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まだ誰にもはっきりとはわからないのです。ただ、論文を世に出せた直後の2000年初春、地元で長年原発の建設に反対してきたお年寄りの一人が私の手を取り、「あの貝は、ここの全生物を代表して、あんたの前に現れてくれた」と涙ながらに訴えたことを、私はきっと、いつまでも忘れることはないでしょう。
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それと「全ての生物は役に立つ」なら、役に立たない生物は存在しないわけですから、有用/無用の区別自体がそもそも意味を成しません。だからその線引きに対し、常に距離を置くのが大切ではないでしょうか。有用性が局在的に重要な場合は確かにあるものの、それを過度に一般化すべきでないと思います。
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𝘛𝘶𝘳𝘣𝘰 𝘤𝘰𝘳𝘯𝘶𝘵𝘶𝘴の原記載を見ようなどとは思わなかったに違いありません。相互にまるで無関係で、時代も場所も関与する人物も異なる様々な出来事が、まるで惑星直列並みの奇蹟で連なったことで初めてサザエは学名を獲得しました。しかし考えてみれば、あらゆる新種は、様々な奇蹟の…
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番宣が現れたので、私は「なら視るか」と横になりました。始まった映画は、1945年春から8月15日の終戦まで、太平洋戦争末期の日本の軍部・政府そして昭和天皇の状況を史実に基づいて描いたものでした。私は作品の完成度の高さに引き込まれ、退屈せずに視続けました。..
eiga.com/movie/81487/
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この記事(及び「参考文献」の英文2記事)には看過できない誤りがあります。既に(1903年)記載されていた亜種が、このたび種へと階級が変更されたのであって、「新種」ではありません。それに何度も言いますが新種は「認定」でなく「記載」するものです。 twitter.com/NazologyInfo/s…
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植物学者でもある彼はベンティンク夫人とガーデニングについて頻繁に情報交換していました。もう一人は世界一周に2回成功し、ハワイ諸島を発見した探検家ジェームス・クック船長です。伯爵夫人が持っていた標本の多くは、クックから貰ったとされています。ところが、この本は無記名で出版されたため…
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マーガレット・ベンティンクという伯爵夫人が私設博物館を設けていたのですが、彼女が世を去ったあと閉館され、所蔵標本はオークションにかけられました。この本はその販売目録です。因みにこの人のお友達が凄いメンツで、一人はフランス革命の功績者ともいわれる哲学者ジャン・ジャック・ルソーで、..
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#ハチSOS 遂にラスボス降臨!
オキナノエガオ。環境省RLで絶滅危惧I類。ハチの干潟の全貝類中で最も稀少性の高い種。最初にあえて殻(岡山県玉野市産)だけ挙げます。殻長約8 mm。二枚貝類なのに紙の如くペラペラに薄くて脆く、生時はどこに軟体が収まっているのか不思議なほど平たい板状。和名は...
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1960年代になってアメリカの貝類学者たちが検証し直し、伯爵夫人の歿後、博物館の後片付けに関与した僧侶ジョン・ライトフットこそ真の著者と結論づけました。この人は植物・貝類学者で、ソランデルの書き残したメモを整理していたことがわかっています。このため現在ではライトフットの著作と見なす…
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とても悲しいお知らせ。たった今、撮影者の川内野会員からメールがあり、画像の産地では環境悪化で既に絶滅しただろうとのことです。同じ長崎県内でかつて記録があった別の場所でも見つからないそうです。ヤベガワモチは今、本当に風前の灯です。
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アニメでその名を聞いているはずのサザエすら、つい最近までアイデンティティを把握し切れていなかったのです。しかし同様の例は他の分類群でも少なくはありません。誰かの命名や同定が、多数の人を介して伝えられる間に、思い込みや勘違いが混入して伝言ゲーム化することもあります。目の前の生物…
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これは凄い! 現生オウムガイの3新種を米領サモア・バヌアツ・フィジーからそれぞれ記載。ここ数年、従来のオウムガイは複数種を含むらしいとの噂が伝わってきて、2018年には真のオウムガイのネオタイプが指定される等の動きもありましたが、今回の論文との関連についてはこれからじっくり拝読します。 twitter.com/TylerGreenfieI…
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「九十九里産ハマグリ」は別種チョウセンハマグリ(左)です。和名の由来は朝鮮でなく潮線・汀線と言われています。主として外海に面した砂浜に産します。一方、真のハマグリ(右)は内湾奥部河口附近の砂泥干潟を好み、同様の環境の多くが近年の埋立・干拓や水質汚染等で悪化したため、激減しました。 twitter.com/SocStudMollDiv…
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しまった、原記載の書名を間違えていました。正しくは「カタログ・オブ・ポートランド・ミュージアム」でした。訂正してお詫びします(他にも誤字脱字はありそうですが)。
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この記事、事実誤認だらけというか、記者に分類学の基礎知識が皆無なことだけが明らかで、酷い。原著を読んだら 𝘋𝘪𝘧𝘧𝘭𝘶𝘨𝘪𝘢 𝘣𝘪𝘸𝘢𝘦 Kawamura, 1918 のネオタイプを指定して再記載したとあり、新種ではない。それに新種は「登録」でなく「記載」するものです。
mainichi.jp/articles/20210…
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昨晩、当会会員のumiroroさんが挙げられたクロガシラコシボソクチキレツブは、これまで実物を見た人が世界で数人しかおらず、この名前に同定できる人となると更に少ないウルトラレア種です。しかもこの種には知られざるエピソードがあるので、この機会に簡単に紹介します。 twitter.com/sitokairui/sta…