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10日かけてセットを組んだ大規模ロケが、本番予定日は荒天中止。予備日1日で全カット撮り切るという最高に緊張してるだろう状態の裏側が、もちろん編集も入ってるでしょうけど、全体に穏やかに見えたのは、クランクイン前に話題になってたリスペクトトレーニングの成果もあるのかな。
#鎌倉殿の13人
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こんなにも大勢のプロが労力と時間を投入して造っている大河ドラマ、やはり放送終了後に、制作秘話や資料などをまとめたジ・アート・オブ的な分厚い本を出すべき…… 毎年毎年言ってるけど。
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先日『犬王』を見て、個人の死と無念が語り継がれ守られる尊厳と、それを都合よく利用する権力との間に楔を打つため、「お前たちの物語にならない」=語られない自由もまた必要なのかと漠然と考えてたとこだったので、曽我兄弟の謀反が敵討ち美談に塗り替えられる今日の鎌倉殿が、一層つらく響く。 twitter.com/atohz_chiri/st…
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その小四郎も、あくまで父を含む北条家をただ守ろうとしているだけだし、なおかつ、頼朝暗殺の報を受け時政が言った「世の中ひっくり返るぞ」が意味する恐怖を、工藤の遺体に勘違いしたあの短い時間、心底痛感したのだろうと思うと、ここから何があっても体制を守る側になるなあと。
#鎌倉殿の13人
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騙されたと知ってなお曽我五郎への愛着を隠せない、相変わらずの世話焼き親父。しかし五郎の志さえ嘘で塗りつぶし「以上です」と言い捨てる息子を、この恐ろしい男は誰なのかと言いたげな顔で見送る時政パパの顔がとても良かった。「かつての我らではない」を父にも突きつける小四郎。
#鎌倉殿の13人
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伊豆時代、挙兵の話も家人の噂でやっと知った、私の扱いってこうなんですか!?とはみだしっ子扱いに怒り、そのせいか鎌倉入り以降、積極的にあちこち首を突っ込んでは情報を得たり拡散してた実衣が、乳母父として自分が中心になれるかもと気づいた瞬間の顔、すばらしくぞっとしたな…
#鎌倉殿の13人
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敵討ちを装い頼朝を狙う曽我兄弟の企み、それを利用し北条を落としたい比企の謀略が、北条を守る小四郎、”謀反”自体の存在も認めるわけにいかない頼朝によって「敵討ち」の美談に塗り替えられる。
九郎のメタ発言「歴史はそうやって作られていく」を自ら体現していく #鎌倉殿の13人 の作劇すごいな…
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1年前の出演者発表のとき、役説明「伊東祐親の下人」台詞「一緒に川遊びをいたしましょう」のたった2行でTLを震え上がらせた善児が、今度は新登場キャラの説明「善児に育てられた孤児」の一文で、再びTLを動揺させ様々な想像を巻き起こしているの、ものすごくつよい。
#鎌倉殿の13人
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『いだてん』が、64年五輪という分かりやすいゴールを設定した上で、まだスポーツという概念すら無かった時代のスタートから、文化の受容、認識共有の広がり、変遷の過程を描いていたように、『鎌倉殿の13人』も、道徳価値観が知らずじわじわ変わっている過程をさりげなく描いてるのが面白い。
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千鶴丸の仇として祐親を殺させたものの、それを孫請けした善児こそ実は千鶴丸を直接殺した男で、今も生きてると気づいてない頼朝の反転かのように、祖父祐親の仇=頼朝を討つと息巻く曽我兄弟も、祐親を直接殺した真の仇である善児に見張られてると気付いてない、この層の重なりが不穏。
#鎌倉殿の13人
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姫の前こと比奈さん、扮装公開時からやや幼くもある可愛らしさが出ている印象だったけれど、いざしゃべってキャラが出てみると、その自分の可愛らしさを自覚し、一族のため利用される立場も知ってる聡さはあるし、逆にそこで自分のため利用仕返してやるぐらいのガッツも秘めてそうである
#鎌倉殿の13人
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後白河院から後鳥羽天皇への遺言「守り抜かれよ」で、ああこれがやがて承久の乱を起こす呪いへ…としんみりしてたら、「楽しまれよ」が言い添えられ、あーー大天狗にそれ許されたら、そりゃこの子は好き放題やりますわ!とちょっと笑えてしまった。松也さん後鳥羽院も楽しみだなーー。
#鎌倉殿の13人
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戦をするため生まれてきた嫡男の宗時を失い、同じく平家を滅ぼすため生まれてきたような九郎義経を優しく見守りまた失った時政パパが、唾飛ばして話す血気盛んな五郎を烏帽子親として可愛がり敵討ちを応援するの物すごく分かるし、そしてこの子たちが曽我兄弟であるのが、もう、ああ~~
#鎌倉殿の13人
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先週ラストがあれで、今週どうなるか少し心配だったんですが、責任を感じてすまんと謝るわけでも、後ろめたさを引きずるわけでもなく、ただ聞かれるまま八重さんの言葉を伝え、都では女の話を訳知り顔でする平六が平六で何か妙に安心した… そのままの平六で小四郎の傍にい続けてくれ…
#鎌倉殿の13人
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笑って後に何も残らないコメディが理想、とよく話されてる三谷さんが、もしもそちらのほうに振り切って、とにかく笑えるだけで後にはさっぱり何も残らない毎朝15分を半年間ひたすら貫く朝ドラを本気出して描いてみたら、どうなるかなーとは時々考えてる。ちょっと見てみたい。
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平六が鶴丸を岸に上げ、気が緩んだ隙に八重は流される。水難事故の嫌なリアルさだけでなく、平六にとって八重さんがどういう存在だったのかも効いてるのかなあと。
おばで、背伸びして口説けば毅然と叱られ、他に頼れず預けた娘も立派に育ててくれた、永遠に頭が上がらない年上のしっかりした幼馴染。
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挙兵前からお前にだけ打ち明けると本音を晒し、鎌倉入り後も自分と同じ「人の上に立つ」立場で物を見ろとあえて過酷な任務をさせてきた義弟小四郎(と挙兵以来支えてきた政子)の尊厳を踏みにじる、あのいたぶり方。九郎を失った頼朝が、更に”弟”に甘える試し行為にも見え、うすら怖い、
#鎌倉殿の13人
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ちょっと怪しい方向にハマってる大姫も心配だけど、今や大事な側近なはずの義弟小四郎に対し、公の場でその妻をからかう嗜虐的行為をあえてする頼朝も相当心配ではある…
九郎の首桶を前に語り泣く姿を、政子にも小四郎にも見せられなかった先週から、もう一段何かが狂い始めてるよな…
#鎌倉殿の13人
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今が幸せだから、かつての自分を「どうかしてた」と笑う八重さんが、鶴丸の名を持つ子を救うため川に飛び込む姿に、ああやはり彼女の中であの子の死がずっと燻ってたのだと思い知らされ、改めて「この国の成り立ちを根こそぎ変え」るこの物語が、千鶴丸の死から始まったことを噛みしめる
#鎌倉殿の13人