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すごーくたまにミズのことを「水しぇん」と呼んでしまう。
もはや20年以上前に風化した愛称だ。
さすがに「アイス」とは呼ばないけどね。ハマコの「ファイヤー」は暫く続いた気がするけれど、すぐに消失した呼称。初舞台の頃、作品のナンバーになぞらえて、上級生たちが二人をそう呼んでいたのだ。
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『BARNUM』、
同人物が主人公の映画もヒットしましたが、こちらは1980年に生まれたミュージカル。
バーナム夫妻の軽妙でアイロニックな関係を中心に、楽しいナンバーの数々が作品を彩ります。
70~80年代のアメリカンな雰囲気が色濃く、懐かしくも甘いバターケーキのよう。
musical-barnum.jp
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この歌詞がふとアタマに浮かんだ。
祈ろう。明日の夢を祈ろうよ。
祈ろう。明日は僕たち(だっけ)のもの。
空は青く、海も青い。
ワタクシの宝塚への憧憬は、鴨川作品に対するそれがかなりの部分を占めている。未見だから尚更に。
遠い時代。遠い夢。
トパーズのような月が輝く夜に。
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いつか「日常」は戻るでしょう。
その日を信じています。
ですが今は「日常」の得難さと喜びに焦がれるばかり。
舞台は「現実の中の突如出現する虚構」ですから、
コロナ禍をあぶり出しても、覆い隠しても、現実との紐帯を失う事はありません。虚構は現実を踏まえて、現実を乗り越えていく装置ですね。
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そして本日は『ハウ・トゥ・サクシード』大阪にて千秋楽。
東京・大阪の全日程を完走できた事に本当に感謝します。
お客様皆様に、関係者一同に、そして幸運をもたらしてくれた偶然と必然に。
まだまだコロナの脅威に用心しつつではありますが、素敵な時間は勇気と希望をくれました!
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もうはや今は知っている方も少ないのですが、夏月都さんは老成した役のシットリ感が素晴らしいな。光月るうさんも篤実。
あと、後村上天皇の方と楠木正成の方、良かった。足利尊氏の方も。
ヒロさんは流石です☆フハハハハ。
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東山くんのイヴは、神経質で自尊心の高い、ガラスのような儚さ。繊細にひび割れ、時に零れ落ちた欠片が視線に煌めいて胸を刺してくる。
海宝くんのイヴは、無邪気で獰猛な野心、アラバスターのように甘い。清らかさと濁りが綯交ぜになった剛直な吐息に窒息させられる。