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局長が憑依した慎吾ママに「こんな形で会うべきではなかった… だが最高だ」とニヤッと笑う副長。ありがとうございましたーーー!!!
#ワルイコあつまれ
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小四郎のこの自己完結ぎみ性質を考えてたら、まあ、最終回で爆発したのえさんと平六には、改めてお疲れさま…な気持ちに。どれだけ矢印を向けても、本人は他者から「個」と認識されること自体の感度が低いのだから、暖簾に腕押し糠に釘、特に人間関係で勝ち負け上下つけたがるタイプには虚しかろうな。
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よりによって弁明の書状を宗盛に代筆させたことといい、義円という穏やかで教養があり頼朝にも信頼されていた兄を遠ざけ、結果的に死なせたことが、ここに来て何重にも九郎に返ってきているんだよなあ… #鎌倉殿の13人 世界の因果応報感こわい。
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しかし、大姫が亡くなり範頼の呪いだと静かに怒る頼朝の顔。前に『黒井戸殺し』ラストも心底震えたけど、 #鎌倉殿の13人 の大泉さん頼朝はそれ以上ですね… 頼朝役発表時から感じてた、三谷さんの絶大なる信頼と「ぼくがかんがえたさいきょうのおおいずみ」を、更に毎週軽々と更新していく。
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不穏な謀反が成功するかと見せかけ、信康も瀬名も側近もしっかり準備してて反撃する王道アクションを挿みつつ、一方で、ああこうして明るく賢く親しみやすい瀬名姫が“築山殿”になっていくのか… と、その絡め取られてく運命はただ見守るしかなかった今日の回。緩急ジェットコースター。
#どうする家康
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比企を滅ぼし首を並べろと怒り、小四郎の妻も比企の血筋だから追い出せと許さず、生き返った頼家の処置も冷たく提案していた実衣が、それでも手元で育てた次なる鎌倉殿の幼い千幡には、少なくとも兄や兄の実家に悪感情を抱くことは吹き込まず、そこだけは「誰も恨んではいけないよ」を守ったんだなと。
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小四郎がなぜこうなってしまった、については、小四郎が「何とかせよ」の無茶振りを引き受けてくれたことで、「いい人」「愛される人」でい続けられた周囲の人全員に責任の一端があると思ってますけれど、その責任が何らかの天秤が釣り合う形で問われる物語でもないんだろうなあとも、また思っている。
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青天では、勝手に祭り上げられる己の輝きを嘆き、最終的にはそれを消し隠棲することこそ己の役目と決める最後の将軍を、倫敦の山本では、己の信条と真逆の結果を得たら熱狂する国民に迎えられてしまう提督を、人生の半分以上「アイドル」として生きてきた人たちが演じるの、やはり色々な意味ですごい
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平六のクセ解説があくまでも小四郎の主観(しかも人の心の機微には疎い)でしかない以上、視聴者にとってもまた小四郎と同じく、平六に対し絶望すべきか信じてよいのか迷わされる意味でラスボスなんだよな…
史実イベントで北条と三浦ががっちり手を組んでるはずの終盤を「予測不能」にしてくる脚本…
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NHKドラマクラスタ御用達・鴨川に放り込まれる前にアメリカへ帰った五十嵐。
#カムカム
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自分が惚れた人の宿願に巻き込んだ弟に「一心同体」と引き止められる政子も、梶原弾劾でも重保殺害でも小四郎に荷を負わせつつ自分は安全圏にいたつもりが、公暁を使った杜撰な計画ではさすがに以前のようなリカバリーが効かなかった平六も、小四郎に今まで注いでたものがある意味返ってきてるんだよな
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己のため生きろと大姫に言いながら、北条と差が開く三浦の現状に苛立ってる平六自身が誰よりも、家を放り出すなどできないと知っている。
唯一許された”己のため”が緩慢な死だった大姫。では今後、降りるのを許されない平六にとって唯一の”己のため”は、やはり小四郎になるんですかね…
#鎌倉殿の13人
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そして小四郎も、かつて頼朝が「坂東とわしとどちらを選ぶ?」と聞いたとき、即答できない程度の気遣いと迷いはあったけど、今同じように傍にいてくれと頼む頼家には、あくまで13人の一人=御家人として一線を引き助言しちゃうのが、冷徹な政治家への成長であり、悲劇でもあるんだな…
#鎌倉殿の13人
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それにしても、比企の前で「刎頸の交わり」て決め台詞を言うほど北条贔屓は先代譲り、いやむしろ重くなってるクセに、先週わざわざ次は味方するか分からんぜと言ったり、小四郎がキレて懐にツッコむ(物理的)のを見越してたかのように偽文書を何十枚も仕込んだりの平六、何なんだ。かまってちゃんか。
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恋愛が救いでも達成でもなく単なる人生のいち要素に過ぎない描写、運命や才能でなく理屈と地道な学習で掴む天職、菅波とモネのどこまでも対等な関係、師でありつつ敬語で話す上司朝岡、女たちの世代を超えた連帯、地元と東京のフラットな行き来……
端々に令和らしさを感じる作品でした、と改めて。
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信玄と殿は格が違う、全てで敵わぬとばっさり斬り捨てながら、必ず負けると断言せず「十に九」と表すのが数正の優しい慎重さだし、裏返して「十に一」の勝つ可能性を拾って提示するのが平八郎の武勇だし、我らがいるからと言い切るのが夏目の忠義で。やはり #どうする家康 の家臣チーム、好きだなあ。
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当初から頼朝への反感を顕にしていた平六が、その頼朝に似てきたことを「褒め言葉」として小四郎に言う。かつての気安い頼み事とは違う、余りに暗い罪悪感を消す”口実”が欲しく自分の所にきた友の甘えを受け入れ、横に座ると決めたこの瞬間が、これから緊密に協調する史実の義村義時へ繋がってくのかな
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というか、政子や平六に限らず序盤から頼朝を含めあらゆる人が、小四郎という素直な器に「何とかせよ」を注いできた結果、無私無欲だからこそ厄介な鎌倉防衛システムのような恐ろしい何かに変化してしまい、注いだものが本人たちに返ってくるというの、何だか大南北あたりにありそうな話でないですか。
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前もつぶやいたけど、藤本脚本の魅力は、個人個人のキャラクター性やドロドロした感情描写以上に、個人と個人のどうしようもなさが重なり紡がれ織り上げられた末に広がる、物語の構造そのもの(だから長尺物ほど活きる)なので、次世代の物語が始まるここからがいよいよ本番だと思っている。
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#カムカム 中に出てくる朝ドラとその意味を読み解く、よい記事だった。
藤本さんが相当の朝ドラマニアだとは、たしかちりとて遠藤Pがどこかで話されてましたっけ。
/『カムカムエヴリバディ』が問うた“朝ドラの役割” 1日15分の物語は人生の手助けに realsound.jp/movie/2022/04/…
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足を封じられ父に売られた阿月が、主のため走り「人」であることを取り戻したように、強右衛門も、ろくでなしだ獣だと呼ばれた自分を「人」と扱ってくれた亀姫の記憶が(また恐らくいつもかばってくれてたのだろう信昌の優しさも)防波堤になる。小さき人々の誇りを繰り返し描く #どうする家康 。
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前期朝ドラ主演&妹役も、大河主役も、金曜プレミアムトークでない日のあさイチご出演なのか… やはり平日スタジオパークがなくなってしまったのが改めて惜しいなあ。NHKドラマの出演俳優さんに、作品や役のことをがっつり落ち着いて聞いてくれるトーク番組の定期枠。
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公暁について「おいそれと還俗できぬ」とさらりと言えてしまう実朝さま、ああそりゃ子供のときから一緒に育った時元の鬱屈に気づけない方だなあと思うし、この鈍感さこそ、頼朝の弟でも僧として一歩身を引くことで自分と家族を守ってこれた優しい全成が守り育てたものなのかもしれない。
#鎌倉殿の13人