り捨てまた信長の下へ戻るしかない選択の過酷さよ…。
#どうする家康
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どう家、三谷さんがよく言う「毎週日曜夜に大人も子供も家族でワクワク見る大河」を、去年と別方面から目指してる感じがするなあ。さすが長年第一線のアイドルだった人をど真ん中に置く華。明解な人物描写と目を引くビジュアル。厳しさと逃げ道のバランス構造。王道の成長譚。
twitter.com/atohz_chiri/st…