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のえさんに対する小四郎の発言があかんのは当然として、でもまあ偶然自分の代わりになった男の無惨な死体を見て、その原因は盟友の裏切りで、しかし待ったなしの仕事は山積み極限状態で、「妬いておられるのですか」を受け流せる器用さがあればそもそも多方面ここまでこじらせてないよねと今更ながら。
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兄上が信を置ける方は元康殿一人かも、と信長に言うお市。もしかして氏真も、元康をそんな存在にしたかったのかな…と、ふと切なくなった。瀬名が握りしめる人形にその作り主を察するほど親しかった、兎の木彫りが得意な穏やかさと、自分の父を見上げる敬愛の顔を覚えてるだろう幼馴染。
#どうする家康
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過去の大河2作で、負けた側を主人公にしながら、決して”敗者の美学”にも”華々しい悲劇”にもせず、不思議と清々しくあっけらかんとした後味でその駆け抜けた人生を描いた三谷さんが、ボロボロの心で勝者となっていく男を主人公にした今回、最期をどう描くんだろうなと、ずっと考えている。手負いの獣…
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「庭師」になる!というカイくんの前に置いてある飲み物が、楠宝子さんがグンペイに出してたジュースと同じであることにぞっとする……
#岸辺露伴は動かない
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第11回となれば流石にこちらも魔王信長の愛情表現に慣れてきて、「おぬしと気ままに鷹狩りできぬ」の横顔にしょんぼり寂しさがダダ漏れで見えるし、三河守呼びにエールが聞こえるし、信玄への書状はもう分かりやすい根回し優しさだし、既にただの世話焼きお兄さんとしか思えない。
#どうする家康
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お前が必要だと叫ぶ実朝と泣く義盛との、美しいが立場的には間違ってた行為とその結果を思うと、いまや御家人の筆頭に立つ小四郎と一族を率いる平六とが、かつての「平六〜(ゆさゆさ)」な甘えを封印し「下がってよい」な関係でいることは、この世界で互いを死なさない最適解なのかもしれない。盟友…
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兄の死とその前段階だった比企滅亡について母を責める実朝さまですが、比企と北条が後戻りできない所まで行ったのは、実朝本人の乳母夫だった全成の処刑とその子頼全の誅殺なわけで、そこに実朝が思い至らないのは、夫と子の恨みを実衣が千幡には伝えなかった証でもあるか…と考えると少し切なくなる
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この先、あの事件やあの事件で、一見不可思議なほど義村が義時側につくと選ぶのを目撃するたび、そこに第1回から描かれてきた盟友関係だけではなく、「損得が分かる」三浦の息子を抱き込めば鎌倉を落とせると楽しそうに策を披露した八幡大菩薩の化身・義経の顔を思い出すのだろうな…
#鎌倉殿の13人
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令旨に従い挙兵しろだのいや失敗するだの周囲が自分の都合で喧しいから、ひとり米を数える義時に本心を明かしたくなる頼朝の気持ちが分かるし、その義時がデータを基に「この戦 勝てます」と言うからこそ決定的一押しになるのが分かるなあ。通じ合わないのに噛み合ってる面白いバディ。
#鎌倉殿の13人
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先週まで亀の前事件などで株を下げまくっていたけど、後白河院をどの方面から突けばいいかツボを熟知していたり、的の中心を射た自分の矢を九郎の矢が弾いても、決して責めず出陣する弟を激励したり、動きが薄い表情の下に”政治”を熟知した頼朝の顔がだんだん見えてきてぞわぞわする。
#鎌倉殿の13人
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同じ脚本家による大河ドラマの同じ役者、言葉にすれば割と似てる「斜に構えた女好きでクチの悪い二枚目」キャラなのに、根は素直で情に厚いのをカッコつけでごまかしつつ脇が甘くてポロポロこぼれる組!の歳三と、ホントあなた何なんですか?な鎌倉殿の平六で、全く別なカラーなの、改めて凄いなあ。
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数えても数えても / #殿絵
6話後。1つぐらい増えたっていいのに。
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ところで、日本中を絶望的な思いにさせてると自覚され、衰えていくラスト10回の義時を見たい!などとおっしゃってた三谷さんは、「手負いの獣のような姿」で演じきった座長に対し責任があると思いますので、やはり「全部ミタニンのせい」トークSPを最終回後にください。お願いします。 #鎌倉殿の13人
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#鎌倉殿の13人 第20回で、そもそも小四郎は、奥州行きで梶原殿が貸してくれた男が、伊東家の元家人善児だと気づいてるんだろかとふと気になったので、第1回を見返し。
祐清の部屋に入る前「善児です」と名乗るのも、川遊びしましょうと千鶴を抱き上げるのも、そして川で佇む姿もしっかり見てますね…
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2万の軍勢を率い、俺がついたほうが勝つとまで言い切れる勢力を誇りながら、都に上ったときのため字を一生懸命練習し、それを心許した若造の小四郎には隠さない上総介、慕わしいな… 字が読めないのを克服しようと、寝る前まで石板を離さなかったカール大帝みたいじゃないですか。
#鎌倉殿の13人
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八田殿もまた、頼朝が死ぬと聞けば淡々と火葬の普請をする、面倒みてた全成が呪詛すれば躊躇わず斬る、その命令を出した頼家だろうと一旦鎌倉殿から退いた上で謀反を企めば始末しろと言える…と、ドライさは小四郎以上で。そんな八田殿の「このお人」呼び、小四郎をトップと認める何よりの証ではと。
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これで、デイジーのほうが実はなんとも思ってなくて(遠い国から来て頑張って偉いわねと面倒見がよかった程度)、五十嵐がアメリカに帰ってから盛大に振られてたら、それはそれで面白いのですが。
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亀にまで粉をかけ、頼朝の女を手に入れれば「俺は頼朝を超える」とうそぶく平六。つまり、八重に声かけてたのも、親友の小四郎が惚れてる相手とか一族のお姫様という以上に、あの頼朝の女だというのが理由だったわけですね… いやもう「難しすぎる」と叫ぶ小四郎くんに笑いながら同意。
#鎌倉殿の13人