二塁(@atohz_chiri)さんの人気ツイート(新しい順)

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自分が頂点に立つため、朝廷が握る権威と人事権をフル活用して鍔迫り合いさせる後白河法皇は確かに大天狗だし、でもその鍔迫り合いをこそ利用し、するりと地頭の任命を認めさせる北条父子(&頼朝)が痛快な回でもあったな… 「この国の成り立ちを根こそぎ変えて」しまう、その始まり。 #鎌倉殿の13人
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頼朝と義経の亀裂。今までも様々な媒体で見てきましたけど、この #鎌倉殿の13人 による、自分には戦しか生き場所がないと思いこむ、でも確かに人として成長しつつあった義経と、どこまでも政治的判断を優先できつつ孤独を埋める何かを求めてるような頼朝の、すれ違いとして見せられるとすごく堪える…
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和田合戦のとき、和田方の軍勢の中に「我こそは、かの木曽義仲 一の家人にして、和田義盛殿が食客、巴なるぞ!」と薙刀を振るう白髪交じりの女性がもしかしているだろうか。
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朝日にさわぐ / 鎌倉殿 (1~4/全12頁) チーム木曽の素晴らしさに余韻がなかなか抜けず、巴さんがどんな思いで「地の果てまで」と言ったのか、ずっと考え続けている。
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神器と安徳天皇が入水したとき、奪還を目指していた義経や源氏方が愕然とするだけでなく、義経を食い止めていた平家方の兵たちも、そこで一気に力が抜けて崩れ落ち、戦場が静寂に包まれるのがまた異様で怖いんですよね…… #鎌倉殿の13人
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ここ何回か、義高、大姫、安徳帝と、子供が犠牲になるひずみを見せてきた上で、ではもし義経のあの性格が、そもそも御館の企みで育ったものならと考えると、13歳で突然全てを奪われ培われた頼朝の性格・復讐心と並んで、不幸な子供がまた次の世代の不幸な子供を再生産したという、やりきれない話になる
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「波の下にも都の候ぞ」「見るべきほどのことは見つ」等の名台詞を、もしかしたら鎌倉殿世界の平家方も言ってたかもしれないけど、それが源氏方に聞こえるはずもなく、幼い子を含む人々の死を、ただ為す術もなくひたすら見せつけられる。【源氏側から見た壇ノ浦】だからこそ描けたキツさでしたね…
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梶原が石橋山で頼朝を見逃すのも、賽の目で上総介を斬るのも、全て「あの方は天に守られている」神仏観ゆえでしたが、分岐点で頼朝を守ってきたその同じ認識が、今度は、義経の才に惚れ込んだからこそ、選ばれし方が二人は並び立たぬと試すかのような梶原の”讒言”に繋がる流れに痺れる。 #鎌倉殿の13人
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しかし、今まさに兄と決裂しかけている義経に問われ、亡き兄重盛を宗盛が語る対比、非常に美しく唸ると同時に、こうも死に行く人を慕わしく描き、情を湧かせてきた #鎌倉殿の13人 の作劇を思うと、心を開き合わずとも信じ合ってたと宗盛が言えるのは、死者だからこそでは?とも思え、ひやっとする。
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それにしても、石橋山直後に「(兄も含め)死んでいった者たちが浮かばれない」と頼朝に発破かけていた小四郎が、その兄と同じく戦をするため産まれてきたような義経から、”多少の犠牲”扱いな無数の死体を前に「これまで討ち死にした者が浮かばれない」と言われる、このしっぺ返し感よ。 #鎌倉殿の13人
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頼朝(と小四郎)に己の所業を思い知らせた上総介の拙くも一生懸命な願文。彼の手習いを嫌でも思い出した、それぞれの個性あふれる直筆の対義仲戦の報告書。あの時、誰よりも頼朝を喜ばせた簡潔かつ豪快な義経の文。 その上で、腰越状をよりによって宗盛の代筆にする #鎌倉殿の13人 ほんと鬼だな…!
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それにしても、戦場特化型九郎義経を、ただ単純な平家滅亡あるのみ思考で描かず、ちゃんと帝と三種の神器奪還の意義を分かってる設定にした上で、あの入水を目の前で見せるの本当に本当に残酷な作劇だな… 頼朝の首を穫れなくても、これで平家にとっては最大最高の復讐じゃないですか… #鎌倉殿の13人
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あのとき里芋をくれた藤平太だけでなく、ほかの民もわらわら一緒に来たってことは、風変わりな源氏の御曹司と御一行、その後の活躍については、きっと腰越ではずっと語り草になってたろうと思われるし、彼らを喜んで迎える九郎の「八幡大菩薩の化身」でない顔が、本当に慕わしくて…うっ #鎌倉殿の13人
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嵐でも船を出し、漕手を狙う奇策のイノシシ武者義経。 その戦ぶりを頼朝に伝える梶原殿。 息子を愛する普通の親ゆえ潔く死なず囚われる宗盛。 兄弟がすれ違う腰越。 今まであらゆる媒体で何度も見てきたはずの馴染み深い源平合戦エピが、こんなにも新鮮に迫ってくる #鎌倉殿の13人 とんでもないな…
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小栗さんのインタビュー、未だに誰も信用できない頼朝を支えられるのは自分だけで「自分がこの人を裏切ったら、全てが崩れてしまうんじゃないか」と思い付き従ってる、また自分が壊れないよう無意識で、悲しみに蓋をする作業を機械的にできるようになってるという小四郎解釈に、ひえっとなりましたね…
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しかも、例年なら序盤にあるはずの、主人公が青臭い理想を掲げ突っ走る青春パートもほとんどない。 理想を叶える過程で代償を支払ったわけでも変質でもなく、ただ激流の中で生きる選択をしてたら加害者側にいた。これ感情移入して物語を見る人には、主人公が可哀想な被害者の話よりも辛いかもしれん。
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丸でいえば、大坂編の恐ろしさは主に天下人秀吉による歪みからもたらされたし、組!も時代の激動に呑み込まれ背負わされた悲劇があった。 でも鎌倉殿は、確かに「そういう時代である」と描く部分があるにせよ、17回時点でもう既に小四郎が、誰かのせい だ け にはできない領域に片足突っ込んでる。
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単純に数だけでいえば、幕末や戦国モノのほうが作中で人は死ぬだろうに、なぜ鎌倉殿がやたらこんなにしんどいつらいもう脱落するかもとさえ言われてるのかを考えると、上げて落とす作劇がうますぎる以上に、主人公サイドが”加害者”である側面を描くのに遠慮がないのもあるのかな。しかも5月の段階で。
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届かない
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父の仇・重忠を受け入れ、しなくて済む戦ならしないに越したことはないと義経を諭してた義澄パパが、今日は頼朝に逆らっては生きていけぬと怯え、あれだけ信頼してた嫡男に掴みかかり、義高を殺さねばと焦る様子に存外ショックを受けてる。「もう昔の我らではない」は三浦家も同じか。 #鎌倉殿の13人
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恨みある堤を襲ったときは刀を持つ手が震え、とどめを刺すこともできなかった小四郎が、理不尽だと理解していても目の前で殺される命に表情ひとつ変えない男になってしまった。 そんな父を許してくれと抱く赤子に、無邪気に手を伸ばされ顔に触れられたら、そりゃ「最愛」になりますね… #鎌倉殿の13人
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上総介誅殺から孤独に突き進む覚悟をしてる頼朝の、小四郎に対する甘えですよね、あれは…。血縁に拘り、御家人と自分は違うと線を引き、猜疑心だらけの男が、それでも伊豆で一時平穏を得た”家族”に対し、自分の苛烈な天命に巻き込まれてくれ、同じ道で同じ考えをしてくれという甘え。 #鎌倉殿の13人
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しかし、小四郎にわざわざ義高殺害を命じるのは「人の世を治めるには鬼にならねば」と分からせるためという頼朝、つまり小四郎を、自分に治められる御家人側でなく、自分と同じステージに上がらせ同じものを見せたい欲求だし、 第2回ラストの「お前は弟」宣言から一貫してるんだなと。 #鎌倉殿の13人
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和田殿が、鎧を脱いだとはいえまだ主は義仲様ひとりと思い定めているだろう様子の巴様に、側室や妾ではなく「家人」になってくれと言っているのが、数少ない癒やし要素でしたね…… #鎌倉殿の13人
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いやすごいな… 最悪ピタゴラとはいえまだ笑えた亀の前事件で、亀が死んだと勘違いしたら、そこまでしろと言ってない!と動揺した政子の言葉が、そして亀に促された御台所の自覚が、まさかこんな形で返ってくるとは… 出来ることがでかい分、発した一言も重さを持ってしまう立場の怖さ。 #鎌倉殿の13人